第29回 富山ご当地グルメ(その2) 高岡の「チャンポン」は力技だ!

今回の富山県編は昆布などが話題に。写真は「糸魚川−静岡構造線を行く」の際に食べた、とろろ昆布で包んだおにぎりとうどん(2009年10月撮影)
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今回の富山県編は昆布などが話題に。写真は「糸魚川−静岡構造線を行く」の際に食べた、とろろ昆布で包んだおにぎりとうどん(2009年10月撮影)

 「Moreぐるなび」に連載している「チャブニチュード判定委員会」がもうすぐ終わる。ストック原稿を掲載し終わったら終了である。随分長いこと書いてきた。(「食べBって何?」という方は「食べB入門編」をご覧下さい。食についてのメール投稿先はこちら)

 「不味いに違いない」と思って入った店が普通だったりするとがっくしする毎日であった。

 「ひどい店」にぶつかると思わずにんまりする日々であった。

 これって、つらいと思いません?

 でも自分で始めたことなので仕方がないのであった。

 かわって同じ「ぐるなび」の中に新設された「ぐるたび」で新たな連載がスタートすることになった。

 旅先で見つけた地元の人だけが楽しんでいる一皿を紹介するコラムである。恐らく初回は「知られざる横手の味」になるであろう。横手やきそばの裏メニューなどを書こうと思っている。

富山の“足”は新旧混合
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富山の“足”は新旧混合

 いずれは富山のどこかの町を取り上げ、取材に出かけることになるが、食べBの実食編とは違う内容にしなければいけないので大変である。

 えっ? 足の具合ですか?

 ギプスは取れませんが、おかげさまで順調に治ってきています。

 先週、横手で開かれた「北海道・東北B-1グランプリ」の開会式で「まちおこしは骨が折れるんです」と言ったら、少し受けた。表彰式での喜びの場面は最後に。


 では富山県編を始めよう。


アミー隊員 ちょっと、その前にお知らせです。12月に富山県でイベントを予定しています(終了しました。ありがとうございました)。では、本編へ。


 前回、登場した富山のおでん種「あんばやし」。


前回登場した「あんばやし」(ミルフォードさん提供)。前回の投稿はこちら
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前回登場した「あんばやし」(ミルフォードさん提供)。前回の投稿はこちら

MNo.(メールナンバー)13

 ミルフォードさん、よくぞ「あんばやし」を発掘して下さいました。子どものころ、縁日で絶対に欠くことのできないものでした。
 お湯の入った大きな鍋の中央に茶色の小さな壷が鎮座しています。壷の中にはかなり緩めの甘いショウガ味噌、外には三角形のぺらぺらに薄い白コンニャクを1枚だけ刺した竹串が数10本。
 時計盤形状で数字が書かれた矢印式抽選機(とでもいうような)。10円を払って気合を込めて矢印を回します。矢印が止まった数字の本数の竹串を店のおばちゃんが取って、ショウガ味噌をつけて渡してくれました。最高数字(12本程度だったと記憶)で止まったときの勝ち誇った顔と最低数字(6本程度)だったときの落胆。懐かしくよみがえりました(煮豆ライスさん)


パン店に並んでいたナン昆布。思いのほか昆布の含有率が高く、家人にも結構好評。でもカレーに浸けては食べませんでした。「カレーには合いそうもないねぇ」というのが我が家での結論でした(あかさくらさん提供)
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パン店に並んでいたナン昆布。思いのほか昆布の含有率が高く、家人にも結構好評。でもカレーに浸けては食べませんでした。「カレーには合いそうもないねぇ」というのが我が家での結論でした(あかさくらさん提供)

 私の場合、縁日での勝負は「カルメ焼き」であった。それも矢印式抽選機ではなく「コリントゲーム」(わかりますか?)とか「スマートボール」(わかりますか?)のようなものであった。要するに昔のパチンコ台を横倒ししたみたいなものにバネで玉を打ち出し、その行方で個数が決まった。

 しかし最大個数の穴にはクギが覆いかぶさっていて、絶対入らなかったのである。


 煮豆ライスさんからはたくさんのメールを小分けしていただいている。次のメールもそう。

 「あんばやし」など富山のおでんにつきものなのが「とろろ昆布」。



食品サンプルにもとろろ昆布で包んだおにぎり
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食品サンプルにもとろろ昆布で包んだおにぎり

MNo.14

 「おでんにとろろ昆布」や「とろろ昆布おにぎり」で富山でのとろろ昆布の食べ方がかなり認知されてきていますが、もう少し詳しく説明します。
 「おでん」や「うどん」に入れるのは「白とろろ」です。この白とろろに醤油とうまみ調味料を足して熱湯を注ぐと「インスタントの澄まし汁」になります。インスタント味噌汁が一般的になってからはご無沙汰していますが、なかなかいけますよ。
 おにぎりには白黒両方使います。一般家庭で作る弁当のご飯にとろろ昆布がかかっているのはありふれた光景です。あつあつご飯にかけて食べるのも定番です。白はあっさり系の上品な味、黒は昆布が「どうだ。おれは昆布だぞ」と強烈に自己主張しています。
 私は黒派です。大阪にも昆布おにぎりがあるそうですが、弁当や茶碗のご飯にとろろ昆布をかけるのは富山だけなんでしょうか? 「昆布でんぶ」もあるんですよ。


 とろろ昆布で包んだおにぎりを「糸魚川−静岡構造線を行く」で2回食べている。最初は魚津の居酒屋で、次いで高岡の駅そばの店で。食品サンプルでも見かけた。

 間違いなく富山の食を彩る物件のひとつではあろうが、とろろ昆布が活躍しているのは富山だけとは限らない。


鯖の磯巻(上段)、大阪寿司盛り合わせ(下段左)、ほたるいか素干(同右)(いけずな京女さん提供)
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鯖の磯巻(上段)、大阪寿司盛り合わせ(下段左)、ほたるいか素干(同右)(いけずな京女さん提供)

MNo.15

 とろろ昆布で巻いた「磯巻き」は京都に限らず西日本でポピュラーなお寿司だと思います。「鯖の磯巻き」もちゃんとあります。デパ地下などをあちこち観察した結果、「鯖の磯巻き」は大阪寿司盛り合わせのひとつに入っていることが多いようです。形は平べったい長方形であるのが特徴です。円柱形ありません。
 ただし、とろろ昆布でなく鯖の海苔巻きを「磯巻き」として売っているところも複数ありました。
 鯖やとろろ昆布については、当然我々は福井県や富山県から分けていただいている立場ですので、やはり「磯巻き」は日本海側が発祥かと思われます(いけずな京女さん)


 富山のとろろ昆布がおでんやご飯にのせるものなら、関西のおぼろはうどんに入れるもの。

>> まだ続きます。富山における昆布の位置付けは? データ分析も 次ページへ進む

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