おかわり 東西のカップうどん食べ比べ



「どん兵衛きつねうどん」右が西日本風味
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「どん兵衛きつねうどん」右が西日本風味

 大阪府編初回のおかわりで登場した西日本風味のカップめん。大阪府編を終えるにあたって、その違いを確かめるべく集めてみました。

 まずは日清の「どん兵衛」シリーズから。

 きつねうどんも天ぷらそばも、見た目には東西の違いが分かりません。違いを確認できるのは、パッケージの成分表示の末尾に書かれた(W)と(E)です。西日本風味=West、東日本風味Eastです。

 きつねうどんの成分表示を見てみましょう。スープの成分が東西で違っていました。

「どん兵衛天ぷらそば」やはり右が西日本風味
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「どん兵衛天ぷらそば」やはり右が西日本風味

 西日本風味が「食塩、魚介エキス、醤油、魚粉、ねぎ、昆布エキス、香辛料、糖類、昆布パウダー、魚介調味油」、東日本風味が「食塩、醤油、糖類、魚粉、魚介エキス、ねぎ、香辛料、昆布エキス、魚介調味油、香味油」となっています。

 単純比較すると香味油が東日本風味だけ、昆布パウダーが西日本風味だけの原材料です。また、表記の順番は重量割合の多い順なので、西日本風味は魚介の成分をより強め、東日本風味はより醤油と甘みを立たせたということになります。

E=東日本、W=西日本
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E=東日本、W=西日本

 西日本風味のほうが、昆布をより強く、出しの味を強調した、と成分表示は語っています。

 実は「どん兵衛」には北海道バージョンもありました。「だしがうまい北のどん兵衛」という製品です。スープの成分表示は「食塩、醤油、糖類、魚介エキス、たん白加水分解物、魚粉、ねぎ、昆布パウダー、香辛料、香味油」。

 東日本風味同様に醤油と糖分の順位が上で、東日本風味の「魚介調味油」が「たん白加水分解物」、「昆布エキス」が「昆布パウダー」に替わっています。たん白加水分解物とは、豆・とうもろこし・小麦等の植物性や動物性のたん白質を原料にしたうまみ成分です。

濃こく=東日本、甘だし=西日本
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濃こく=東日本、甘だし=西日本

 では実際に食べ比べてみましょう。サンプルとしたのは、東西差を明確に表示しない「どん兵衛」シリーズながら、製品名に違いを明記していたカレーうどんです。

 僕の舌で果たして違いが分かるのだろうかと恐る恐る始めたのですが、食べたらカンタン。まさに表記通りの味の違いでした。

 左の「こく濃カレー」=東日本風味はカレーの味が明らかに濃い。そして右の「だし旨カレー」=西日本風味は出しの味、うまみが強いのです。

左が濃こく=東日本、右が甘だし=西日本
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左が濃こく=東日本、右が甘だし=西日本

 その違いは数値にも表れていました。

 東日本風味の1杯399キロカロリーなのに対し、西日本風味は397キロカロリーです。その2キロカロリーの違いが、脂の多いカレーの配合の違いではないのでしょうか。

 ちなみに北海道バージョン「だしカレー」は「道産利尻昆布使用の出しが効いたカレーつゆともっちり太いうどんが良く絡む、ダイスミンチ・ポテトなどバラエティ豊かな具材が自慢のカレーうどん」だそうです。

 続いて東洋水産の「赤いきつねと緑のたぬき」シリーズです。

「関西」を明記(右)
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「関西」を明記(右)

「どん兵衛」シリーズと違い「関西」とはっきり銘打っています。関西バージョンには「関西」のロゴだけでなく「昆布だし!鰹だし!うまい! こだわりのつゆ」のキャッチコピーが加えられ、さらに「緑のたぬき」には「鰹荒節使用こだわりのつゆ」とまで目立つところに書き加えられています。

 調べたところ、実は「どん兵衛」同様、パッケージはほぼそのままに味を東西で変えています。で、その西日本シリーズのさらなる細分化バージョンがこの「関西」シリーズでした。

 そして「どん兵衛」同様、北海道バージョンも用意されていました。ちょっと細かくなりますが「赤いきつね」のそれぞれ成分を見てみましょう。麺とかやくは一緒です。

<東>添付調味料(食塩、醤油、魚介エキス、たん白加水分解物、粉末こんぶ、香辛料、ねぎ、砂糖、植物油)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、カラメル色素、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(原材料の一部に乳成分、さば、ゼラチンを含む)
<北海道>添付調味料(食塩、醤油、砂糖、魚介エキス、たん白加水分解物、粉末こんぶ、香辛料、ねぎ、発酵調味料、香味油脂)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、カラメル色素、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、香辛料抽出物、(原材料の一部に乳成分、豚肉、ゼラチンを含む)
<西>添付調味料(食塩、醤油、砂糖、魚介エキス、粉末こんぶ、香辛料、たん白加水分解物、ねぎ、植物油)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(原材料の一部に乳成分、さば、ゼラチンを含む)
<関西>添付調味料(食塩、醤油、砂糖、魚介エキス、粉末こんぶ、香辛料、たん白加水分解物、ねぎ、植物油)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(原材料の一部に乳成分、さば、ゼラチンを含む)

鰹荒節使用こだわりのつゆ
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鰹荒節使用こだわりのつゆ

「どん兵衛」とは対照的に西日本風味の方が、砂糖が上位になっています。また、東西で「たん白加水分解物」と「粉末こんぶ」の順位が入れ替わっています。西日本風味は、単純に昆布の味を際立たせたと言うことでしょうか。

 西日本風味と関西バージョンの違いは? あれっ、成分表示は順位も含めて一緒ですね。何が違うんだろう。

 違いはキャッチコピーに現れていました。西日本風味は「昆布だしに鰹節・煮干・雑節のだしを利かせた」、一方、関西バージョンは「昆布だしに鰹節・雑節・煮干のだしを利かせた」。

昆布だし!鰹だし!うまい! こだわりのつゆ
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昆布だし!鰹だし!うまい! こだわりのつゆ

 よく見てください。「雑節」と「煮干」の順番が逆転しています。東日本風味は鰹節と昆布の合わせ出し、西日本風味は昆布がベースで、関西バージョンは昆布をベースにしながら西日本風味より煮干しを少し少なくした、ということになります。

 ちなみに、北海道バージョンの東日本風味との違いは、より砂糖の量が多く「植物油」が「発酵調味料、香味油脂」に替わっています。また「原材料の一部に乳成分、さば、ゼラチンを含む」という注意書きが「原材料の一部に乳成分、豚肉、ゼラチンを含む」に替わっています。

おいしくいただきました
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おいしくいただきました

 かなり細かい話になってしまいましたが、実に興味深い検証でした。単に昆布と鰹節という出しの違いだけでなく、西日本は出しにこだわり、東日本は調味料にこだわる傾向があるようです。

 カップめんにも、ちゃんと「食の方言」が反映されているんですね。

(デスク)

4月3日

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