番外編 長岡ご当地グルメ・60分三本勝負(一芸)


長岡は戦国武将・直江兼続ゆかりの地。夏の花火大会も有名だ
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長岡は戦国武将・直江兼続ゆかりの地。夏の花火大会も有名だ

 8月25日、自分は新潟に日帰り出張しました。東京−新潟間は新幹線で2時間ほどとはいえ、新潟は広い。県内移動を考えるとスケジュールは自然と厳しいものになります。

 午前中に新潟市、午後長岡市に立ち寄ってから十日町市に向かう流れだったのですが、新潟市でコメパンマンとの邂逅(かいこう)にテンションが上がりすぎて予定が長引き、長岡に滞在できるのは1時間ほどになってしまいました。誰に命じられたわけではないのですが、その1時間で「イタリアン」「洋風カツ丼」「長岡系ラーメン」の3つを体験しなくてはいけません。時間との勝負になりました。

 12時11分に新潟駅で新幹線に乗車。12時34分長岡駅に到着。そのまま駅ビル「CoCoLo長岡」1階にある「フレンド」で、イタリアンを買い求めます。以前「糸魚川−静岡構造線を行く」で長岡を訪れたアミー隊員がイタリアンを購入したのと同じ店舗です。たぶん。しかしちょうどお昼時ということもあり、数人がレジの前に並んでいる状態。自分の番になり、注文して、出来立てを受け取るまでに10分以上の時間がかかってしまいました。

 ほかほかのイタリアンを抱えたまま、駅から徒歩5分ほどのところにある「レストラン ナカタ」に向かいます。長岡洋風カツ丼の発祥と言われる「小松パーラー」の味を守るお店です。

 実は「レストラン ナカタ」は弊社長岡支局のすぐそば。本来であればあいさつに立ち寄るのがサラリーマンとして当然でありましょう。しかも今の長岡支局長は以前NIKKEI NETで一緒に仕事をしたこともある元上司で、道義的に考えても素通りはいけません。

「レストラン ナカタ」の洋風カツ丼。ライスの上にカツ、そしてその上にケチャップベースのソースをたっぷりとかける
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「レストラン ナカタ」の洋風カツ丼。ライスの上にカツ、そしてその上にケチャップベースのソースをたっぷりとかける

 が、すでにこのとき時計は12時47分。約束の時間までに十日町に着くためには、長岡駅13時46分発、水上行のJR上越線に乗り、越後川口でJR飯山線に乗り換えなくてはならないのです。

 すいません今回は不義理をお許しください、と心の中を謝罪の気持ちでいっぱいにしつつも、頭の中は洋風カツ丼でいっぱいにして「レストラン ナカタ」の階段を軽快に上ろうとしたそのとき。「一芸じゃないか?」と聞き覚えのある声。やはり悪いことはできないものです。

 しかしそんな人間関係より食欲を優先する不埒(ふらち)な部下にも、支局長は優しく言葉をかけ、長岡や新潟についての情報を提供してくれました。

 というわけで「レストラン ナカタ」の席に座ったのが12時53分。間髪入れず洋風カツ丼を注文すると、あまり時間をかけずに出てきました。ケチャップベースのとろみのあるソースが、カツが見えないほどたっぷりかかっています。口に運ぶと、甘さと酸味が互いに主張を譲らず、なんともいえない風味が広がります。そこにカツのうまみ、ご飯が絡んでいくという、食べていて実に楽しい一品です。

 時間を気にして、というよりもおいしさのために一気に食べ進み、お水を一杯いただいて店を後にしたのが13時11分。時間がなくなってきました。

「長岡系」とも言われる、青島食堂のラーメン。ショウガの風味が特徴
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「長岡系」とも言われる、青島食堂のラーメン。ショウガの風味が特徴

 次に目指すのは、ショウガを使った特徴的な味付けで「長岡系」とも呼ばれるしょう油ラーメンが人気の青島食堂。その店はJR長岡駅のとなり、宮内駅前にあります。しかし電車の時間が合わない。やむを得ずタクシーに飛び乗ります。すると10分もかからずに宮内駅前に到着。時計は13時18分。うまい具合に13時32分宮内発、13時36分長岡着の電車があるので、それまでにラーメンを食べ終えれば長岡発13時46分の電車に間に合う計算です。

 ここで、自分が大きな間違いをしていたことに気付いた方は、新潟県にお住まいか、電車の路線に詳しい方であろうと拝察します。

 店に飛び込むと懐かしいしょう油ラーメンの香り。洋風カツ丼を食べたばかりというのにお腹が鳴ります。出てきたラーメンのスープをすすると、ほんのりただようショウガの風味が食欲を刺激してくれました。いい気持ちで一杯をいただき、青島食堂を後にしたのが13時29分、駅は目の前です。切符を買ってホームに降りると、ちょうど長岡行きの電車が入ってきました。

「フレンド」のイタリアン。ぎょうざとのセットメニューも人気
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「フレンド」のイタリアン。ぎょうざとのセットメニューも人気

 13時36分、長岡駅到着。充実感と満腹感にひたりながら、10分後に発車するJR上越線のホームへ向かいます。当初は電車の中でイタリアンを食べようと思ったのですが、やはり長岡のご当地グルメは長岡で消費するのが正しい食べ方なのではないか。そう考え、待合室でイタリアンのフタを開けました。甘めのミートソースがかかった太めの中華麺は、食感も味わいもまろやかで、食後のデザートにもぴったり……のわけがありません。おいしいのは頭でわかっていますが、箸が動かない。

 実は、この日食べたのは洋風カツ丼とラーメンだけではないのです。朝、上野7時6分発の「Maxとき」で8時58分に新潟に到着。その足で万代バスセンターにおもむき、「バスセンターのカレー」をいただきました。中林20系さんの投稿(新潟県編第1回)にもあるとおり、このカレーはボリュームも圧倒的。その衝撃がボディーブローのように効いてきています。

朝食にいただいた万代バスセンターのカレー
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朝食にいただいた万代バスセンターのカレー

 でも食べる。なぜなら、そこにイタリアンがあるから。この待合室の10分間は、この日の中で一番長い10分間だったかもしれません。

 無事に13時46分発の電車に乗車し、動き出してほっとひと息。すると、車窓につい最近見たばかりの風景が広がりました。そうです。この電車が次に到着するのは宮内駅。慌てて13時32分の電車で長岡に戻らずとも、13時50分まで待っていればよかったのです。

 まあ不慣れな土地ならこういう失敗もあります。しかし、きちんと現地支局にあいさつする計画を立て、アポイントを取っておけば、その段階でこういうミスは発見できたはず。サラリーマンは人間関係を大事にすべきだと心から反省しました。

宮内駅(2回目)
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宮内駅(2回目)

 

野瀬 デスク、この原稿だけど一芸クンの反省するポイント間違ってない? 朝からカレーはいいとしても、昼だけで3食って逮捕されるレベルだよね?

デスク いや、食べBの出張では普通ですよ。

野瀬 聞く相手を間違えた。

2011年9月22日

※これまでに掲載した新潟関連情報もぜひご覧ください
(1)万代バスセンター、バンダーイ!  (2)3段カツ丼半羽揚げ  (3)私はアサツキ、ラッキョと呼ぶな!  番外編 食を守り、郷土をつくる女性たち――十日町ご当地グルメ(一芸)  番外編 コメパンマン見参! 新潟県の米粉普及プロジェクト「R10」(一芸)>  表参道から新潟を発信 アンテナショップ「ネスパス」(一芸)

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