おかわり 本場・延岡で食べるチキン南蛮、辛麺〜デスク版宮崎県実食編



「おぐら」の「ダブル南蛮」
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「おぐら」の「ダブル南蛮」

 宮崎県実食編、僕の担当は県北部です。

 実は、これまで全国47都道府県で唯一足を踏み入れてなかったのが宮崎県でした。空港のロビーを出たところで最初に思ったのは「やったぁ、ついに47都道府県制覇!」ではなく「暑ちぃ」でした。10月下旬とは思えない陽気です。

 東京から羽織っていたジャケットを脱ぎ捨てると、すぐさま北へ向かいます。

 たどり着いたのは大分県と境を接する延岡市です。延岡といえばチキン南蛮が有名ですよね。着いてすぐのお昼に食べました。

むね肉はしっかりした歯ごたえ
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むね肉はしっかりした歯ごたえ

 チキン南蛮にはタルタルソース版と甘酢版、2種類あることは、本編でも登場した通りです。向かったのはタルタルソース版の人気店「おぐら」でした。

 デフォルトはむね肉のようですが、好みに応じてむね肉ともも肉を選べるようになっています。初心者ですので、むねとももが一緒盛りになった「ダブル南蛮」を食べることにしました。

 見ての通り地元のチキン南蛮はタルタルソースの量がすごい。夜の居酒屋でも同様の大量タルタルでした。

もも肉はジューシー
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もも肉はジューシー

 むね肉はしっかりした歯ごたえ、もも肉はジューシーな味わいです。

 けっこう違うもんなんですね。やはり地元で食べてみるものです。

 そうなると無性に甘酢版も食べたくなってきました。幸いまだ少しお腹に余裕があります。ええい、せっかくなので甘酢版も食べちゃえ!

 お店はJR延岡駅前の「直ちゃん」。甘酢版のやはり人気店です。

「直ちゃん」のチキン南蛮
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「直ちゃん」のチキン南蛮

 一見パン粉を使った「衣」のように見えるのですが、粉を糸状に絡ませたもののようです。キッチンを覗くと、油の前で盛んに菜箸が上下しているのが見えました。

 甘酢で味が付いているのですが「お好みでお使いください」とマスタードとゆず胡椒の入った容器をすすめられます。

 まずはデフォルトでひとくち。こちらもむね肉。こってりのタルタルソース版とは違い、さっぱり食べられる感じです。

 そしておすすめのマスタードを。

チキン南蛮とマスタードのマリアージュ
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チキン南蛮とマスタードのマリアージュ

 おぉ、味が引き立ちます。

 ゆず胡椒にも挑戦。

 おぉ、これもいい

 結局、一切れずつ、マスタードとゆず胡椒をつけながら食べ切りました。

 あぁ、苦しい。でも、おいしかった。

 腹ごなしの散策に高千穂峡へ向かいます。

高千穂峡 真名井の滝
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高千穂峡 真名井の滝

 高千穂峡は、県北内陸の絶景ポイント。阿蘇山の噴火による火砕流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、 急激に冷やされたため柱状の懸崖になった峡谷です。岩のあちこちから水が湧き出ていて、特に、切り立った崖の上から大量の水が噴出する真名井の滝の眺めはすばらしい。

 額に汗して歩いてきただけに、とても涼しげです。

 内陸をもう1カ所回りましょう。目的地は椎葉村です。山深いくねくね道を、一瞬熊本県をかすめながらたどり着いたのは、観光協会が運営する物産センターです。

椎葉村の菜豆腐
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椎葉村の菜豆腐

 椎葉村行きの目的は「菜豆腐」。地元の郷土料理で、刻んだ野菜などを入れて固めた豆腐です。

 宮崎県編の時の下調べで写真を見つけて、ずっと気になっていたのです。いかにも酒のつまみっぽいかな、と。

 持ち帰りのみだったので、ホテル飲みのツマミにしました。

 白い豆腐の中の野菜の色どりがきれいで、しかも野菜が加わるので味も膨らむ。なにより豆腐がしっかりしていて、けっこう食べ応えもありました。

伊勢えびの刺身
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伊勢えびの刺身

 初日の最後は、隣接する大分県佐伯市が延岡市と共同で進めている「東九州伊勢えび海道」です。同地域の特産である伊勢えびを、漁の解禁となる9月からの3カ月間、両市の32店舗で鮮度抜群のまま味わえるという企画です。

 僕が入ったお店は、伊勢えびの刺身が量り売りでした。生け簀を覗いて「どれにしますか?」と手ごろな大きさの伊勢えびを選んではかりにのせます。140グラム。100グラム1000円の価格設定なので1400円のお刺身です。

 運ばれてきたお刺身はまだ動いています。

大瀬大橋そばのやな場
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大瀬大橋そばのやな場

 見るからに鮮度抜群。ぷりっとしてて身が甘い

 刺身を食べ終えると、頭を味噌汁にしてくれます

 ちなみに一緒に食べた海鮮丼も海の幸、盛りだくさんでした

 翌朝は、鮎のやな場に向かいました。

「鮎やな」は、成長して産卵のために川を下る鮎の習性を利用し、川をせき止め「落簀(おてす)」と呼ばれる竹のスノコで鮎をとる伝統的な漁法です。

鮎の塩焼き
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鮎の塩焼き

 栃木や岐阜など、内陸の川の上流で行われるのが一般的ですが、延岡は大瀬川の河口近く、川幅が100メートルを超える市街地に設置されているのが特徴です。

 確かにスケールがでかい。

 堤防の上では、多くの観光客がとれたての鮎の塩焼きをほおばっていました。

 延岡最後となる昼食は、全国的知名度も上昇中の辛麺。元祖店の「桝元」は、延岡発祥だそうです。

辛麺 激辛
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辛麺 激辛

 今のレシピになってまだ10年ほどと歴史は浅いのですが、県内のあちこちで食べられていて、空港などのお土産店でも「宮崎名物」として幅をきかせています。

 特徴はトウガラシとニンニク。丼を埋め尽くすかのような大量のトウガラシと1杯あたり5かけほど入るというニンニクが魅力的。

 25倍辛の「スーパー激辛」と迷ったのですが、初心者でもあるし15倍辛の「激辛」を注文しました。ほら、それでもまっかっか。

馬ヶ背
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馬ヶ背

 ただ、溶き卵が入っているせいか、辛さは意外にマイルドです。

 挽肉もごろごろ固まりで入っていて、そば粉と小麦粉でこんにゃくによく似た食感にした麺との相性も抜群です。

 いい汗かきました。

 延岡を後にして日向に向かいます。

 まず訪れたのは馬ヶ背です。

美々津の古いまち並み
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美々津の古いまち並み

 渓谷の高千穂峡と同様に、柱状の岩が海に切り立っています。展望所から見下ろす断崖絶壁は、70メートルもの高さになるそうです。高所恐怖症の人は足がすくむかも。

 馬ヶ背の突端からの海の眺めもこれまた絶景。雄大な太平洋と、柱状のリアス式海岸が一望できます。

 続いて美々津の古いまち並み。関西に向けて木材や木炭などを積んだ千石船が出航していた港町で、江戸から明治時代に建てられた白壁の土蔵や町家造りの建物が残されています。

山芋ステーキ
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山芋ステーキ

 夜は近くの門川漁港で鱧(はも)を食べる予定だったのですが、行ってみるとなんとランチ営業のみ。事前に調べたときには夜の営業時間も記されていたのですが「10名以上の予約のみ営業」なのだそうです。

 しかたなくJR日向市駅前の飲み屋街に繰り出しました。

 居酒屋らしき店の看板には、たいてい「山芋ステーキ」が掲げられています。もしかして久留米でよく食べたあれ? そこで山芋ステーキの元祖店というお店ののれんをくぐりました。

地鶏焼
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地鶏焼

 やはり、すりおろした山芋を鉄板焼きにした、久留米で覚えたお好み焼きのような、ホットケーキのようなあれでした。

 ご主人が博多の味を持ち帰って出したのが評判になり、あちこちのお店で食べられるようになったとのこと。とろろの中に卵黄を入れ、白身は表面にコーティング、最後はバターで味付けしています。

 キンキンに冷えたビールによく合いました。せっかくなので、今回の旅では予定していなかった地鶏焼きも食べました。

古墳群のコスモス
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古墳群のコスモス

 最終日は西都原(さいとばる)です。

 西都市街地の西方、東西2.6キロ、南北4.2キロの広い地域に300余基の古墳が点在しています。まずは、西都原考古博物館で西都の古墳を学び、それから古墳群をゆるゆる眺めようと思っていたのですが、行ってみてビックリ。

 見ごろを迎えた古墳群のコスモスに囲まれた広場では「さいとふるさと産業まつり」の真っ最中。駐車場待ちで渋滞ができるほどです。ステージのアンパンマンショーには子どもたちの大歓声が上がっていました。

大勢の人がテレビを見ながら席が空くのを待つ
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大勢の人がテレビを見ながら席が空くのを待つ

 とても散歩どころじゃありません。一面に広がるコスモスと古墳を一つ見学したら、逃げるように会場を立ち去りました。

 悲劇はその後も続きました。

 nozakiさんがすすめていた郊外にあるうなぎの老舗「入船」を訪れると、11時の開店を15分ほど過ぎたばかりにもかかわらず、すでに行列ができていました。

 順番待ちのナンバーは41番。僕の前に10組以上も席が空くのを待っているのです。

「入船」のうなぎ丼
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「入船」のうなぎ丼

 決して大きなお店ではないのですが、拡張に拡張を重ねたであろう広大な駐車場があり、母屋の隣には待合室専用の別棟も建っています。席待ち客は、待合室や店の前のベンチで番号と名前が放送で呼ばれるのを待ちます。

 いったいどれくらい待つんだろう…。

 待つこと30分余。

 老舗らしく、靴を脱いで座敷に上がります。頼んだのは「うなぎ丼」。意外に素早く運ばれてきました。座れたら、あとは早いです。

うなぎはスモーキー
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うなぎはスモーキー

 まずビックリさせられたのがご飯の量。東京の鰻屋なら大盛でない限りこの量にはならないでしょう。まさに丼飯。自家製という漬物もでかい。

 そして肝吸いではなく呉汁。大豆を水に浸して擂り潰したものをベースにした豆腐汁です。なので、肝は串焼きで出てきます。

 大勢の人が待つだけのことはありますね、直焼きなのに固くありません。少しこげ気味に焼かれていて、その香ばしさとぱりぱりの歯触りが何とも言えない。歯がまず「さくっ」ときて、その直後「じゅわっ」なのです。

肝吸いではなく呉汁
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肝吸いではなく呉汁

「お好みでどうぞ」とかば焼きのだれが一緒に運ばれてくるのですが、蒸していないので、うなぎにはたれがあまり浸みません。一見、うなぎとご飯のバランスが悪いのではと思ったのですが、スモーキーなうなぎをひとかじりしては、たれのかかったご飯をごそっと口の中に放り込むとちょうどいいのです。

 これは長時間待っても食べるべし、です。

 古墳群を早々に引き上げたこともあり、帰りの飛行機まで、時間が空いてしまいました。

マンゴーソフトと太平洋
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マンゴーソフトと太平洋

 初宮崎なので、青島くらいは見ておこうかな。

 高千穂峡といい、馬ヶ背といい、宮崎県は岩に見どころが多いですね。「鬼の洗濯板」、これもいい眺めです。

 ついでなので、鵜戸神宮にまで足を伸ばすことにました。

 途中の「道の駅フェニックス」で、がね発見! 夜帰ってから、缶チューハイの友にしました。

 おっ、戸村のたれセットも発見。戸村製品は空港にもありましたね。

鵜戸神宮
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鵜戸神宮

 太平洋の絶景を眺めながらマンゴーソフトクリームも食べちゃいました。宮崎県ですから。

 鵜戸神宮は、太平洋に突き出した鵜戸崎岬の突端に洞窟があり、その中に朱塗りの御本殿が鎮座しています。自然の岩が作り出す神秘的な空間と断崖の絶景がすばらしい。

 初宮崎県、満喫しました。

*映像はflashビデオです。一部機種では再生できないことがあります。ご容赦ください。


(デスク)

10月30日

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