番外編 努力でたたき上げた営業部長「くまモン」人気沸騰中(デスク)


くまモン
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くまモン

 今回、熊本県を取り上げるに当たって、熊本県東京事務所の方にお話をうかがったり、サイトを調べたり、資料を読んだりといろいろと熊本について勉強していました。

 そんな中で、やたらに目に付くヤツがひとりいました。熊本県のPRキャラクラー「くまモン」です。

 実際に取材に出かけてみると、物産展でも観光イベントでも、熊本県関連の催し物には必ずといっていいほどくまモンが来ているのです。そしてそこには常に大勢のくまモンファン…。なかなかの人気者じゃないですか!

くまモン来るところには常に大勢の人だかりが
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くまモン来るところには常に大勢の人だかりが

 くまモンが誕生したのは2010年3月。今から2年前です。九州新幹線の全線開通を1年後に控え、地元出身の脚本家・小山薫堂氏らが提唱し、日本全国に熊本県をPRするキャラクターとして誕生しました。地元熊本を皮切りに、九州新幹線が直通する大阪まで活動の範囲を広げ、3月12日の九州新幹線開業を機に、全国にその活動の場を広げることになっていました…。

 東日本大震災を受け、派手な観光PRは自粛。しかし、ここでくじけるくまモンではありませんでした。震災からの復興状況を見ながら地道な活動を開始します。

自慢の名刺を手にするくまモン
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自慢の名刺を手にするくまモン

 特に人口の多い東京をターゲットに、まずは熊本県人会や同窓会に出席、関東在住の熊本県人にその存在を地道にアピールしていきました。

 浅草寺のイベントに自主的に参加させてほしいと電話で申し込むものの、警備の都合から許可が下りなかったこともあったそうです。それでも、コロッケら熊本出身タレントの楽屋を訪問するなど、まさに「どぶ板」の売り出しを続けたそうです。

 夏までは自ら訪問先を探し、そこで名刺を配り、名前を覚えてもらう日々だったそうです。

 そんな地道な活動が実ったのが去年の秋のことです。実りの秋は物産展、観光イベントのシーズンでもあります。そこにくまモンが呼んでもらえるようになったのです。

キレのいい動きで「くまモン体操」を披露
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キレのいい動きで「くまモン体操」を披露

 それはちょうどネットを使いゆるキャラ日本一を決める人気投票「ゆるキャラグランプリ2011」のスタートの時期でもありました。

 それまでの活動が知名度向上に結びつくとともに、親しみやすいキャラクターが「ゆるキャラグランプリ2011」を通じてさらに広まり、人気は上昇する一方。最終的には28万7315票を獲得、愛媛県今治市の「バリィさん」をおさえ、日本一のゆるキャラとなりました。

 地道な活動が人々の心を動かしたのも確かですが、くまモン人気の背景はそれだけではありません。

ツーショットも気軽に この日のMC・小川りかこさんはデスクのかつての仕事仲間でした!
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ツーショットも気軽に この日のMC・小川りかこさんはデスクのかつての仕事仲間でした!

 まずその動きの「キレの良さ」。多くのゆるキャラの中には、凝ったデザインで一人では歩けないようなものもけっこう見かけますよね。しかし、くまモンのデザインは実にシンプル。とても動きやすい「きぐるみ」なのです。

 ホームページに動画がのっていますが「くまモン体操」などでは軽快なステップで、身軽に動くくまモンの姿を見ることができます。僕も実際に見てきましたが、実にキレのある動きでした。

 そして人懐っこいキャラクター。動きやすさのせいもあるのでしょう、やたらと来場者に近づいていって握手をしたりハグしたりと身近にコミュニケーションしてくれるのです。

ファンとのふれあいを大事にする
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ファンとのふれあいを大事にする

 込み具合にもよるのですが、時間さえあれば、ツーショット撮影にも気軽に応じてくれます。火曜日に東京駅前で行われた阿蘇の観光イベントでは、待ってくれていたくまモンファン全員と触れ合うまで帰らなかったほどです。

 そしてシンプルなデザインは子供たちの人気も集めました。まゆと目、鼻、口、耳、頬という単純な構図が子供のお絵かきにはぴったりなのだとか。子供からのファンレターの多くはくまモンの似顔絵付きなのだそうです。

 意図したものではないようですが、さまざまな取り組みがいずれもいい結果につながったのがくまモン人気の秘訣のようです。

これ、名刺です
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これ、名刺です

 もちろん県職員をはじめスタッフの皆さんの努力も欠かせません。くまモンの意匠は県が一括で管理し、グッズの制作をはじめ大量に配る名刺やノベルティーは県が用意しているそうです。

 さらにびっくりしたのが、熊本県東京事務所の皆さんの名刺までクマモンなのです。「あっ、どもども、日経のデスクでございます」とサラリーマンよろしく名刺を差し出すと、いただいた名刺がこれです。

 タマゲタ!

くまモングッズいろいろ
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くまモングッズいろいろ

 そしてホームページの充実ぶり(http://kumamon-official.jp/)。これまでの活動が動画やブログなどで詳細に報告されています。さらには「くまモン隊出動スケジュール」では、いつどこにくまモンが現れるかをカレンダー形式でチェックすることができます。

 これを見る限り、ほぼ毎日、どこかにくまモンが出動してるじゃありませんか。休みがほとんどないじゃん…。今週、関東だけでも日曜日に新宿、火曜日に東京駅、水曜日に高崎、木曜日には秋葉原…と人気アイドル顔負けのハードスケジュールです。

いい湯だな?
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いい湯だな?

 銀座熊本館に行けばくまモングッズが山積みです。ぬいぐるみやストラップ、タオル、ペン…。呑んべえの僕向けには「くまモン焼酎」まであります。

 105ミリリットルのミニボトルは、図柄がひとつではありません。様々なポーズのくまモンが描かれたボトルがずらりと並んでいます。僕が選んだのは温泉につかったくまモン。なんかのんびりしていていいですよね。中味もひとつではありません。熊本県内のさまざまな球磨焼酎をくまモンボトルで飲み比べることができるのです。

 ミニボトルじゃ足りないって? それも大丈夫。

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 米焼酎「しろ」のくまモンBOX入り四合瓶2本セットもあります。低温発酵でていねいに作った「銀ボトル」とアメリカンホワイト樽、コニャック樽、シェリー樽の三つの樽で寝かせた焼酎をブレンドした「金ボトル」とがセットになっています。僕ならこれでべろんべろんです。

 当初は県の臨時職員だったというくまモンですが、昨年の9月30日には蒲島熊本県知事から営業部長に任命する辞令を受け取りました。苦しいときを地道な仕事ぶりで乗り切り、多大な成果とともに部長に抜擢されたくまモン。今後、さらに活躍が期待できそうです。

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