おかわり 甲州路、端から端まで食べまくり(デスク版山梨県実食編)



山梨市のイタリアンやきそばは?
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山梨市のイタリアンやきそばは?

 山梨県実食編、僕の担当は本来「遠いところ」。中央本線で気軽に移動できる範囲は野瀬が担当するはずでした。

 でも、出張初日にまず電話。

「昇仙峡、行けそうにない」
「はいはい」

 そして3日目にも電話。

「大月、通り過ぎちゃった」
「はいはい」

吉田うどんの「ふじや」
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吉田うどんの「ふじや」

 あれっ、山梨市のイタリアンやきそばも食べに行くことになってませんでしたっけ?

 ということで、上野原と勝沼を除いた山梨全県が僕の担当になりました。今回もゆっくり温泉に浸かっている暇などありません。全力疾走で回ってきました。

 まずは、富士吉田から。大月から富士急が走っていて便利なんですが、ここは当初から僕の担当でした。野瀬は山梨県編の3回目で「馬肉はあんまり食べない」と書いていましたよね。そう、吉田うどんと言えば馬肉。

自己申告制
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自己申告制

「遠い」に加え野瀬の食指が動かないところも僕の担当になっていたのでした。

 訪れたのは、富士急の中核駅・富士山(旧富士吉田)駅のすぐ近くにある「ふじや」。昼時を過ぎていたにもかかわらず、駐車場は満杯、店の前には行列ができていました。

 名前を書いて待つことしばし。呼ばれたら靴を脱いで板の間に上がります。

 注文は、テーブルの上の紙にチェックを入れて店員さんに渡すシステム。お冷やもセルフサービス。下げ膳もセルフサービスです。

ふじやうどん
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ふじやうどん

 注文したのは屋号の入った「ふじやうどん」です。吉田うどんと言えば肉うどんですが、看板メニューを食べておくのが間違いないと考えました。

「ふじやうどん」の具は、吉田と言えばのゆでキャベツに馬肉、これにエビ天、竹輪天、ワカメ、刻み揚げが加わります。

 スープは味噌がメインですが、醤油も入っているようです。

 煮込んでいないところが、ほうとうやおつけだんごなどといった甲州の他のコナモンとの違いです。

すりだね
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すりだね

 肉は甘辛く煮てあって、歯ごたえたっぷり。肉の上に吉田うどんならではの薬味「すりだね」を落として食べます。七味やゴマ、山椒などが入った、けっこうハードボイルドな「愛」なのですが、吉田うどんは、この「すりだね」をたっぷり入れて食べないと魅力半減です。

 吉田うどんの人気店は、たいがい昼の営業時間が11時から14時までと短いのですが、それはうどんの在庫切れに起因するようです。この日の「ふじや」は、ご主人の「麺がなくなりそうです」の声とともに、13時半すぎにのれんが下ろされました。

びゅんっ!!
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びゅんっ!!

 お腹が膨らんだら、都留へと移動します。

 次なるターゲットは、山梨県立リニア見学センター。大月から中央道と富士急が別れてすぐの場所にあります。

 ここは将来的に本線へ組み込まれる予定のリニアモーターカーの走行試験線が走っていて、隣接する建物から試験の模様を見学できるのです。

 目玉は何と言っても、実際に目の前を走り抜けるリニアモーターカー。

浮上走行中です。
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浮上走行中です。

 ちょうど走行試験真っ最中だったため、総延長42.8キロの実験線を、試験車両が速度を変えて何度も往復していました。

 いやぁ、速い速い。まさに「びゅんっ!!」って感じです。目の前を車両が走り抜けるたびに、建物のガラスが「どん」と音を立てて揺れます。

 結局1時間以上「びゅん! びゅん! またまたびゅん!」に見とれてしまいました。先を急がねば。

 続いて向かったのは塩山です。塩山もまた馬肉なんです。

肉といえば馬肉?
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肉といえば馬肉?

 まずは駅からちょっと離れたところにあるお肉屋さんに向かいます。ターゲットは地元で評判というジャンボコロッケ。具の肉が馬肉なのです。

 おぉ、肉屋の看板が馬の形してますよ! 塩山では肉といえば馬肉? 来た甲斐がありました。

 しかし…。お目当てのコロッケは売り切れでした。人気商品なんですね。

 気を取り直して駅前へ。

馬刺し定食プラス単品の馬もつ煮
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馬刺し定食プラス単品の馬もつ煮

 本編で中林20系さんが指摘されていた通り、塩山駅周辺には「馬刺し」「馬もつ煮」の看板があちこちに踊っていました。

 入ったのは、駅前の「菊よし」。「甲州馬もつ煮」の看板に魅入られるように店ののれんをくぐりました。

 馬刺し定食も、馬もつ煮定食もいずれも同じ1000円。う〜ん…メニューを前にしばし凍り付いてしまいました。

 悩みに悩んだ結論は「両方とも食べる」です。

馬刺し
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馬刺し

 ただし、単品はもつ煮が550円で刺身が600円です。

 結局、馬刺し定食プラス単品の馬もつ煮、1550円という注文になりました。

 馬刺しが見た目ちょっと寂しいかなとも思ったんですけど、食べたみたら馬、じゃないウマいじゃないですか。肉にすごくうまみがあります。

 一方で、もつ煮はデカイ。これ1杯で、ビールを1本飲んでメシ1膳じゅうぶん食べられます。馬のモツは豚や牛に比べてくせが少ないというのが僕のイメージです。

昇仙峡の仙娥滝
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昇仙峡の仙娥滝

 ということで塩山を後にして、またしても本来は野瀬の担当であったはずの甲府市内の昇仙峡へ向かいます。

 甲府の中心部から車で1時間もかからない好ロケーションながら、国の特別名勝にも指定されている、山と岩、渓流が作る絶景です。この日は前日、というか朝まで台風だったので、水量がことのほか豊富。

 名所の仙娥滝(せんがたき)なんて、まるでマイナスイオンの歳末出血大放出みたいな感じでした。水が気化するすがすがしく冷たい空気が何とも心地よい。

足場が流されていた板敷渓谷
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足場が流されていた板敷渓谷

 せっかくなので昇仙峡ロープウェイに乗って山頂まで行ってみましょう。

 おぉ、目の前に富士山が。雪をいただいていない富士山もまたいいものですね。手前には、昇仙峡ならではのごつごつした岩肌も見えます。

 反対側に目をやればそこには荒川ダムも

 せっかくなので、荒川ダムの方にも行ってみましょう。

 荒川ダムの裏には、とりもつ隊のドバリンご推奨の板敷渓谷があります。「とにかく一度行ってみて」と言われて訪れたのですが、渓谷の入り口は封鎖され、立ち入り禁止の看板が立っていました。残念。

山賊そば
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山賊そば

 さて、しこたま飲んだ甲府の翌朝。僕は早起きしてやっと本来の担当である「遠いところ」を目指します。最初の目的地は小淵沢駅です。

 ターゲットは、本編でoizumi8240さんが紹介していた、駅弁屋が展開する立ち食いそば屋「丸政」です。

 僕のハートを射止めたのは「若社長の趣味としか思えない山賊焼きのばかでかいのがのったの」です。そう、山賊そば。

 山賊焼きは、鶏肉をニンニクの効いたタレに漬け込み、片栗粉をまぶして油で揚げたものです。からあげですね。

肉そばはさくら肉
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肉そばはさくら肉

 長野県中信地方が発祥の食べ物なんだそうですが、これがそばの上にどどーんとのっかってるんです。ニンニク、油でいかにも元気モリモリって感じです。

 駅そばには珍しいほど黒い田舎そばで、ニンニクにも油にも負けない力強い風味でした。ちなみに、ここの肉そばは馬肉仕様。メニューにしっかり「さくら肉」と書かれています。次回来るときはぜひ肉そばを食べてみたいですね。

 山賊そばを胃袋に収めて、清里に向かいました。峡北地域を代表する観光地です。

八ヶ岳高原大橋からの雄大な眺め
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八ヶ岳高原大橋からの雄大な眺め

 八ヶ岳高原大橋からの眺めがもうサイコー。ものすごく高い場所に橋が架けられていて、北に八ヶ岳、南西に南アルプス、南に富士山を望めます。

 立ったままぐるりと体を回せば、人力パノラマ。ここで紅葉を見てみたいなぁ。板敷渓谷とあわせて、秋にはゼッタイ再訪するぞ!

「道の駅南きよさと」で食べたのは信玄餅ソフト。ここが発祥の地なのだそうです。ソフトクリームに信玄餅がちりばめられていて、上からきな粉と黒蜜がたっぷりかかっています。

名代焼きそば 麺の下で具がかくれんぼ
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名代焼きそば 麺の下で具がかくれんぼ

 次なるターゲットもoizumi8240さんからメールをいただいた、峡北一部地域のソウルフードという「つゆだく焼きそば」。前の晩、泥酔しながらもなぜか約束が成立していたドバリンと合流して、北杜市長坂町の「成駒屋」に向かいました。

 食べたのは「名代焼きそば」。ソースがたっぷんたっぷんです。しかも具のキャベツと肉が麺によって覆い隠されています。何とも不思議な焼きそばです。

 たっぷりのつゆで油が洗い落とされるからでしょうか、けっこうさっぱりした味わいです。

佐野川温泉
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佐野川温泉

 再び単独行動に戻り、JR身延線が走る富士川ルートを下っていきます。

 富士川ルート最大の観光スポットは身延山久遠寺。日蓮聖人が晩年の9年間を過ごした日蓮宗の総本山です。実に立派なお寺でした。

 ここからさらに南下し、南巨摩郡南部町の佐野川温泉を目指しました。

 佐野川温泉は泉温が30度台中ばというぬるいお湯です。朝ぬるい湯に浸かりながら新聞を読むのが日課の僕にはちょうどいい湯加減でした。

みみ、家で作って食べました
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みみ、家で作って食べました

 カラスの行水の後、きびすを返して富士川を北上します。狙いは、富士川町の郷土料理「みみ」です。

 鰍沢の山間、富士川町の十谷というところにある「ふるさと体験施設つくたべかん」で食べることができるのですが、温泉があだになったのでしょうか。「つくたべかん」の自動ドアに手をかけようとしたその瞬間、お店の明かりが消え落ちました。食べ損ねた…。

 しかたなく麓の富士川町交流センター「塩の華」でお土産の「みみ」を買って帰りました。

ニワトリにのろわれそうなくらい鶏を食べました
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ニワトリにのろわれそうなくらい鶏を食べました

 ひと言で言うと、パスタで言えばスパゲティではなくファルファッレやコンキリエと言った「ショートパスタ」で作った「ほうとう」ですね。

 この日も甲府泊。ドバリンと3度目の合流を果たして、昨晩さんざん鶏を食べたくせに、また焼き鳥屋から。そしてまたしても…。

 ナニガナーンダッカ ワッカラナイノヨー

 さて、最終日。国中地方の「遠いところ」ほぼ制覇できたかな? 残るは郡内地方です。がんばるぞ〜。

大月おつけだんご
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大月おつけだんご

 と、その時に冒頭の電話がかかってきたわけです。まずは「チョー近い」大月の、しかも駅のまん前にある「かつら」で大月おつけだんごを食べます。

 6年ぶりに、地元・大月で食べるおつけだんご。よく味の染みた大根とともに、味噌味の汁をすすって、団子をひとかじりすれば「あぁ、日本人に生まれて良かった…」そんな気分になれるのです。

「かつら」に限らず提供店も増えました。これぞ「大月の味」と自信を持って言えるご当地グルメでしょう。

なにもないけどいい村だよ。
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なにもないけどいい村だよ。

 最後に訪れたのは、東京都との県境にある小菅村です。

 険しい道をたどってやっとの思いでたどり着いてみると、案内板の「なにもないけどいい村だよ。」のキャッチフレーズが出迎えてくれました。

 村の中心部近くにある小菅の湯と小菅村物産館はけっこうなにぎわいでした。ハイカーでしょうか、山歩きスタイルの老若男女が、炭火の前に立つ村のおばあちゃんとの会話を楽しみながら、やまめの塩焼きをほおばっています。

 空気が楽しい。いいなぁ小菅村。

やまめの塩焼き
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やまめの塩焼き

 そんな思いを抱いて帰途に着きました。東京の隣県、山梨県の魅力を堪能した2泊3日の旅でした。

(デスク)

7月25日

*映像はflashビデオです。一部機種では再生できないことがあります。ご容赦ください。

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