おかわり2杯目 府中で笑顔いっぱい〜関西・中国・四国B-1グランプリ



「広島県実食編 タコ足が『朝日養素』に敬礼す」はこちら

14万8000人が府中を訪れた
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14万8000人が府中を訪れた

 3月22日(土)23日(日)の2日間、広島県府中市で「関西・中国・四国B-1グランプリin府中」が開かれました。

 両日ともに好天に恵まれ、人口4万人ほどの府中市に、実に14万8000人もの来場者が訪れ、商店街を中心に大いに賑わいました。

 福山から福塩線に揺られること約40分。たどり着いたJR府中駅で待っていたのは、駅から会場に至るまでの道筋にびっしりとつり下げられた、歓迎メッセージ入りの短冊でした。

ようこそ府中へ
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ようこそ府中へ

 ご当地グルメの府中焼きをアピールするメッセージが書かれたもの、「おも手なし」とちいさな手形が押されたもの、中にはひらがなで名前だけ記されたものもありました。いずれも手書きで、市民の皆さんが子どもたちと一緒に手分けして作ったことがうかがえます。

 商店街の中にある介護施設ではトイレを開放、会場前にはキャンピングカーがとまり、臨時の授乳施設になるなど、来場者に対する細かい心配りが目にとまりました。

 それは、会場の配置にも現れていました。

ひとすくい300円
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ひとすくい300円

 メインの会場に投票対象となる関西・中国・四国支部加盟の14団体を集め、ゲスト団体と主催者として投票対象外となる府中のブースは2つの分散会場に配置。来場者にとても分かりやすいレイアウトになっていました。

 駅からは商店街を会場まで歩かせる導線が敷かれ、臨時駐車場からのシャトルバスも、アーケード街の前で来場者を下ろします。

 バス乗り場とはアーケード街をはさんで反対側の分散会場へ全国的に知名度が高い八戸せんべい汁研究所と浪江焼麺太国のブースを配置。意図的に来場者を商店街に回遊させる工夫もされていました。

人であふれる商店街
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人であふれる商店街

 さらに地元の実行委員会が、アーケード街の各店舗に呼びかけ、それぞれが趣向を凝らして来場者を楽しませました。特産の府中味噌を樽から自分ですくい取って買う「すくい取り」や府中焼き風に着色された円盤を投げてポイントを競う「府中焼き投げ」など。

 大会前日には閑散としていたアーケード街に、人の流れに逆らって歩けないほどの人があふれていました。

 飲食店、特に府中焼きを食べさせる鉄板焼き・お好み焼きのお店は、どこも押し寄せる客に対応が追いつかないほどの忙しさになりました。

多くの人たちが府中焼きに舌鼓を打った
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多くの人たちが府中焼きに舌鼓を打った

 大会2日目の午後1時半ごろ、アーケード街そばのお店をのぞいてみたのですが、すでにお昼どきを過ぎていたにもかかわらず「50分待ちです」とのこと。

 開催直前の金曜日には、商店街の方たちから「観光地ではないので、人がなかなか集まらない」との声を何度か聞きました。残念ながら閉幕後にお話をうかがうことはできませんでしたが、この2日間で、その認識は少し変わったのではないでしょうか。

 実際に商店街を歩く中で「こんなに人がいるのは初めて」「何十年ぶりの賑わいだろうだろう」などといった驚きの声を耳にしました。

ゴールドグランプリはひるぜん焼そば好いとん会
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ゴールドグランプリはひるぜん焼そば好いとん会

 そして、14万8000人の来場者がゴールドグランプリに選んだのは、ひるぜん焼そば好いとん会でした。前回、津山大会に続くゴールドグランプリです。

 続くシルバーグランプリは今治焼豚玉子飯世界普及委員会ブロンズグランプリはあかし玉子焼ひろめ隊4位は津山ホルモンうどん研究会5位は出雲ぜんざい学会でした。

 府中の皆さんはもちろん、上位入賞された団体の皆さんたちの笑顔にもあふれた「府中B−1」でした。

本場の府中焼きを食べてきました


白ネギと細かく刻んだ肉が特徴
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白ネギと細かく刻んだ肉が特徴

 すみません。広島実食編は、まだ続きます。

 府中に行ったからには本場の府中焼きを食べない訳にはいかないですよね。

 ということで、食べに行ってきました。備後府中焼きを広める会の紹介でお邪魔したのは、地元の人気店という「とん平」さんです

 おかみさんいわく、あえて府中焼きとは呼んでないという「とん平」のお好み焼き。しかし、広島風お好み焼きとも関西風お好み焼きとも違う、府中ならでは特徴を備えており、また府中を代表するお店のひとつということもあり、ここでご紹介したいと思います。

冷凍ミンチ肉を使う店が多いが「とん平」は冷蔵
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冷凍ミンチ肉を使う店が多いが「とん平」は冷蔵

 府中焼きは広島風お好み焼きと同じそばが入り、関西風のようにキャベツや粉、具を混ぜない「重ね焼き」です。広島風お好み焼きとの最大の違いはミンチ肉(ひき肉)を使うこと。ちょっと脂多めのミンチ肉なので、鉄板の熱でラードを使ったときのように、表面がカリカリに仕上がります。

 何店か食べに行ったのですが、府中ならではのミンチ肉にお店それぞれの個性が現れるようです。B−1グランプリでは細かいひき肉が使われていますが、ソーセージかと思うくらいに粗くひかれたミンチ肉を使うお店もありました。「とん平」はそもそもミンチ肉ではありませんでした。

肉の脂身でカリカリに
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肉の脂身でカリカリに

 とはいえ、広島風や関西風のような「1枚肉」でもありません。ちょっと脂身少な目の肉を、ミンサーでひくのではなく、細く刻んでありました。

 そして「とん平」ならではの具がネギです。おかみさんが自慢げにカメラの前に差し出したのは太めのネギ。「関東もん」の僕は「あぁ、ネギね」という反応だったのですが、周囲からの笑い声で気がつきました。そう、西日本ですから、ネギの基本は青です。わざわざ農家に頼んで作ってもらっているという「とん平」自慢の白ネギなのです。

 これを大ぶりに切ってキャベツの上にのせます。

たっぷりソースに削り粉、青のり
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たっぷりソースに削り粉、青のり

 そして肉。この状態でじっくり熱を通します。

 熱が十分加わったらひっくり返します。肉もしっかり焼けています。ここで、肉の脂が表面のカリカリを作り出すわけです。

 そして玉子を鉄板に割って、その上に焼けた肉の部分を重ねてひっくり返します。

 最後にソースをたっぷり塗って、削り粉、青のりをかけてできあがりです。へらで口に運ぶとさらに美味しい

意外なコンビネーション
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意外なコンビネーション

 そして意外だったのが、お好み焼きと韓国トウガラシの組み合わせ。広島風にしろ関西風にしろ、これまでトウガラシをお好み焼きにかけたことはありませんでした。からしマヨネーズならありますけど。

 おかみさんに言われるがまま、おそるおそるかけてみたのですが、実においしい。辛味控えめで風味の高い韓国トウガラシの一味が、何ともソースの味を引き立てるのです。

 普段からコナモンをたくさん食べている人の舌は違いますね。郷に入っては郷に従う。これがおいしいものをよりおいしく食べる秘訣かもしれません。

(デスク)

3月28日
 

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