おかわり 茨城マルシェに行ってきました



茨城マルシェ
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茨城マルシェ

 東京にある茨城県のアンテナショップ「茨城マルシェ」は、2012年11月13日にオープンしたばかりのニューフェースです。ちなみに11月13日は茨城県民の日ですね。

 場所は銀座1丁目、ソニービルやプランタン銀座が面している外堀通り沿いです。

 すぐ近くには高知県の「まるごと高知」や沖縄県の「わしたショップ」、2013年春には「食の國 福井館」も加わり、この地域はアンテナショップの集中エリアになりつつあります。

丸真食品(常陸大宮市)の「舟納豆」
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丸真食品(常陸大宮市)の「舟納豆」

 自然光の入る明るい店内には、食料品を中心に自慢の品々がぎっしり。県産の野菜やメロンといった生鮮食品も並んでいます。

 中でも茨城と聞いて多くの人がまず思い浮かべるであろう納豆には、棚1つすべてを割り当てられていました。

 県内のみやげ物店でよく見かける藁(わら)に包まれたものが定番かと思いきや、ここでの一番人気は舟の形をした容器の「舟納豆」。味はもちろん、コンパクトなサイズ感やパッケージのユニークさも魅力のようです。

バラエティーに富んだ干しいもが並ぶ
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バラエティーに富んだ干しいもが並ぶ

 納豆と並んで有名なのが干しいも。本編にも登場した「丸干し」や、一般的に用いられる「タマユタカ」品種ではなく「泉」品種を使ったものなど、バラエティーに富んだ品ぞろえです。干しいもづくりのシーズンは秋から冬にかけてですから、これからの季節、干しいも目当てに訪れる人も増えてくるでしょう(なお茨城の干しいもについては、三重編のときに予習していますので興味のある方はこちらをご参照ください。→「この冬、欲しいものリストに干しいもを」)。

 しかし、茨城マルシェのバイヤーを務める杉山彰啓さんは「この店に来れば、茨城が納豆や干しいもだけではないことに気づいていただけると思う」と話します。「むしろ『まさかアレはないよね?』というマニアックな要求にこたえたいんですよ」。

永寿堂(高萩市)の「八千代おこし」
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永寿堂(高萩市)の「八千代おこし」

 たとえば、県北部の高萩市で大正時代から作られているお菓子「八千代おこし」。高萩ではかつてお正月にこのお菓子を学校で配っていたこともあるそうで、地元の人にとっては思い出深い品。そういった地域の記憶を深く刻み込んだ味に、茨城マルシェで出合えるのです。

 もちろんショップに来る大部分の人は茨城県出身者ではありません。そういう人にどう茨城の魅力を伝えるか。「アンテナショップにいらっしゃる方は、必ずしも安いものを求めているわけではないと思います。これは、という本当においしいものを提供したい」(杉山さん)。

宮田卯之商店(水戸市)の「ピーナツみそ」
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宮田卯之商店(水戸市)の「ピーナツみそ」

 そう言いながら手に取ったのは、宮田卯之商店(水戸市)の「ピーナツみそ」。味噌ピーといえば、茨城や千葉ではごく一般的な食べ物で、スーパーにも普通に並んでいます。何の変哲もないように見えますが…。

「このメーカーは、40年以上味噌ピーだけを作り続けているんです。大粒のふっくらしたピーナツを使っていて、なるほど味噌ピーってこういうものだったのかと感じますよ」とのこと。味噌ピーはちょっと苦手、という人は一度試してみてもいいかもしれません。

蔵元小田屋(結城市)の醤油
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蔵元小田屋(結城市)の醤油

 苦手といえば、納豆コーナーの前で「わたし納豆食べられないんだけど、それでも食べられる納豆あります?」と無茶なことを言う方もいるとか。

 でもそんな「まさかないよね?」にもバイヤーの血が騒ぎ、「きっとこれなら大丈夫」と丁寧に対応します。

 さらにアンテナショップにはプロの料理人も足を運ぶことが多いそうです。

 そうしたプロの要求にもこたえるラインナップのひとつには、蔵元小田屋(結城市)が製造している醤油があります。老舗の料理店や有名ホテルのレストランでも使われ、海外のコンテストでも賞を取っている、知る人ぞ知る醤油です。

日本酒コーナーが充実
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日本酒コーナーが充実

 茨城県は関東で最も酒蔵が多いことに加え、杉山さんが日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定のきき酒師ということもあり、日本酒のコーナーでも「アレはないよね?」にこたえてくれます。

 平安時代末期にはすでに酒造りをしていたという、日本有数の歴史を誇る須藤本家(笠間市)。代表的な酒米・山田錦の親に当たる品種ながら、栽培されなくなって久しかった「渡船」に着目し、つくば市の農業生物資源研究所から種もみを譲り受けて復活させた府中誉(石岡市)。自然界の花から取り出した「花酵母」を使っている来福酒造(筑西市)――単に品ぞろえをアピールするだけでなく、蔵元ひとつひとつの歴史や物語とともに紹介しています。

 健康志向の方には小美玉市の「いきいききれいをめざすあなたへ。」という名のヨーグルト、歴史好きなあなたにはひたちなか市のサザコーヒーで、徳川慶喜公のひ孫にあたる慶朝氏が焙煎した「将軍珈琲」を――と様々な視点からの要求に死角がありません。

店の外側から笠間焼きが見えるように配置。焼き物ファンを店内に誘う
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店の外側から笠間焼きが見えるように配置。焼き物ファンを店内に誘う

「茨城にはいいものがたくさんあるのに、消極的な生産者の方も多い。もっとお店に足を運んでお客さんの生の声を聞くとともに、その思いを伝えて欲しい」と杉山さん。そうすることで店のスタッフも自信を持って商品をお勧めできるようになるため、その思いが広がっていくといいます。

 昔からPRが苦手と言われ、先月末にブランド総合研究所が発表した魅力度ランキングでも見事47位に返り咲いた茨城県。

 しかし茨城マルシェがそこに変化のきっかけをもたらすことになるかもしれません。

小鉢を持っていく方式の納豆バー。オリジナルのタレも人気
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小鉢を持っていく方式の納豆バー。オリジナルのタレも人気

 そうそう、本編で「ちりとてちん」さんが気にかけていらしたように、ここにはレストランが併設されています。

 注目の納豆バーは、巨大な納豆の容器から好きなだけ…ではなく、あらかじめ小鉢に盛られた納豆を持っていくという、ちょっとおしゃれなスタイルでした。

(一芸)

2013年10月11日

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