おかわり 「ゆでソフトスパゲッティ式めん」食べてみました



ソフトめんといえば給食が思い浮かぶ
<写真を拡大>

ソフトめんといえば給食が思い浮かぶ

 先週の「おかわり」でご紹介した「ゆでソフトスパゲッティ式めん(ソフトめん)」。期待通り、島根の皆さんから「食べてたよ〜」と熱いメールをいただきました。

 千葉県生まれで千葉県育ちの僕が抱いていたイメージは「ソフトめん=給食」だったのですが、皆さんから届いた声を総合すると、島根では、給食メニューでもある一方で、弁当のおかずでもあるようです。

 僕の記憶には「ソフトめん」を家で調理したり、ましてや弁当に入れたりと言う記憶はありません。島根の皆さんとの心理的違いはいったいどこにあるのでしょうか。

ほぐれない…
<写真を拡大>

ほぐれない…

 島根のソフトめんを調理して食べてみる前に、まずは自分自身の「ソフトめんの記憶」を整理してみることにしました。

 都内にある給食メニューを食べさせてくれるお店に向かい、実際に味わいながら記憶をたどることにしました。食べたのは、ソフトめんとミートソース、ミニサラダ、ミルメーク牛乳のセットです。

 そうそう、ソフトめんといえばいつも「袋入り」でしたね。配膳されたソフトめんの袋を破って、汁物に入れて食べる。でも、配膳までに冷めて硬くなってしまった麺の塊は、容易にほぐれてくれません。

ぐるぐるぐるぐる
<写真を拡大>

ぐるぐるぐるぐる

 お皿の上でほぐすなんてまどろっこしいことはせず、そのまま汁の入った食器に放り込み、そこからほぐし始めたような気がします。実際にミートソースの中に麺のかたまりを入れてみました。

 うーん、なかなかほぐれない。ちょっとお行儀が悪いのですが、箸を麺に突き立ててぐるぐるぐるぐるかきまぜて、何とか麺全体にミートソースをからめることができました。

 さて食べよう、と麺を持ち上げた瞬間…。

 絡まっていた麺がちぎれてその勢いでミートソースが飛び散り、ワイシャツが汚れてしまいました。

ミルメークを飲みながら考える
<写真を拡大>

ミルメークを飲みながら考える

 そうそう、そうだった。給食がソフトめんの時って、いつも汁をはね飛ばして洋服を汚してたっけ…。

 悪戦苦闘しながら食べ終えて、ミルメークが入った牛乳をすすっているうちに、ふとあることに気がつきました。僕の記憶では、給食ソフトめんを入れる汁ってカレーシチューじゃなかったけ?

 改めて店のメニューを確認したところ、カレーシチューには揚げパン、ソフトめんにはミートソース、という固定の組み合わせでした。

カレーシチューの中では麺が泳いだ
<写真を拡大>

カレーシチューの中では麺が泳いだ

 う〜ん。何となく納得できない…。牛乳瓶の底に残ったミルメークの粉末を眺めながら出した結論は「とりあえず、一度家で作って試してみよう」でした。

 でも、そもそも「カレーシチュー」っていったい何? カレーではなく「カレー味のシチュー」? 給食以外ではあまりお目にかかったことがないような気がします。

 あれこれ考えた末、市販のカレーにブイヨンを入れて伸ばし、つけ汁風にしてみました。麺はにほんばし島根館で買ったソフトめんを流用します。

具はシンプルに
<写真を拡大>

具はシンプルに

 麺がほぐれやすいのは丼が大きいせいかなぁ。昔は小さな器に無理やり麺をねじ込んでいたような記憶もあります。とはいえ、挽肉でぼそぼそとしたミートソースよりは、麺にスープが絡みやすいようにも思います。

 やっぱりカレーシチューだったよなぁ…。カレーシチューかミートソースかは別にして、少なくとも家庭で作る、食べるソフトめんの記憶は浮かんではきませんでした。

 そんなどうでもいい「我がソフトめんの記憶」の検証を経て、ようやく本題です。島根式「ゆでソフトスパゲッティ式めん」、作って食べてみました。

やった! ほぐれた
<写真を拡大>

やった! ほぐれた

 具はシンプルに。ピーマンを輪っかに切って、タマネギは皮をむいて「オニオンスライス」に。そして肉には赤いウインナーを使いました。赤丸ハムにしようか迷ったのですが、より赤さを引き立てたくて、赤いウインナーにしました。

 具材をフライパンで軽く炒めたところへ、袋を破って麺を取り出し、投入します。予想通り、なかなかほぐれません。菜箸を突き立てて揺すっても、うんともすんとも言わない。上からサラダ油をかけまわす? うーん、胸焼けしそう。

 ふと、富士宮で見たやきそばの調理法を思い出しました。麺の上にさっとお湯をかけまわし、ふたをしてしばらく置くのです。

粉末の「トマトルー」
<写真を拡大>

粉末の「トマトルー」

 待つことしばし。半信半疑でふたを開けると、やった、ほぐれました!

 フライパンをゆすって麺と具をよく絡めたら、あとは味付けです。今回はオリジナルを尊重するため、付属の「トマトルー」のみを使用しました。「ルー」と書いてあるので、ペースト状の調味料が入っているものだとばかり思っていたのですが、袋を破ったら粉末でした。

 ご覧のように粉末そのものはさほど赤くないのですが、これを広げて麺に絡めていくと、みるみるうちにフライパン全体が真っ赤に染まっていきます。

意外と立派
<写真を拡大>

意外と立派

 お皿に盛ってみると、意外に立派。手前味噌かもしれませんが、ジャンク感はありません。

 ただ、食べてみると、ゆでめん特有のもっさりとした歯ごたえのなさと麺が油を吸ったような独特の粘りがあります。都心に何軒かある、ゆでめんを大量の油でほぐしながら炒める、いわゆる「ロメスパ」の味です。

 ときどき無性に食べたくなるんですよね「ロメスパ」。いずれにせよ、汁物に入れる給食のソフトめんとは明らかに違うものであることは実感できました。

炭水化物をおかずにして炭水化物を食べる
<写真を拡大>

炭水化物をおかずにして炭水化物を食べる

 島根にも、ミートソースなどに入れて食べる給食メニューとしてのソフトめんもあるそうです。しかし、この粉末ソースで作る真っ赤なナポリタンは、袋入りで売られていることからも分かるように、家で作る、家庭の味です。

 安く、すぐに食べられることで子供たちに、調理が簡便という点で忙しい親たちに、それぞれ愛されてきたのだとか。

「私の子供のころは、よくお弁当のおかずの一員として入っていた記憶があります。炭水化物をおかずにして炭水化物を食べる…。まるで関西人の食生活のようなことをしていたのを思い出しました…(にほんばしのふじさん)」

 島根県人とソフトめんとの間には、千葉県民の僕には入り込むことができない、深い絆があるのでしょう。

(デスク)

2013年5月24日

【PR】

【PR】

【PR】

大人のレストランガイド

大人のレストランガイド

NIKKEI×ぐるなびが提供する、大人のためのグルメガイド。接待や会食、ビジネスシーンなどにおすすめのお店情報をご紹介。

ぐるなびWoman

ぐるなびWOMAN

女性のための女子会・デートのグルメ情報サイト。おすすめのレストランや居酒屋をこだわりやシーンに合わせて検索できます。

ぐるなびWedding

貸切パーティコレクション

企業向け貸切、OB会etc… 少人数〜大人数でも貸切OKのレストラン

結納・顔合わせ

特別な日を過ごすための完全個室のお店情報や、マナー・段取りまで

このサイトについて

日本経済新聞社について