| From :
力武 健次
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2003/02/20 11:44
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| Subj :
【256】アマチュア無線と無線ネットワーク技術の共存問題について
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【254】吉岡
自治会でリーダシップをとっている人はアマチュア無線の愛好家が多いので、
混信問題を起こしてトラブルに入ることを避けたく、無線LANの利用に否定的なのですが、
今回の会議の3つの会社の発表を聞いて、改めて見直そうと思いました。
アマチュア無線家の一人としてコメントします。
現在無線ネットワーク技術の中でアマチュア無線との混信問題をもたらす可能性のあるものとして主なものは、
●電力線インターネット(PLC)
●ADSLのうち2.2MHzまでの帯域を使うもの(1.8/1.9MHz帯と干渉する)
●IEEE 802.11bの無線LAN (2.4GHz)
の3つがあります。
これらの問題の本質は、アマチュア無線機からの影響を回避することが原理的に困難ではないか、というところにあります。
PLCの場合はかなり広範囲な周波数を使いますし、ADSLの場合も同様です。また、無線LANに至っては、
まったく同じ周波数帯を共用しています。さらに問題を複雑にしているのは、
法的な責任の分界点が日本では明確でない(PLCやADSLの周波数に含まれる部分は、アマチュア無線といえども1次業務、
つまり優先権があります)ということです。2.4GHzの周波数でも、
無線LANはあくまで免許を受ける必要のない無線局に過ぎませんから、アマチュア無線との間の干渉問題について、
強い立場があるわけではありません(アマチュア側は2次業務ですから、
他の免許を受けている無線局よりは優先順位は低いですが。)
(米国では、アマチュア無線といえども有害な混信を他の機器から受けた場合は、
当該機器の利用者に対して改善を求める権利が確立されています。)
もちろん、多くのアマチュア無線家、また短波放送聴取者にとって、
電力線インターネットは新たな受信障害の原因になりますから、
一般家庭へのアクセス線に使うことには個人的には反対です。
ただし、無線LANの混信について、一番の問題は実はアマチュア無線でも電子レンジでもなく、
無線を使った監視カメラ等で法定上限以上の出力を出しているものが多いという報告もあり、
正確なところはちゃんと測定してみないとわかりません。また、アマチュア無線家の側に、
ネットワーク技術に対するきちんとした理解を持っている人達が非常に少なく、感情的な反発があるというのも事実です。
吉岡さんの場合、どのような問題が起きているのか、非常に興味があります。
結局のところアマチュア無線は、無線通信の実験教育機会の提供、
そして非常時の代替通信手段の提供という2点の存在意義があり、現在まで存続してきました。
個人的には今後も存続して欲しいと思いますが、
果たして今後登場してくるであろう無線ネットワーク技術との共存をどうすればいいかについては、
個人的にも悩ましいところです。
もっとも、基本的には無線局は免許を受けて使用するものですから、免許を受ける必要のないものは、
あくまで例外であるという法的原則については機器開発をする人達も十分認識しておく必要はあるでしょうし、
実際には免許の問題は抜きにして技術的に干渉が起きることも今後は激増していくだろうと思います。
そのときに技術的な解決策を提示することができなければ、過去の既得権もなにもないでしょうね。
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