第25回 福島県(その3) 「朝ラー」は実在するのか?

B-1グランプリの表彰式。先週更新「特別編 第5回B級ご当地グルメの祭典! B-1グランプリin ATSUGIを終えて」はこちら
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B-1グランプリの表彰式。先週更新「特別編 第5回B級ご当地グルメの祭典! B-1グランプリin ATSUGIを終えて」はこちら

 厚木のB-1グランプリが終わった後もテレビの報道が続いている。東京ではフォローできないが、民放ローカル局も連日放送しているらしい。(「食べBって何?」という方は「食べB入門編」をご覧下さい。福島の食についてのメール投稿先はこちら)

 今年の特徴はNHKが本格的に取材したことだろう。9月28日にはついに「クローズアップ現代」が、B級ご当地グルメを地域活性化の新たなモデルとして取り上げた。ほかにも大きな番組の放送が控えているという。

 NHKの場合はB-1のにぎわいというより、出展団体の日常や、抱えている悩みに焦点を当てた番組作りをしてくるであろう。実にありがたいことである。

 食のまちおこしはブームではあるけれど、無論のことながらいいことばかりではない。むしろ難問山積である。そのことをきちんと伝えてもらえたらと思う。


しんまい(近森さん提供)
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しんまい(近森さん提供)

 さて皆さんにVOTEしていただいた「高知実食編」の「野瀬に食べさせたいものランキング」は次のようになった。


1.高知市某喫茶店の冷凍チャンポン(本文に登場せず)
2.メジカの新子またはマグロのしんまい
3.高知屋台のラーメン
4.須崎のモーニングサービス(本文に登場せず)
5.卵が入った練り物


 高知の屋台では黄色いものが入るラーメンに挑戦しなければなるまい。

 夜はバーでマダム・ロゼを探そう。

高知の屋台
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高知の屋台

 時期の関係でメジカはもう新子ではなく就学年齢に達しているそうであるが、須崎で何とか口にしたいものである。

 高知実食編の取材は10月冒頭の土日。奮闘努力する所存である。


 ということで福島県編に戻る。すでに手元には富山県編を先取りしたメールが何通も届いているが、まだ福島県編が道半ばである。もうちょっと待ってね。


 前回の最後のメールは喜多方の「朝ラーの謎」であった。


喜多方ラーメン
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喜多方ラーメン

MNo.(メールナンバー)21

 喜多方の「朝ラー」ですが、習慣かどうかはともかく、同地のラーメン店は早朝から営業しているところが多いようです。
 山形県米沢市に住んでいた3年ほど前、日曜日の朝に国道121号(大峠)を越えて1時間ほど車を走らせ、喜多方に出向いたことがあります。確か朝7時ころには現地につき、同地で一番有名な「坂内食堂」(チャーシューではなく、サイコロ状の豚バラの塊がごろごろ浮いているラーメンで有名)で1杯、その後「あべ食堂」で2杯目を食べて戻ってきたことがあります。
 当時の上司が「早起きして喜多方でラーメン食ってから米沢に戻って出社したことがある」と言っていましたから、おそらく平日でも早朝営業しているのでは。ガイドブックを見ると、深夜営業をしているお店も結構あるようです。
 ちなみに、米沢もラーメンでは有名ですが、大半の店は11時開店の夜7時閉店。飲み屋街に店を構える2、3店とチェーン店以外、昼しか開いておりませんでした(埼玉県比企郡 TSさん)


「玉羊羹」
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「玉羊羹」

 早朝からラーメン店が営業しているのは昔から客があったからであろう。ということは喜多方の朝ラーはガセネタではないと考えていい。朝からラーメンという地域をほかに知らない。喜多方だけかも。

 皆さんのところはどう?

 少なくとも久留米は違う。朝は朝ご飯である。



 まんじゅうの天ぷらも会津だけ?


MNo.22

 三河には「天ぷらあんまき」があります。ホットケーキ地であんこをくるんだ「あんまき」を揚げて天ぷらにします。知立(ちりゅう)の「藤田屋」が有名ですね(お名前ありません)


甘い梅
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甘い梅

 三河名物「あんまき」。それ自体は有名であるが、天ぷらになっていたとは。あんこが入った甘いものを天ぷらにするのは保存のためであろうか。一手間加えて付加価値を上げるためであろうか。

 でも、天ぷらまんじゅうそばみたいに、きしめんに入っていたらやだ。


 前回「馬ホルモンは久留米だけ?」と書いたら……。


喜多方で見かけたお店
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喜多方で見かけたお店

MNo.23

 余談ですが馬ホルモン。
 山形県最上地方の中心地・新庄の精肉店で馬肉と並んで売ってました。久留米だけじゃなかとですよ。
 この辺、最上川の舟運と深い関係がありそうに思いますが。
 あ、まだ福島県編でしたね(中林20系さん)


 おお、あの辺にも馬ホルモンが。

めひかりの焼かまぼこ
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めひかりの焼かまぼこ

 最後の「あ、まだ福島県編でしたね」のひとことで山形県編まで待つことなく紹介された。これは立派な「手口」である。

 本題と関係ない地域の話を書いて、最後に「あ、まだ○○県編でしたね」と付け加えれば、本題を意識している印象が出て後回しにされにくい。

 が、こんなメールが増えると全部まとめて後回しじゃ。


 次はためらいつつも、ある種の誘惑にかられて紹介するメール。


MNo.24

 福島県浅川町のお弁当市場「あじもり」というお店。「きんたま丼くださ〜い」と注文すると、店主に「きんてんたま丼ね」と言われます。
 名前の由来は、きんぴらごぼうと2個の卵から「きん・たま丼」とのこと。機会があったら、来店して大声で注文してみましょう。
 「すいませ〜ん、きんたま丼くださ〜い」(日経読者・F級グルメさん)


めひかりキューピーとめひかりモッコリの看板(大阪の原さん提供)
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めひかりキューピーとめひかりモッコリの看板(大阪の原さん提供)

 うかつにも、かつて中部地方から全国に伝播したコミックソング「金太の大冒険」を思い出してしまった。

 この丼物を福島県実食編の候補から即刻除外。

一芸 自分、フルコーラス歌えるでありますっ。歌いますか?

野瀬 君の一芸って、それだったの?


メニューに「目光(めひかり)」(上、大阪の原さん提供)、「ソースカツ丼」の文字
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メニューに「目光(めひかり)」(上、大阪の原さん提供)、「ソースカツ丼」の文字

MNo.25

 小名浜ですとウニの貝焼き、やなぎかれい、メヒカリも美味しいですが、サンマのみりん干しも美味しいですよ
 小名浜にある水族館「アクアマリンふくしま」にはサンマがいて、生きているサンマの姿を見ることができる唯一の水族館としても有名?です。
 最近はメヒカリをまちおこし的に使っています。「めひかりチョコ」「めひかりクッキー」、ふりかけなども売っています
 母の実家は中通りの須賀川なのですが、須賀川ではきゅうり麺のお店が増えてきていて結構おいしいと言っておりました
 須賀川には「くまだパン」というかなり強烈なお菓子もあります。
 いわきのカツ丼は、卵で閉じたカツ丼です。子どものころ須賀川に遊びに行ったときに、カツ丼を頼むとソースカツ丼が出てきてかなり衝撃を受けました(福島県いわき市小名浜出身さん)


 朝食の干物で最も好きなのがサンマである。本日も我が家の冷蔵庫にはスーパーの北海道フェアで買ってきたサンマのぬか漬けが入っている。

きゅうりなどを使った「福島りょうぜん漬」。「とうちゃん漬」と「新かあちゃん漬」。再婚?
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きゅうりなどを使った「福島りょうぜん漬」。「とうちゃん漬」と「新かあちゃん漬」。再婚?

 生きたサンマの姿を見たことがあるかと問われれば、テレビのバラエティー番組では見ても、水族館では見たことがない。言われてみると、水族館ではイワシの群れを展示していてもサンマはいない。

 多分、干物にするのは簡単でも、飼育は難しいのであろう。


 「きゅうり麺」は「かっぱ麺」のことではないか。須賀川で数年前に開発されたメニューで、特産のキュウリの搾り汁で練った麺を冷たくして食べる。味付けは店独自の「たれ」と味噌。ローカル冷やし麺である。


 「くまだパン」は「熊田パン」とも「くまたパン」とも。しかも正確にはパンではない。

 酒を飲まない一芸クン向き。


 福島県いわき市小名浜出身さんと示し合わせたかのようなメールが届いている。


左上から時計回りでめひかりのから揚げ定食、めひかり拡大、ウニ丼、ウニ丼拡大、カニの味噌汁拡大、カモメの排水蓋(大阪の原さん提供)
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左上から時計回りでめひかりのから揚げ定食、めひかり拡大、ウニ丼、ウニ丼拡大、カニの味噌汁拡大、カモメの排水蓋(大阪の原さん提供)

MNo.26

 福島県いわき市の魚市場界隈の食堂の画像です。泉駅からバスだったかな? 最初は「めひかり」のから揚げ定食。当地では「めひかりキューピー」が売られているくらいメジャーな魚だそうです。
 ワカサギくらいの大きさで、目がキラリと光る美しい魚だそうですが、から揚げなので顔が良く分かりません。
 続いて魚市場からちょっと離れたところの食堂のウニ丼。
 最後はカモメの排水蓋と、めひかりキューピーとめひかりモッコリの看板(大阪の原さん)


 原さん、いつもありがとうございます。写真、助かっています。


「会津の雪」(いけずな京女さん提供)
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「会津の雪」(いけずな京女さん提供)

MNo.27

 会津の地牛乳「会津のべこの乳」を製造している会津中央乳業さんのびんヨーグルト「会津の雪」です。口の中で雪のように、ふんわり広がる美味しいヨーグルトですよ。女の子のマークが可愛いです(いけずな京女さん)


のむヨーグルトいろいろ
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のむヨーグルトいろいろ

 アミー隊員が福島県関係者から「福島県人は大量のヨーグルトを消費している」との話を聞き込んできていたが、これはその一端であろうか。

 福島のヨーグルト事情をもっと知りたいものである。


アミー隊員 そうなんですよ。お父さんもお母さんも毎日欠かさず食べている・飲んでいるという声がありましたが、どうなんでしょうね。



MNo.28

 郡山では常識「クリームボックス」(お名前ありません)


 という謎のようなメールをいただいた。

 ネットで調べればすぐにわかるのであろうが、いまは調べない。

 どなたかこれに関するメールを。できれば写真も。


福島で鳥料理。伊達鶏の串2種(久留米の豆津橋さん提供)
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福島で鳥料理。伊達鶏の串2種(久留米の豆津橋さん提供)

MNo.29

 福島といえば隠れた名店で「しんちゃん」っていう焼き鳥屋さんがあります。自分で焼くから「手前焼き」。でもこげそうになるのを見てられないしんちゃんが、結局いろいろ言いながらも焼いてくれちゃう親切なお店。
 昔はしんちゃんがお客さんと盛り上がって話してるそばでお母さん?が黙々と串にネタを刺す仕込みをやってましたね。久しく行ってないので行きたくなっちゃいました。
 それともうひとつ「鳥政」のホルモン。ここのホルモンが全国スタンダードだと思ってた私には他の地域のホルモンは邪道と見え、野菜たっぷり、濃い目の味噌味のホルモンが恋しい転勤時代を送っていたのでした。
 福島でホルモンといえばこのキャベツたっぷりのホルモンを指すはず。スーパーでも売ってるし(今は福島のくいしんぼうさん)


福島で鳥料理。伊達鶏の刺身(久留米の豆津橋さん提供)
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福島で鳥料理。伊達鶏の刺身(久留米の豆津橋さん提供)

 手前焼きは神田の立ち飲み店でもやっていた。だが単なる人件費節約だったらしく、客がどんなに失敗しようと決して手出ししなかった。

 手出しするのは酔っ払った先客ばかりで、生焼け、黒こげの続出であった。

 その店は潰れた。


 味噌味のホルモンは各地にあるが、このメールでは「スーパーでも売ってるし」の一言が興趣をそそる。つまり福島スタンダードのホルモンの食べ方が存在する証しであろう。


 今週はここまで。福島の食の風景がかなり鮮明になってきた。次回は福島県編の最終回である。たくさんのメールと写真を待つ。


福島駅周辺の風景

福島駅周辺の風景


 では高知県実食編の取材に行こう。

 一芸クン、ビデオカメラは持ったかい? 高知でも実物よりハンサムに撮ってね。

一芸 ご安心ください! ハンサムでなくてもそれなりに映ります。 


(特別編集委員 野瀬泰申)


★一芸クンリポート「海を越えるB級グルメの魅力」はこちらからご覧ください。




 


●筆者(特別編集委員 野瀬泰申)へのお気軽メールはこちら(tabeb@nex.nikkei.co.jp


2010年10月1日


■福島県編
準備体操編 ベッド5台を独り占めした夜「こんにゃくあいす」を食べながら思った福島県(アミー隊員)
その1 ラジウムそばあります行ってきました! B-1グランプリ in ATSUGIの下見(アミー隊員)
その2 天ぷらまんじゅうはおかずであるお茶とビールと「たまごふわふわ」(一芸)
その3 「朝ラー」は実在するのか?海を越えるB級グルメの魅力(一芸)
最終回 嗚呼、憧れの大衆食堂「いかにんじん」「松前漬け」「数の子」の三角関係(一芸)
実食編 なんじゃこりゃラーメンを食べ歩く浜通りにハマる道理(一芸)


■入門編:「食べBって何?」という方はこちらからご覧下さい
■実食編:<映像リポート>はこちら
料理・素材名から探す(インデックス)ページはこちら


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