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イベントレポート

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パネルディスカッション

コーディネーター

  • 後藤敏彦 氏
    NPO法人サステナビリティ日本フォーラム代表理事

パネラー

  • 小谷仁彦 氏
    オムロン CSR推進部
  • 宮下昭子 氏
    住友林業 総務部CSR推進室
  • 飯田あずみ 氏
    東京海上日動火災保険 経営企画部CSR室
  • 佐藤耕司 氏
    三井住友銀行 経営企画部CSR室長

企業研究の重要なツールとなるCSR報告書

後藤

CSRリポートは企業に義務付けされているものではありません。ただし、2005年から環境報告書は責務となりました。責務とは義務ではありませんので、作成しなくても罰則はありませんが、多くの企業が環境報告書、CSR報告書、またはサステナビリティ報告書といった名称のリポートを作成するようになりました。現在、CSR報告書は約1,000社、その他に中小企業を中心に環境活動レポートを約2,000社以上が作成しています。

企業の役割は、経済だけでなく、社会、環境に大きな影響を与えます。企業が経済、社会、環境に対してどのような姿勢で事業を行っているのか、それを表すのがCSR報告書です。

では、各企業からそれぞれのCSR報告書についてプレゼンテーションを行ってもらいます。

企業理念の浸透と定着により社会に貢献 [オムロン]

小谷

当社のリポートは『企業の公器性報告書』という名称で、「企業は社会の公器である」という当社の企業理念を強調しています。本業を通じた社会的責任を果たすために、「安心・安全・健康・環境」をキーワードとした製品づくりに努めています。社会に役立つ製品やサービス提供のために、「ソーシャルニーズの創造」や「チャレンジ精神の発揮」を重視しており、これまでには、自動券売機と自動改札機による駅の無人化システムを世界で初めて実用化に成功した事例などが存在します。

『企業の公器性報告書』には、理念の紹介とともに、企業活動を通じて社会に貢献することで利益を得て社会と共存する、という思いを込めています。

2007年には企業理念をより浸透させるため、経営トップ自らが世界各地のグループ拠点に赴き、社員に直接訴えかけました。こうした活動により、理念の具現化に力を注いでいます。

冊子だけでなくウェブサイトにもCSRのコーナーを設けています。冊子と併せて見てもらえれば、当社のCSRについてご理解いただけると思います。

「サステナブル」な社会を目指した事業活動 [住友林業]

宮下

当社は日本の国土の1,000分の1の森林を保有し、川上から川下まで、木を生かした住生活に関するあらゆるサービスを行う企業です。「環境・社会報告書」では、「サステナブル(持続可能)」な社会の実現に向けた当社の取り組みについて報告しています。指針については、「トップコミットメント」、「住友林業のめざすもの」に書かれています。

中でも社会的な影響が大きい、持続可能な森林経営や木材利用をするためのさまざまな取り組みについて、特集部分でより具体的に報告しています。

学生の皆さんには、「特集4」の社員有志56名による2020年の会社のあるべき姿を考えた活動から、当社の自由闊達(かったつ)な社風を知っていただけると思います。

働きがいについてはトップコミットメントを見てください。「社員には何より家族を大切にしてほしい」との言葉からもわかるように、社員の幸せが社会の幸せにつながるという考えで企業を経営しています。

社会のディフェンダーとして安心・安全の提供 [東京海上日動火災保険]

飯田

ミレアグループの一員である当社は、ミレアグループ全体のCSR報告書を発行しています。当社の使命は保険の商品・サービスを通じて、皆さまに安心・安全をお届けすることです。2007年の報告書で力を入れたことは3つあります。ひとつは、皆さまに多大な迷惑をおかけした、保険金の不払いなどの問題に対する取り組みの紹介です。若手の社員による座談会を行い、問題がなぜ起きたのか、何が足りなかったのか、率直な意見交換をしています。2つ目は地球温暖化への挑戦。3つ目は、社員の「人間力」向上への取り組みをお伝えすることです。

就職を考える学生の皆さんは、働きやすい職場づくりを目指す、社員のワークライフバランスへの支援に関する記事を読んでくださればと思います。当社は、社員の多様な価値観を認め合う風土づくりの観点から、仕事と生活の調和を図っています。また、お客さま満足の向上のためには、価値を提供する起点となる社員が生き生きと働くことが重要であり、社員の「人間力」向上に努めています。

環境問題解決に向けて金融機関が果たす役割 [三井住友銀行]

佐藤

当行は3年前にCSR室を設置し、CSRレポートは昨年から発行しています。企業とは常に変化しているものです。CSRレポートはその時々の大きなトレンドを把握するツールとしてご利用いただければよいと思います。例えば当行の場合、昨年の報告書は、行政処分を受けたこともあり、テーマは「信頼の回復」に定めました。一方、今年の報告書は、不良債権処理が名実ともに終結し、新たなステージの出発点に立ったことを踏まえ、「環境と金融機関のかかわり」に大きくページを割いています。「環境と経済の両立」という難しい問題を解決するために、金融機関ができることは何かを記述しています。具体的には、環境問題への取り組みについて、各界の有識者と約30名の当行グループ社員を集めて、話し合いを行いました。持続可能な社会実現のために金融機関が果たす役割について、本業を通じた当行の考え方や活動を報告しています。

CSR報告書を見る際には、最新版だけでなく過去のものと見比べてみると、企業の姿がより明確に理解できると思います。また、当行がそうであるように、詳細はウェブに掲載しているケースが多いので、冊子とウェブの両方をチェックしてほしいと思います。

後藤

CSR報告書は企業を理解する上で重要なツールであることがおわかりいただけたと思います。学生の皆さまには、就職活動の際、CSR報告書を読み比べてみることをおすすめします。

写真 会場
パネルディスカッション風景
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