第90回 埼玉県実食編(2) 巨食3兄弟がだんご4兄弟を食べまくり


 みんなで埼玉県実食編、川越チームは太ったオオカミさん、つかぽんさん、MAYさんの3人です。

「昔の子どもたち」が復活させた太麺焼きそば(太ったオオカミさん)

蓮馨寺境内の「まことや」(太ったオオカミさん)
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蓮馨寺境内の「まことや」(太ったオオカミさん)

 薫風というにはやや強い風でしたが、朝から晴天に恵まれ楽しい1日を過ごすことができました。川越は、埼玉県内でも特に歴史の深さを感じさせてくれる町です。

 そんな川越を取材するにあたって、食べBとしてこれだけは外せないであろう川越太麺焼きそばを、まず探訪してきました。

 目指したのは「呑竜様」としても知られる蓮馨寺境内にある「まことや」さんです。蓮馨寺境内の露店が発祥といわれる川越太麺焼きそばのルーツを今に伝える屋台のお店です。

麺の太さはかなりのもの(太ったオオカミさん)
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麺の太さはかなりのもの(太ったオオカミさん)

 値段は子どものお小遣いでも買える、1皿300円。私たちは3人ですので、大盛り440円を注文しました。

 具はキャベツのみ。麺の太さはかなりのものです。すするのは難しく、噛まないと食べられません。もちもちとした噛み心地とキャベツの歯ごたえが魅力です。ソースの味はかなり濃いです。

 食べた後でお店の方にうかがうと、川越特有の太麺を作っていた松廼家という製麺所が閉鎖されたことに伴い、川越の太麺焼きそばは一時期途絶えていたのだとか。それを「昔の子どもたち」が声を上げ、復活に至ったそうです。連馨寺境内で太麺焼きそばを食べていると、復活を望んだみなさんの気持ちが分かるような気がしました。

川越の鰻は関西風?(太ったオオカミさん)

マイクロうな丼(太ったオオカミさん)
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マイクロうな丼(太ったオオカミさん)

 川越の町を歩くと、鰻屋さんが目につきます。鰻は、今も昔も高級食材です。

 まずは菓子屋横丁の近くにある「うなっ子」さんにお邪魔しました。食べB埼玉県編のときに話題になったサツマイモ入りのうな重をいただくためです。小鳥食のMAYさんがお吸い物の蓋で、マイクロうな丼を作成しました。

 写真に撮ると、ちゃんとした一人前に見えますね。

 サツマイモの混ざり具合は、意外と少なかったですね。

重箱ではなくせいろ(太ったオオカミさん)
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重箱ではなくせいろ(太ったオオカミさん)

 MAYさん乱入 おそるおそる食べてみたのですが、タレが浸みた芋はそんなに甘くなかったですね。もちろん鰻はしっかりおいしゅうございました。そうそう、一部に「芋を入れる必要性はないのでは?」との問題提起もありましたが、そこは「川越だから芋は必要」でいいんですよね? 野瀬さん。

 発見だったのは、サツマイモ入りのうな重がせいろで提供されていたことです。「うな重」ですから、当然重箱かと思っていたのですが、食べ進み、底が見えてくると実はせいろであることが判明しました。

兜焼き(太ったオオカミさん)
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兜焼き(太ったオオカミさん)

 鰻のせいろ蒸しといえば、九州の名物のはず。単なる容器としてせいろを使っているのか、それともやはり蒸しているのか?

 実は「うなっ子」さんでは兜焼きも注文していました。後で野瀬さんにそのことを話すと、兜焼きが出てくると言うことは、関西と同様、頭(半助)つきで蒸さずに地焼きしているのではないか、と指摘されました。

 はたして、地焼きのせいろ蒸しなのか、頭は落とさずに焼くのか、再調査の必要があると思いました。

鰻のはしご(MAYさん)

「いちのや」の蒲焼きと白焼き(MAYさん)
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「いちのや」の蒲焼きと白焼き(MAYさん)

 他のチームの皆さんを待つまでの時間調整を兼ねて、2軒目の鰻屋を探します。狙っていた老舗の「小川菊(おがぎく)」は中休み中。後ろ髪を引かれつつ駅方面へ歩いている途中で思い出しました。

 そうだ! 駅ビルに「いちのや」ってお店が入ってるはずだ。そういえば途中で寄ったせんべい屋のお母さんも「いちのや」(本店とは思いますが)を推薦していたっけ。場所もちょうどいいのでそちらに向かうことにしました。

 すでにいろいろ食べているので、うな重はパスして蒲焼きと白焼き。焼きそばなどでも思いましたが、ちょっと濃いめの味付けはこの辺り全般の味なんでしょうね。白焼きはわさびでいただきました。

修理代100万円の醤油樽(太ったオオカミさん)

昔ながらの木製の醸造樽(太ったオオカミさん)
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昔ながらの木製の醸造樽(太ったオオカミさん)

 蔵作りの局舎を持つNTT東日本の裏手にある松本醤油では、一般観光客でも決まった時間に蔵の中を見学することができます。当然、私たち同人3人組も見学してきました。

 ここの蔵は天保年間に建てられたものだそうです。昔ながらの醸造法を守っているそうで、醤油が完成するまでに最低1年、再仕込み醤油は2年かかるとのことです。蔵だけではなく、醸造樽も昔から使っている木製のものでした。松本醤油の味は、蔵と樽とが作っているんですね。

1本100万円の「たが」
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1本100万円の「たが」

 さて、その古い木桶を固定する竹製のたが、これを作れる職人さんは今では数えるほどだそうです。古い樽を修理するために、竹のたがの見積もりを取ったところ、なんと1本100万円だったそうです。

 伝統の製法を貫くのは、やはり容易なことではないのですね。

焼き立てねこまんま(MAYさん)

焼きたて「ねこまんま」
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焼きたて「ねこまんま」

 醤油といえば、非常に美味しかったのが「乾物屋 かつおぶし中市本店」の焼きたて「ねこまんま」です。店の軒先で焼きおにぎりを焼いていて、刷毛で醤油を塗った後で、かつおぶしをまぶしてくれます。

 手前がいわしぶしで、奥がかつおぶしです。どう、うらやましい?

 できたて焼きたての美味しさは格別だったのですが、醤油はスーパーのものだとか。そこにコストをかけると200円では採算が合わないそうです。これが美味しくてお腹の容量がKOになったのはナイショです。

川越のだんごを乱れ食い(MAYさん)

松山商店の団子(MAYさん)
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松山商店の団子(MAYさん)

 食べBの実食と聞いて、これなら何軒か行けるのではないかと目を付けたのが「だんご」。川越の街中にはたくさんあるようです。

 太ったオオカミさんとつかぽんさんは太麺焼きそば派だったのですが、こっそりだんごマップなども携えて当日を迎えました。

 歩いて行く先々に、だんご屋さんが存在するのです。価格は1串55円から70円。これだけの店が存在するということは、どれだけ川越の人は、だんご好きなのでしょうか?!

都屋の団子(太ったオオカミさん)
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都屋の団子(太ったオオカミさん)

 太麺焼きそば派に敬意を表し、まず向かったのは「まことや」。でも、その近くにだんご屋があることはチェック済みでした。

 まずは「松山商店」。ふたりが焼きそばを買っている間にすたこらとおだんごを買い求めました。このあたりのだんごは小振りの「4兄弟」。実はいちご餡が非常に気になったのですが、今回は醤油系の焼きだんごで攻めることにしました。

 こちらのだんごはもったり系、醤油の味がしっかり効いたおだんごです。口の中の焼きそばソースをしっかりぬぐってはくれましたが、元をただせばお米、結構お腹にたまりそうです。

池田屋本店の団子(MAYさん)
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池田屋本店の団子(MAYさん)

 続いては、菓子屋横町の中にある「都屋」。途中でお風呂屋さんと演芸場が一体化したような建物を見つけ、前で「野瀬さーん!」と叫んでみました。実際、中にいらしたようです。

 少しもさっとした口当たり、醤油がやや甘いせいか、噛む回数が多いせいか、小ぶりなのに「食べた感」が残ります。

 同じく菓子屋横町の「池田屋本店」。「口溶け」といった感じでしょうか、すっと消えてしまいました。お醤油もさらり。でも、焼きそばと鰻の後ですからね。食後のデザートというよりは「勢い」としかいいようがありません。

丸和の団子(MAYさん)
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丸和の団子(MAYさん)

 見学させていただいた松本醤油では、だんごの「丸和」が併設されていました。こちらのおだんごには松本醤油の再仕込み醤油「はつかり」を使用。おだんごは柔らかくふわっとしています。醤油自体がやや甘いので、みたらしだんごを彷彿とさせます。

 そういえば川越には松本醤油のほかに「金笛(きんぶえ)」を醸造する笛木醤油もありました。地醤油の町なんですね。

 それぞれのお店のおだんごに使っている醤油を聞いておけばよかった。

かなめやの団子(MAYさん)
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かなめやの団子(MAYさん)

 やけくそついでにもう一軒、最初に気になった「かなめや」。こちらはお餅っぽくてのびーるタイプで醤油の風味が香ります。ここの好きかも。

 同じ焼きだんごでも、食感や味に違いがあるんですね。

 まだまだ「だんごマップ」は3分の2しか制覇できていません。もちろんマップにないお店もあるははず。どこの店もひっきりなしに人が買いに来ていました。地域に根付いたB級ご当地グルメ「川越焼きだんご」恐るべしです。

次回は肉汁うどんをぜひ食べたい(つかぽんさん)

イナゴの佃煮(つかぽんさん)
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イナゴの佃煮(つかぽんさん)

 川越は以前に二度ほど訪れたことがある町ですが、本格的に食べて回ったのは今回が初めてです。

「うなっ子」さんでは、イナゴの佃煮もいただきました。川越あたりは虫食地帯でしたっけ?

 その鰻屋さんにあったのは、プジョーのミルで挽く山椒。ミルで提供される山椒は珍しいですよね。

 いつでも挽きたての爽やかさを感じることができる配慮でしょうか。

食べたかった!
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食べたかった!

 さて、今回は鰻、団子、焼きそば、焼きおにぎりなどを食べ、お腹いっぱいになってしまい食べられませんでしたが、麺食いの自分にとってはうどんも気になります。武蔵野うどんの流れでしょうか、肉汁うどんはぜひ食べてみたい一品です。

 1日では回りきれない、1人でも食べきれない、まだ見ぬ魅力が隠れているかもしれない。そんな町でした。池袋からなら、東武東上線の急行で30分と都内から意外と近いのもちょっと驚きでした。

  
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