おかわり ちくわサラダから馬ホルモン定食まで(デスク版実食編)


ちくわサラダからスタート〜プロローグ

ちくわサラダ
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ちくわサラダ

 大雨に見舞われた熊本実食編。僕と野瀬は「夜の飲み会」以外はほぼ完全別行動となりました。予定では、野瀬が水俣に到着する前に人吉へ行く予定にしていたのですが、交通機関の乱れが予想されたため、午前中のうちに水俣入りすべく予定を変更。それでも乗るつもりだった新幹線が運休になり、ひとまず熊本止まりの新幹線に乗り込みました。

 熊本在住の同人apple-aさんが熊本でピックアップしてくれると言うことで、熊本駅でちくわサラダなどぱくついて待っていると、水俣チャンポン探求会の三牧賢治さんから電話がかかってきました。

「どれくらい遅れそうですか?」

ちくわの穴にポテトサラダが
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ちくわの穴にポテトサラダが

「apple-aさんが車で送ってくれるというので、いま熊本駅で待ってます」

「車だと熊本からは2時間以上かかるんですけど…」

 がびーん。

 熊本県の位置関係に疎い僕は、新鳥栖・久留米・筑後船小屋・新大牟田…と頻繁に止まる九州新幹線なら「熊本からの2駅」は車でもせいぜい1時間くらいしかかからないだろうと思い込んでいたのです。

 あわててapple-aさんに「申し訳ないけど先に行かせていただきます」と連絡し、再び新幹線に飛び乗りました。


 水俣チャンポンを堪能〜1日目

巨大な竹製の鰯かご いけすとして海に沈める
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巨大な竹製の鰯かご いけすとして海に沈める

 新水俣駅で三牧さん、同人のえいきょくさんと落ち会い、向かった先はまず水俣病資料館。水俣というまちを知る上で避けては通れないことと思いまず訪問しました。

 水俣という地名を「病」ではなく、本来まちが持つ魅力から知ってほしい――。以前三牧さんにうかがったその想いが今回まず水俣に行きたいと思ったきっかけです。ということで水俣初体験の僕が、まちの魅力を片っ端から堪能してきました。

 水俣の魅力を1文で表すとすれば「1日で海と山の魅力をいっぺんに味わえ、昼にはチャンポン、夜は美味しい魚を存分に味わえるまち」といったところでしょうか。

水俣チャンポン
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水俣チャンポン

 まずは水俣チャンポン。人口2万8000人の水俣市で、1カ月のチャンポン消費量は1万食以上になるそうです。提供各店が水俣チャンポン探究会を結成、水俣チャンポンの魅力を全国に発信しています。今回は三牧さんのお店・喜楽食堂で水俣チャンポンをいただきました。

 蒸し麺を使ったチャンポンは、調理時間が短く、注文したらすぐにに食べられるのが特徴です。具材を強火でさっと炒め、麺は蒸してあるので煮込むのはごく短時間。あっという間にできあがります。

 あっさり目のスープと歯ごたえのある野菜がとても美味しい。

冷やしチャンポン
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冷やしチャンポン

 チャンポンのバリエーションも豊富です。コチュジャンを使ったピリ辛チャンポンやカレーが入ったカレーチャンポン、そして極めつけは冷やしチャンポン。

 冷やし麺というとちょっと濃いめの味付けが基本ですが、喜楽食堂の冷やしチャンポンは通常のチャンポンと同じスープを使っているそうです。具も、肉がしゃぶしゃぶ用の薄い肉になる以外はまったく一緒だそうです。麺を茹でて水でしめ、十分に水切りしたら、あらかじめ炒めて冷やしておいた具をのせ、スープをかければできあがり。

 あっさりしているのでいくらでも食べられる感じでした。

洞窟風呂を抜けると海が見える露天風呂
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洞窟風呂を抜けると海が見える露天風呂

 全体的にあっさり味なので、ウスターソースがよく合いました。やはり九州では「チャンポンにはウスターソース」なんですね。

 チャンポンでお腹が膨れたら、温泉です。

 水俣の沿岸部は不知火海=八代海を望むリアス式海岸になっていて、平野部が少ないため、少し内陸に入るだけで、海の風景は山の風景へとがらり変わります。しかも、海に面した湯の児温泉と山あいに位置する湯の鶴温泉という趣の異なる2つの温泉があり、これを一度に堪能することができるのです。

横たわる仏像 右が頭
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横たわる仏像 右が頭

 湯の児温泉は、急峻ながけを背に温泉宿が建ち並ぶ典型的な「海の温泉地」です。海岸に立つと、ややかすんだ景色ではありましたが、海の向こうに天草の島影がはっきりと見て取れます。水俣から望む天草の島影は、仏様が横たわっているようにも見え、実に美しい。

 お風呂も海に望む露天風呂やお湯が流れる洞窟風呂など、海に面した温泉ならではの魅力が味わえます。

 湯の児温泉を堪能している間に、野瀬がようやく到着。全員そろって、今度は山の湯の鶴温泉へと向かいました。

川面を望む露天風呂
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川面を望む露天風呂

 湯の鶴温泉は、沢に沿った急流に面する「山の温泉地」です。急流の沈下橋を渡っていくお風呂や、岩場の階段を上ったところにある露天風呂など、まさに秘湯の趣です。

 崖の中腹にある露天風呂で眺めを楽しんだ後は、階段を下って川面の上の露天風呂へ。熱い湯でほてった肌に急流の作る風が何とも心地よい。チャンポンで膨れたお腹も湯に浸かるうちにこなれてきます。

 昼に水俣チャンポンを食べたら夜は魚料理です。「魚料理の部」は再び野瀬の筆に託しましょう。

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 島原半島と水俣の間に天草がある〜2日目

天草・京華園の皿うどん
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天草・京華園の皿うどん

 一夜明けて、熊本市内へ向かう野瀬と別れて、僕はえいきょくさんと天草を目指しました。いったん鹿児島県の長島へ出てそこからフェリーで天草へ。天草のほぼ南端に上陸し、天草を縦断しようという魂胆です。

 フェリーが天草に着いたら、さっそく天草の味に食らいつきます。天草もやはりチャンポンが名物なのです。長崎〜島原半島〜天草〜水俣というのは、チャンポンが伝播し定着していくルートのひとつです。水俣同様、天草でもチャンポン提供店が手を携え「天草ちゃんぽん」をアピールしています。

天草・京華園のちゃんぽん 殻つきエビが入る
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天草・京華園のちゃんぽん 殻つきエビが入る

 天草・牛深でうかがったのは、京華園。事前に天草市役所の方からここの皿うどんが美味しいとうかがっていたので、まずは皿うどんを注文。皿うどんといっても、炒めたチャンポン麺にゆるくあんかけした具材が乗っている焼きチャンポンです。

 キクラゲの食感が特徴的で、これまたウスターソースが合うんです。そして酢醤油も合いました。いろいろ味を変化させながら食べられるのがいいですね。

 確認のためにチャンポンも食べてみました。

崎津天主堂
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崎津天主堂

 特徴的なのは殻付きのエビを使っていたこと。お店の方にうかがうと「天草ちゃんぽん」のデフォルトではないそうなのですが、長崎県から取り寄せたエビを使っているとのこと。殻付きエビは長崎と天草の間にある「小浜ちゃんぽん」のトレードマークです。

 たまたまなんでしょうけど、殻のついた香ばしいエビに、何となく小浜と天草が赤い糸でつながっているような気がしてうれしくなりました。

「つながり」ということでは、島原半島と天草は「キリスト教」でつながっています。天草で始まった「天草・島原の乱」は最終的に島原へ渡り、原城で終結します。観光としても、天草の文化・歴史を知る上でもキリスト教関係の史跡を見ることは大事だと思い、重点的に見てきました。

大江天主堂
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大江天主堂

 大江天主堂や天草コレジヨ館、本渡殉教公園など様々な史跡を見てきたのですが、もっとも目に焼き付いたのは崎津天主堂でした。どこにでもありそうな小さな漁村に、ひときわ目につく教会が立っているのです。いかに人々の生活の中にキリスト教が根付いているのかが実感できたような気がしました。

 日々の暴飲暴食を悔い改める気持ちにさえなりかけたのです。しかし、そうするとこの先が続かなくなるのでぐっと堪えました。

 天草ではほぼ海岸線をたどって北上したのですが、天草の海の美しさも感動的でした。入り組んだ湾は海と言うより湖のようです。たくさんの島と海とに彩られた景色は、ただ眺めるだけでも十分満足できるものでした。

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 馬ホルモンがウマい〜3日目

はーはーぜーぜー
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はーはーぜーぜー

 熊本実食編の最後は馬肉で締めくくりましょう。

 最終日、2日間で摂取したカロリーを消費すべく早起きして熊本城へ。

 雨後の熊本城の暑いのなんのって…。そびえる石垣をぬって天守閣へと歩いて登り、もちろんお城の中も階段。はーはーぜーぜーいいながら、人間散水機かと思うほどに汗をほとばしらせつつ最上階までのぼってきました。

 でも、そこで消費したカロリーはすぐに取り戻してしまったのでした。

組み合わせは6通り
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組み合わせは6通り

 ホテルにいったん戻りシャワーで汗を流した後、えいきょくさんと落ち合って向かったのは、観光客向けではなく地元の人たちがいつも食べているという食堂です。熊本県編でapple-aさんがチャンポンを食べたかつ美食堂です。

 メニューには肉炒めだとかホルモンだとか肉うどんだとか平然と「肉」という文字が飛び交っていますが、これは豚でも牛でもなく、すべて「馬」なのです。そしてメインが「ホルモン定食」。名物メニューだそうです。

 たっぷりと汗をかいた後でもあり、馬刺し、レバ刺し、ホルモンニンニク炒めでビールをきゅーっとあおりたいところでしたが、そこは午前中、仕事中、取材中。ご飯ものを選択せざるをえません。

ホルモン定食
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ホルモン定食

 ホルモン定食は、ホルモンの量、ご飯の量を自在に組み合わせて注文できるシステムになっており、僕とえいきょくさんは迷わず「ホルモン大・ご飯大」を選びました。

 どうです? このボリューム。

 煮込んだホルモンはとても柔らかく、しっかりと味が染みています。ちょっと濃いめの味付けでそこがご飯によく合います。白モツのちょっと脂の多いところがまた、ご飯がススムくんです。もちろんビールにも合うとは思うんですが、この量になるとやっぱり白いご飯ですよね。

ホルモンぶっかけ飯
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ホルモンぶっかけ飯

 前の晩、無ろ過の生酒専門バーでapple-aさんとたまたまお店で居合わせた地元の女性が、かつ美食堂のホルモンをご飯にかけて食べてみたい、という話題で盛り上がっていたのを思い出しました。

 残っていたホルモンを皿からご飯の丼にざざざーっ。仕上げに七味トウガラシもざざざーっ。

 ホルモンぶっかけ飯のでき上がり!

 ウマいウマいウマい〜〜〜っ。

 熊本ならではの味ですよ。上品じゃないかもしれませんが、これぞホルモンという感じでかっこませていただきました。

肉丼
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肉丼

 さらにもうひと品。肉めし。正しくは馬肉めし。端肉を集めて生姜を入れて煮込んだものだと思います。これをシンプルに白飯にのせてあります。「つゆだく」なところがまたご飯によく合う。

 これもウマウマ。しかも、単品なら380円という安さ。ファストフードもびっくりの値段です。近くにコレがあったら牛丼より絶対「馬丼」です。

 ということで、ちくわサラダに始まり、チャンポン乱れ食い、そして馬ホルモンまで。今回もまた「げっぷぅ」な実食編は幕を閉じたのでした。

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2012年7月20日

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