第62回 新潟ご当地グルメ(その1) 万代バスセンター、バンダーイ!

特別編集委員 野瀬泰申


 お待たせしました、いよいよ新潟県編の始まりです。お盆休みをはさみ、2週間お休みをいただいたせいか悲鳴が上がるほどたくさんのメールを皆さんからいただいています。今週から順次ご紹介していきます。

 番外編として、一芸クンが東京にある新潟県のアンテナショップ「ネスパス」を取材してきました。合わせてご覧ください。

 食べBのFacebookページを開設しました(http://www.facebook.com/tabebforum)。実食編地図など、オリジナルコンテンツも掲載していますのでぜひご利用ください

(「食べB」へ初めて訪れた方は「食べB入門編」をご覧下さい食についてのメール投稿先はこちら

新潟はB級グルメ王国(ミルフォードさん提供)
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新潟はB級グルメ王国(ミルフォードさん提供)

 2011年8月19日。山形方面に行った帰り、福島駅で途中下車した。福島駅の建物の中にスパがあるのを知っていますか? 

 以前、福島実食編の取材の折に泊まったホテルで、このスパの格安チケットを購入し、チケットに書かれた開店時間直後に行ったところ、いつからか開店時間が遅くなっていて入れなかった。機会があればリベンジをしてやろうと思い、そのチケットを持ち歩いていたのである。

 今回はリベンジの好機であった。夕方に東京で約束があったため、ゆったりというわけにはいかなかいものの、汗を流すくらいの時間を考えて乗り継ぎの新幹線を予約していた。

 そしてリベンジは達成された。汗は流された、頭も洗われた。

 ところが鼻歌交じりで繁華街を歩いていたら突然、グラリ。グラリのグラリ。

きなこ柿チョコ(彗星さん提供)
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きなこ柿チョコ(彗星さん提供)

 心配になって駅に向かうと改札前に人だかりができている。東北、山形新幹線ともにストップしていたのである。

 改札前のカフェに入って様子を見る。駅員さんがマイクを持って状況を説明する。指定席のチケットを持った人々が運転再開の見通しを尋ねているが「わかりません」という返事。震源は福島沖である。激しい揺れであった。仕方がなかろう。

 私は決断した。いつまでも待っていると約束の時間に間に合わない。来た新幹線の自由席に乗って帰る。持っている指定券は無駄になるが仕方がない。

苺チーズケーキ柿チョコ(彗星さん提供)
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苺チーズケーキ柿チョコ(彗星さん提供)

 ということでホームに上がってしばらくすると、本当はとっくに東京に着いていなければいけないはずの列車が大幅遅れで到着した。

 自由席は超満員。指定席の車両の通路もふさがっている。トイレの前にも人が張り付いていて、トイレに用事ができた人はどうするんだろうかと心配になる。

 そういうことで東京には2時間10分遅れで到着し、へとへとになったのだった。

 あんなリベンジなんかするんじゃなかった。山形からまっすぐ帰ればよかった。

上越の自家製松前漬け(彗星さん提供)
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上越の自家製松前漬け(彗星さん提供)

 というようなことがあって、いよいよ新潟県編がスタートする。

 新潟は北東から南西方向に非常に長い。都があった京都に近い方から上越、中越、下越にわかれる。佐渡もある。新潟に限らずどこも単純に県単位で語れないのはこれまでの経験から重々承知しているが、新潟は特に地域差が大きい。

笹の押し寿司(彗星さん提供)
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笹の押し寿司(彗星さん提供)

MNo.1

 新潟県は南北に長く、東北に近い下越地方と山間部の中越地方、それと北陸に近い上越地方では、食文化がまったく違います。しかし全国的には県庁所在地であり、上越新幹線の始発駅であり歌にも歌われる新潟市などの下越地方が広く知れ渡っています。

 上杉謙信や直江兼続などで上越の方も少しは知られましたが、食文化の紹介までには至っていません。昨年までJR東日本は「DESTINATION新潟」というキャンペーンを行っていましたが、JR西日本の始発駅である「直江津」(上越地方)まではキャンペーンの紹介には入りませんでした。

 現在建設中の北陸新幹線においては県内停車駅が上越地方に集中しているため、県知事は開発費を県で負担しない、などと言っています。

 東京で「新潟料理」といえば「栃尾の油揚げ」「のっぺい汁」などがありますが、上越地方では栃尾のような油揚げの食べ方はしないし、のっぺい汁の味付けも違います。

 上越でうまいもの「草だんご」「押し寿司」、日本のワインの父「川上善兵衛」が作った「岩の原ワイン」などがあります。

 下越、中越ばかりでなく上越もぜひお立ち寄り下さい(上越出身のヤルさん)

 「糸魚川―静岡構造線を行く」の連載のため、私は新潟県長岡市から糸魚川まで中越、上越地方をかなり詳しく見た。北陸の甘い醤油や富山の板付きではないかまぼこの影響など、いくつかのことを書いている。

 今回は、どんな未知の食べ物が登場するか楽しみにしている。

タラの白子軍艦(彗星さん提供)
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タラの白子軍艦(彗星さん提供)

MNo.2

 実家は新潟の上越方面にある、妙高市(旧新井市)です。正月に出る自家製松前漬け、KIOSKでも売っている地域限定の柿チョコ、新井の道の駅(全国売上第2位)で売っていたタラの白子軍艦、笹の押し寿司の写真を送ります。

 他によしさめの煮コゴリといったサメ料理もあります。

 新潟は南北に広いので上越と下越では文化や方言が異なります。食文化の違いも大きいと思いますので新潟、長岡だけでなく上越にも足を延ばしていただくと幸いです(彗星さん)

 以上2通には「上越をもっと知ってほしい」という気持ちが色濃くにじんでいる。

 ご期待に応えられるよう頑張りたい。

 では上・中・下越で具体的にどのような違いがあるのか。年中行事にも境界が浮かんでいる。

上越の名産品・かきもち(ミルフォードさん提供)
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上越の名産品・かきもち(ミルフォードさん提供)

MNo.3

 新潟では大晦日に飛ぶように寿司が売れる、と聞いたことがあります。全国に店舗展開している寿司チェーンの話でも、新潟だけがいつも異常な売れ行きだとか。

 ある本では、大晦日に家族全員で新年を祝う「年取り」の習慣が、新潟には色濃く残っているせいではないかと解説されていました。

 以前、同じ部署のメンバーで昼ご飯を食べていた時に、長岡出身の同僚から「お年玉は、大晦日にもらう」と聞き、「えーっ、それは変だよ」と盛り上がりました。その席にいた、他の地域出身者は全員が「元旦にもらう!」。

 それでは調べてみようと、手分けして社内の新潟ゆかりの人たちにメールで問い合わせた結果、上越、中越地区では、長岡出身の同僚と同じく「大晦日にもらった」という声が多かった。胸をそらせた同僚の顔が忘れられません。親戚や家族が一堂に会する大晦日に、年取りの膳を囲みながら、お年玉も渡してしまう。大晦日が一大イベントなのですね。

 一方で、新潟市内では「元旦にもらった」という声がほとんど。見事に二つに分かれました。信濃川をはさんで、お年玉ラインがあるのでは? 歩いて確かめてみたい衝動に駆られましたね(ミルフォードさん)

魚沼の名産調味料「かぐら南蛮」を使った商品(ミルフォードさん提供)
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魚沼の名産調味料「かぐら南蛮」を使った商品(ミルフォードさん提供)

 同じ県内で年取りの風景が違う。お年玉に着目したところが凄い。

 でももしかしたら、新潟の西半分のように大晦日にお年玉を渡す地域がほかにも存在するかもしれない。

 あなたのお住まいの地域ではいかがであろうか。

 一芸クン、フェイスブックでVOTEしてみる?

一芸クン へい、お安いご用で。ん?……何か大事なこと忘れてた気がする……あっ愛媛県編のVOTEだ。

野瀬 いっけね。忘れてた。VOTEやろう。

デスク解説 さてここで、恒例の愛媛県編のVOTEです。愛媛県に行って野瀬に実食してきてほしいと思うものを以下の5項目の中から選んでください。VOTEは食べBのfacebookページで行いますあっちに行って「ぷちっ」としてきてください。facebookをご利用でない方は、ここをクリックして、いつものところまでメールでお知らせください

(1)焼豚玉子飯
(2)鍋焼きうどん
(3)天ぷら中華
(4)ラブじゃこ天
(5)八幡浜ちゃんぽん

 信濃川が文化の境界線としてどんな役割を果たしているのか。ミルフォードさんからもう1通のメール。

のっぺ
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のっぺ

MNo.4

 新潟を代表する郷土料理「のっぺ」。とはいえ「のっぺ」は全国各地に存在し、作り方の違いはあれども、野菜を煮込んで仕上げるところは似ており、必ずしも新潟のご当地ものではないようですね。新潟には北前船を介して伝わったとも聞きます。

 この「のっぺ」、県内でも「小煮物」「大平(おおびら)」「こくしょう」など、様々な呼び名があり、作り方もちょっと違う。煮干しやかつお出しが一般的ななか、新潟市や三条市では貝柱のダシを使い、村上市あたりでは鮭をダシ使う。また、不思議なことに、佐渡や粟島では、あまり食べないとか。

 そして、ここでまた信濃川が“一仕事”しているようです。信濃川の北側では、とろみはつけない。南側ではとろみをつける。

 また、北側では「温かいものも冷たいものも食べる」が、南側では「ほとんど温めて食べる」のだとか。10年ほど前に聞いた話なので、今は変わっているのかもしれません。

 ここまで来たら、信濃川の両岸に沿って同時に進み、境界線を確認して歩く旅がしたくなります。年取りの魚のブリと鮭、雑煮の丸餅と角餅などに加えて、新たな発見がありそうですね(同)

年取り魚は何?
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年取り魚は何?

 やはり「糸魚川―静岡構造線を行く」の取材の折、糸魚川から信州までずっと「ブリ」が年取り魚だったのに、諏訪湖東岸辺りで「鮭」が混じってきた。

 その先には千曲川が流れている。千曲川は新潟県に入って信濃川と名を変えるが、この川を遡って新潟の鮭が信州の東側に入り、年取り魚になったとも考えられる。

 大きな川は文化の境界になると同時に、文化を運ぶルートにもなる。

 民俗学的なテーマをもうひとつ。

食べるor食う?
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食べるor食う?

MNo.5

 都内で幼少時代を過ごしたせいか「ご飯を食べる」を「飯を食う」などと言おうもんなら、はしたない、下品と学校でも家でもよく怒られていました。それでも口癖はなおらないまま、新潟に暮らすことになり、あれ?と思うことがよくあります。

 皆さんよく「食う」と口にしています。食事にお呼ばれし、あまり食べていないと「もっと食えて(くえて)」とすすめられます。先日ローカルFM放送を聴いていたら、パーソナリティーさんも「飯を食う」と発言されていました。

 新潟県では「食う」は許される言葉です(フニさん)

 さあ、フェイスブックのVOTE項目が増えた。

 久留米は「食べんね」「食べにゃいかんよ」という具合に「食べる」派。

 「フニ」さんのメールの後半部分。

魚の切り身A型
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魚の切り身A型

「魚の切り身について 鮭の切り身の形をイメージしてください。たいていの方は上に皮がついたあの形(とりあえずA型と呼びます)を思い浮かべることでしょう。

 新潟県内ではA型と共に正方形や長方形の切り身(B型と呼びます)があります。A、Bどのように使い分けているのかよくはわかりませんが塩焼きはA、西京焼などの漬け焼きはBを使うみたいです。

 ちなみに越後湯沢駅の駅弁は雪国弁当(A)、ほくほく弁当(B)と使い分けされています」

魚の切り身B型
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魚の切り身B型

 魚体の形によってAになったりBになったりすることは考えられる。例えば塩サバはだいたいBである。サワラもそう。

 しかし形によって使い分けされているとなると、問題は別。新潟関連の皆さん、観察リポートを。

 新潟市の万代バスセンターは面白い。

ハーフです(中林20系さん提供)

ハーフです(中林20系さん提供)

MNo.6

 万代バスセンター1階に立ち食いそば店がありますが、そこのカレーが知る人ぞ知る名物です。見た目の黄色っぽさから昭和な甘口カレーを想像するかも知れませんが、しっかりとした辛さと深いコクがあります。

 丸1日かけて煮出すとんこつスープをベースに手作りってのも立ち食いそば店にしては珍しいですが、人気が高じてレトルトにまでなってしまいました。

 写真のそれはハーフサイズなんですが、結構な量でした(中林20系さん)

大喜び(上尾の丸山さん提供)
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大喜び(上尾の丸山さん提供)

MNo.7

 新潟市の万代橋のたもとにある「バスセンター」。市内の交通の要所です。で、そのバスセンターのなかに昔からある立ち食いそばが美味い、立ち食いそば屋さんのカレーが美味い、そして、その隣にあるおにぎり屋さんで売ってるおにぎりも大判焼きも美味い。

 こないだの年末年始に帰省したとき、久しぶりに寄ってみたら、以前と変わらずに大判焼きを売っていました。自分は甘いものは苦手ですが、いくつか買って帰ったら、うちの親も、かみさんも、姪っ子たちも大喜び!(上尾の丸山さん)

レトルトになった万代バスセンターのカレー
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レトルトになった万代バスセンターのカレー

 なんか万代バスセンターっていいなあ。立ち飲み屋があるともっといいんだけどなあ。

 お2人のメールに共通して登場した立ち食いそばのカレー。これはよさそうである。とんこつスープをベースにしているところがさらに良い。

 と言いつつ、とんこつスープベースのカレーってこの世にあったんだ、と驚くのである。

 ではここから新潟の食べ物をアトランダムに。

燕三条系ラーメン(きりさん提供)
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燕三条系ラーメン(きりさん提供)

MNo.8

 8月2日(火)に用事があって燕三条に行ってきました。あの大雨で信濃川が氾濫した直後です。

 新幹線では「燕三条」駅。高速道路では「三条燕」インターチェンジです。駅は駅長室が三条市にあり、インターチェンジは燕市にあるからです。

 燕市は古くは和釘の産地ですが、戦後はステンレス食器で名を馳せました。「へら絞り」という技術で器用に加工していきます。

 職人さんが忙しい中でラーメンを食べるのに工夫がありました。

 (1)仕事の合間にいつ食べられるかわからないので、麺が伸びないように 固くてうどんのように、腰のある太い麺にする。

 (2)スープが冷めないように、豚の背脂をたっぷりのせる。

 (3)職人さんは塩分が必要になるので、スープはやや辛目。

 麺が太く伸びない工夫は、やはり職人さんの多い富士吉田市のうどんに通じるものがあります。野瀬さんの歯ではきっと歯が麺に負けて折れます(きりさん)

上越のサンドパン(A-changさん提供)
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上越のサンドパン(A-changさん提供)

 そう、私の上の前歯が折れたのは燕三条駅に近い店でラーメンを食べた……ときではないってば。背脂ちゃっちゃのあのラーメンを実食した当時、私の歯はいまほどではなく、余裕で噛み、飲み下すことができたのである。

 しかしいま食べたら、麺の固さにではなく脂の強さに撃退されるかも。

燕のサンドパン(A-changさん提供)
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燕のサンドパン(A-changさん提供)

MNo.9

 新潟県には「サンドパン」というものがあります。コッペパンにバタークリームを挟んだだけの全国どこにでもあるようなパンなのですが、なぜか新潟県ではこう呼ばれ、各地の老舗製パン店で作られています。

 新潟市・阿賀野市・燕市・三条市・長岡市・上越市・十日町市・小千谷市・南魚沼市の18軒で確認できていますが、なぜ「サンドパン」という名で新潟県の広域に点在しているのかはわかりません。

 また、お隣の長野県では「牛乳パン」という名で、形は違うけれどもやはりバタークリームを挟んだ似たようなパンが広域に点在しています。きっと何か繋がりがあるのではないかと思います。

 ちなみに、新潟県糸魚川市はなぜか「牛乳パン」エリアです(A-changさん)

長岡のサンドパン(A-changさん提供)
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長岡のサンドパン(A-changさん提供)

 さあ「食べ物 新日本奇行」から、この「食べB」を読んできてくださった皆さんを羽交い締めするようなテーマではないだろうか。

 私はまず青森の「イギリストースト」を思い出した。こちらは砂糖入りのマーガリンをはさんだものだが、どこのどのパンというのではなく、日本全国に同じ発想から生まれたシンプルなパンがあるように思う。こしらえるのに大した手間がかからず、家でもつくれそうなのについつい買ってしまう。そんなパンである。

 しかも隣県に似たものが違う名前で出ているところが、ほほ笑ましいというか、面白い。

サンドパンの中味(A-changさん提供)
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サンドパンの中味(A-changさん提供)

 パン担当のアミー隊員がうれし泣きしている。

アミー隊員 「ドゥッワー(涙)」。

デスク解説 うれし泣き、なのだそうです。

たれカツ丼(つかぽんさん提供)
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たれカツ丼(つかぽんさん提供)

MNo.10

 次回は秋田県と思っていたら、新潟県に変更とは…。

 今年の夏は帰省するのをやめようかと思っていたのですが、急遽帰省することにしました。前日の12日に品川で怪しい集会に参加していたので、始発の新幹線に乗るつもりだったのにもかかわらず、9時過ぎの新幹線になってしまいました(汗)。

 おかげで、新潟に着いたのは昼前、船の時間まで1時間30分くらいあります。それならばお昼を食べて行こうと駅前を散策すると、ありました「たれカツ丼」。おいしかったです。

 佐渡に渡る船乗り場の待合所のスナックコーナーにもたれカツ丼がありました。こちらには、「卵とじカツ丼もできます」と貼り紙が、たれカツ丼がデフォルトなんですね(つかぽんさん)

たれカツ丼がデフォルト?(つかぽんさん提供)
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たれカツ丼がデフォルト?(つかぽんさん提供)

 「食べ物 新日本奇行」」で全国の大まかなカツ丼分布を見た。新潟は新潟市を中心として醤油だれのカツ丼があり、長岡には洋風カツ丼がある。ただしそれ以外の地域は卵とじのカツ丼が優勢であったと記憶する。

 冒頭に書いた山形行きは、実は某町に局地的に存在するカツ丼の取材であった。カツ丼の種類は実に多く、多様なのである。

おけさ柿カレー(いけずな京女さん)
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おけさ柿カレー(いけずな京女さん)

MNo.11

 新潟の特産品で私がお気に入りなのが、佐渡の「おけさ柿」でございます。それはどんな柿ですか、って?

 私より適任者に解説していただきましょう。佐渡の自然を守り、全国に佐渡を自慢するご当地ヒーロー「サドがジマンの離島戦隊 サドガシマン」の皆さんです!

 なお、今回は「食べB」読者の皆様のため、標準語でお願いしました。

 シマナガシーブルー「おけさ柿は、佐渡特産の種のない渋柿だよ。もちろん産地で渋抜きしてから出荷するから、とろけるように甘くて美味しいって全国で評判なんだ」

 トキレッド「でもね、“おけさ柿”はJAのつけたブランド名で、島の人は“はっちん柿(八珍柿)”って呼んでるわ。越後の七不思議の次に珍しいものって意味なの」

 ザクザクゴールド「昔はどこの家でもはっちん柿を渋抜きしてたもんさ。今でも、時期になると新潟のスーパーでは渋抜き用の焼酎を売ってるよ」

 つまりおけさ柿、いえはっちん柿は特産品というだけでなく、佐渡の人たちの自家製おやつだったわけですね。スーパーやコンビニの飾り立てたお菓子なんかとは全然違う、自然の恵みならではの甘さと美味しさ、そりゃ大いに自慢できると思います(いけずな京女さん)

サドがジマンの離島戦隊 サドガシマン(いけずな京女さん提供)
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サドがジマンの離島戦隊 サドガシマン(いけずな京女さん提供)

 「食材図典V 地産食材篇」によると新潟県の柿栽培は渋柿が中心で、収穫量は全国7位。その代表が「おけさ柿」である。

 柿は西日本の果物で、新潟市とか山形県上山市が栽培の北限らしい。

 それにしても「シマナガシーブルー」とはもの凄い名前のヒーローである。なんか悪いことしたヒト?

 長くなったが、これでも私の手元には紹介しきれなかったメールがどっさりと残っているのである。

 上・中・下越の食文化の違いを中心にじっくりと見ていこう。

(特別編集委員 野瀬泰申)


>> ■番外編 表参道から新潟を発信 アンテナショップ「ネスパス」(一芸)はこちらから

>> ■県別に見る(インデックス)はこちらから



 


●筆者(特別編集委員 野瀬泰申)へのお気軽メールはこちら(tabeb@nex.nikkei.co.jp

2011年8月26日

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