おかわり オリーブの島のそうめんパスタ(デスク版実食編 下)



開いてて良かった!
<写真を拡大>

開いてて良かった!

 高松には少し早めに帰ることができました。定休日で野瀬が食べ逃した善通寺のかたパン。本家かたパンこと熊岡菓子店に足を伸ばしてみましょう。

 大正時代に建てられたというお店が何ともレトロ。木製のショーケースに収められたかたパンを求めてひっきりなしにお客さんが訪れます。

 看板は「かたパン」、のれんは「カタパン」、包み紙には「堅パン」。まぁいいか。

「石パン」の食感は、まさしく石でした。奥歯でぎりぎりかみしめてやっと割れるイメージ。野瀬が食べたら、たぶん歯が折れるだろうな、ってほどの堅さでした。

お好み焼き「ふみや」
<写真を拡大>

お好み焼き「ふみや」

 女木島男木島でさんざん歩いたこともあり、空腹の具合も万全です。

 満を持して、昨夜食べ損ねた鳥肉入りお好み焼きのリベンジに向かいます。

 お店は、鳥肉入りお好み焼きの元祖店という「ふみや」です。

 壁のメニューの先頭はきも玉焼、次がかしわ玉焼。豚やイカ、エビを圧倒して「鳥肉のお好み焼きがオススメだよ」と訴えています。

ケンネ(牛脂)を使うため、表面はかりかり
<写真を拡大>

ケンネ(牛脂)を使うため、表面はかりかり

「東京から来たのですが、きも玉焼とかしわ玉焼、どっちがおすすめですか?」
「きも玉焼かな」
「じゃ、きも玉焼とビール」
「うちは禁酒店です」

 がびーん。

 ここで店を変えるのも無粋ですし、何より鳥肉入りお好み焼きの元祖店ということなので、お冷やを片手にきも玉焼を食べました。

ソースはたっぷりかけて食うべし
<写真を拡大>

ソースはたっぷりかけて食うべし

 アルコールなし。皿もなし、鉄板から食うべし。箸は使うべからず。

 何か気むずかしそうなおやじさんなので「写真撮っていいですか?」と念を押したら、意外に話し好き。それからいろいろ教えていただきました。

 きも玉は鳥のレバー、砂ずり、ハツ、ヒモ(卵管)が入ったお好み焼きです。このスタイルはご主人の先代の考案だそうで「東京はもちろん高松以外にはないんじゃないかな」とのこと。

箸は使うべからず
<写真を拡大>

箸は使うべからず

 ケンネ(牛脂)を使うため、表面がかりっとしているのが特徴です。

 ご主人に「もっとかけなきゃ」とせかされるほどソースをたっぷりがけて食べます。ソースは地元産の特注品だそうです。

 昨日のたこ判とは対照的に、とってもソフト。キャベツがたっぷり入っているせいでしょうか、中はふわふわです。

「きも」は臭みがなく、鳥もつがこんなにまでお好み焼きに合うのか、と驚かされました。

中からは鳥もつが…
<写真を拡大>

中からは鳥もつが…

 禁酒の趣旨は、子どもにも気軽に立ち寄って食べてほしいという思いなのだとか。

「酒を置いてある店には入りづらいからね、お客も長っ尻になるし」

 実はやさしいおじさんでした。

 店を出て、しょうゆ豆と瀬戸赤どりのレバ刺しをつまみにやっとビールにありついたのですが、最初にコナモンでお腹が膨れてしまうと、なんか変ですね。ちょっと妙な酔い方をしてしまいました。

瀬戸赤どりのレバ刺し
<写真を拡大>

瀬戸赤どりのレバ刺し

 さぁ、最終日は岡山・日生のたべびと・たにわきちはるさん、愛媛の快食娘・松山の坂本さんとそのおともだちと合流して小豆島に向かいます。

 その前に朝ご飯。

 せっかくの香川県への旅。同じホテルの朝食ではなく、昨日とは違う香川県らしい朝食を食べてみたい。早朝のホテルで「朝 うどん」で検索しました。

 探し当てたのは、ことでん瓦町駅の近くで土日営業している「手打十段うどんバカ一代」です。

早朝からひっきりなしに客が訪れる
<写真を拡大>

早朝からひっきりなしに客が訪れる

 お店に着いてみてびっくり。朝から大行列です。

 いい加減にググった割には、人気店にたどり着いてしまったようです。

「うどんのカルボナーラ」といわれる釜たまバターが人気のようですが、すでに池上製麺所で釜たまを食べています。冷たいぶっかけうどんにしました。

 東京感覚で「ぶっかけの大」と注文をしたところ「大は3玉ですが…」。

トッピングはまたしてもこの3種類
<写真を拡大>

トッピングはまたしてもこの3種類

 かしわバター丼(大)の武内食堂は「何だよ、オトコのくせに普通盛りかよ」的なニュアンスでしたが、うどんバカ一代は明らかに「おいおい、おっさん大丈夫かよ」です。即決で中2玉に変更しました。

 トッピングはまたしてもアナゴ天とナス天。そして釜玉じゃない分卵天。

 面白いのは、天ぷらだけじゃなくて、フライもずらりトッピング用に並んでいること。コロッケやメンチとともにとんかつまで。フライをトッピングするのも面白いかな、と一瞬考えたのですが、何かいやな予感がして来ました…。

うどんの山
<写真を拡大>

うどんの山

 かつ丼用のとんかつってありますよね。ちょっと小ぶりな。ここのとんかつは明らかにかつ丼用ではありません。かつ定食サイズ。伸ばしたトングの動きが止まりました。

 そしてカウンターの奥から出てきたのは「うどんの山」でした。これで2玉?

 朝7時前からかしわバター丼(大)に匹敵するうどんの山に食らいつきます

「お願い、もう許して!」

マルキン醤油記念館
<写真を拡大>

マルキン醤油記念館

 朝から満腹で小豆島行きのフェリーに乗り込むと、松山の坂本さんが「連絡船といえばうどん」と早々にうどんに挑みます。僕としては、うどんはもう見たくない…。

 小豆島の食といえば、醤油、オリーブ、そうめん。今回はその3つのテーマで島を巡りました。

 まずは醤油から。マルキン醤油の工場にあるマルキン醤油記念館に行ってきました。

 車から降りると一瞬にして全身が醤油の香りに包まれます。

おみやげ付き
<写真を拡大>

おみやげ付き

 入場料210円を払うと、自動的に醤油の小瓶が付いてきます。いいですね。ちゃんとお金を払っているんですけど、感覚的にはほぼ元は取れてる。

 木造の建物の中に昔ながらの醤油造りの工程が展示されています。かつて使われていた道具がたくさん残っていて、派手な仕掛けはありませんがけっこう楽しい。

 別棟では、醸造中の醤油を小窓から覗くことができます。競技用のプールのような細長いスペースに丸い醸造槽がずらりと並んでいます。

奥まで何メートル?
<写真を拡大>

奥まで何メートル?

 中ではもろみがぶくぶくと発酵しているのが見えます。近代的な工場ではなく、木造の昔ながらの工場がいいんです。

 順路の最後に売店があるのですが、ここのしょうゆ豆がおいしい

 東京で買う香川のしょうゆ豆は関東人の味覚にはちょっと甘いんです。試食したここのしょうゆ豆は、甘さ控えめ。

 そして「しょうゆソフトクリーム」

オリーブ公園から瀬戸内海を臨む
<写真を拡大>

オリーブ公園から瀬戸内海を臨む

 きわものかと思ったのですが、ところがどっこい、すごく自然な味。例えていうならキャラメル味のソフトクリームです。甘さも控えめですごくおいしい。

 続いては小豆島オリーブ公園です。オリーブ、そして小豆島のオリーブ造りについての展示とともに園内にはオリーブの実をたわわに実らせた木がたくさん植えられています

 見どころは、そうしたオリーブの木々越しに眺める瀬戸内海。いやぁ、心が洗われる風景です。

4人でシェアして食べました
<写真を拡大>

4人でシェアして食べました

 お昼はイタリアン。

 ナイフとフォークが似合うガラじゃありませんが、オリーブの島に来たからにはやはりイタリア料理ですよね。土庄にある「BARU TINA」というお店でパスタランチです。

 食べたのは4種類。みんなでシェアして食べます。こういうときの同人さんは心強い。

 魚介の塩パスタと小豆島産真だこのめんたいパスタ小豆島産原木シイタケとベーコンのトマトソース

魚介の塩パスタ
<写真を拡大>

魚介の塩パスタ

 パスタを小豆島特産のそうめんに換えることも可能ということだったので、ナス・シメジ・ベーコンの塩パスタはそうめんにしてもらいました。

 いやぁ、美味い美味い。

 魚介の塩パスタは魚介の出しがとてもいい感じで出ています。さすがは島、まったく生臭さはありません。

 タバスコ偏愛者の僕ですが、このときばかりは愛する赤い瓶を裏切りました。

そうめんのナス・シメジ・ベーコン塩パスタ
<写真を拡大>

そうめんのナス・シメジ・ベーコン塩パスタ

 驚きだったのがそうめんパスタ。

 真砂そうめんの太口という、スパゲティと見分けが付かないほど太いそうめんです。頭の中では焼きそうめん、焼きビーフンのようなビジュアルをイメージしていたのですが、見事に裏切られました。

 醤油を粉末にしたものという紫色の粉をちょっとまぶすと味が引き立つ。これぞ小豆島のイタリアンです。

 パスタのアルデンテに対して、そうめんはもっちり。

醤油の粉末
<写真を拡大>

醤油の粉末

 噛み始めから芯まで同じもっちり感が続くイメージです。食感がすばらしい。もちろんソースとの相性も。近くのお店で手に入るということで、さっそく「真砂そうめん太口」を買いに走ったほどです

 開店と同時に入ったのですが、あっという間に満員、行列。それも分かる気がしました。

 次のお客さんのために、お茶はあきらめて、早々に店を出ることにしました。すぐ近くのエンジェルロードに向かいます。

エンジェルロード
<写真を拡大>

エンジェルロード

 干潮時にだけ海の中から現れる砂の道です。ふたつの島と島が徐々に結ばれていく様子から「恋人たちの聖地」なのだとか。

 滞在時間と干潮時が合わなかったことから当初はあきらめていたのですが、早めに道ができたと聞いて行ってきました。

 純粋にいい眺め。来て良かった。

 他にも世界一狭い海峡があったり、やはり瀬戸内国際芸術祭の名残があったり、小豆島ふるさと村のそうめん館でそうめんづくりを見学できたりと見どころ満載でした。

行列が絶えない一鶴高松店
<写真を拡大>

行列が絶えない一鶴高松店

 ぜひまた行きたい小豆島。

 さぁ、旅の最後は野瀬の許しも下りた骨付鳥です。超人気店の「一鶴高松店」をしっかり予約をして訪れました。

 食べたのはもちろん骨付鳥。「個人戦」の野瀬とは違い、こちらは「団体戦」です。おやどりとひなどり両方食べられます。

 ふと昨晩、お店で聞いた話を思い出しました。

「骨付鳥は誰にでも作れる料理。味をつけてただ焼くだけ。だからどこの店でも出すようになった。とはいえ、単純だからこそ作る人の腕次第で味も違ってしまう」

一鶴の骨付鳥 おや(手前)とひな
<写真を拡大>

一鶴の骨付鳥 おや(手前)とひな

 確かに高松の飲み屋街には「骨付鳥」の幟があふれかえっていました。高松のまちは、朝から昼はうどん、夕方以降は骨付鳥に埋め尽くされているイメージです。

 夕方から行列している超人気店、元祖店の骨付鳥です。期待に胸が膨らみます。

 おやどりの歯ごたえはかなりのもの。さすがに噛み切れないのか、初めから包丁が入っていました。

 一方ひなどりは、骨を手づかみにして食らいつきます

残り汁におむすびを浸して食べる
<写真を拡大>

残り汁におむすびを浸して食べる

 最初に口に入れた瞬間の皮の香ばしさ、スパイシーさが何ともいえません。大ジョッキのビールに口を運ぶペースが、瞬間的に跳ね上がります。

 野瀬ができなかったであろう骨付き鳥の皿の残り汁におむすびを浸して食べるのもやりました。鶏肉入りの炊き込みご飯・とりめしも食べました

 ご飯を食べつつビールぐびぐびなんて何年ぶりだろう? 特に残り汁にひたしたおむすびはいい酒のつまみになります。肉汁とスパイスの融合がご飯にたっぷりと味をつけてくれるのです。

とりてん
<写真を拡大>

とりてん

 残り汁はキャベツでもすくって食べます

 脂っこい肉とキャベツを交互に食べると口の中がさっぱりします。それでまたビールが進む

 鳥の店だけに、ハムも鳥。おや天は大分のとりてんをイメージしていたら、親鳥の入ったさつまあげでした。鳥皮をからっと揚げて酢の物にしたかわ酢もおいしかった。もつ煮込みも甲府とはひと味違ったおいしさ。

 鳥スープも

チームプレーで食べまくり
<写真を拡大>

チームプレーで食べまくり

 気がつけばひなどりはおかわりして、店のメニューの大半を食べてしまっていました。もちろん、ビール・チューハイが次々と空になったことはいうまでもありません。

 いやぁ、ここまで食べた実食編は、静岡県の朝らー食べまくり以来かもしれません。

 おいしいものいっぱい、みどころいっぱい、それでいてコンパクトで、道もいい、ことでんも便利。ご当地グルメ旅にはもってこいの香川県でした。

*映像はflashビデオです。一部機種では再生できないことがあります。ご容赦ください。



(デスク)

9月12日

【PR】

【PR】

【PR】

大人のレストランガイド

大人のレストランガイド

NIKKEI×ぐるなびが提供する、大人のためのグルメガイド。接待や会食、ビジネスシーンなどにおすすめのお店情報をご紹介。

ぐるなびWoman

ぐるなびWOMAN

女性のための女子会・デートのグルメ情報サイト。おすすめのレストランや居酒屋をこだわりやシーンに合わせて検索できます。

ぐるなびWedding

貸切パーティコレクション

企業向け貸切、OB会etc… 少人数〜大人数でも貸切OKのレストラン

結納・顔合わせ

特別な日を過ごすための完全個室のお店情報や、マナー・段取りまで

このサイトについて

日本経済新聞社について