第5回 青森県(最終回) 下北半島の「すし」はシャリ抜き

下北半島のマグロといえば……(斎藤さん提供)
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下北半島のマグロといえば……(斎藤さん提供)

 就活に婚活、それに最近はテレビのコマーシャルで「朝活」なる言葉が流れている。

 そこで私は「飲活」という言葉を提唱したい。「飲食活動」のことである。

 「きのうの晩、飲活しすぎて頭痛てえ」

 というふうに使う。

 「口から点滴」という表現がふさわしくない場面で用いるのである。


 さて青森県編は今回が4週目。つまり最終回である。新シリーズを始めるにあたって、どうなることかと内心では心配していたが、皆さんのお力添えで順調な船出となった。あらためてお礼を申し上げたい。

鳥取砂丘
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鳥取砂丘

 いただいたメールをお読みになった皆さん同様、私も青森の食の奥深さに驚いている。しかしまだこれは「一端」に過ぎないのであろう。日本はやはり広いのである。


 これまで紹介しきれなかったものも含めてヒジョーに多くのメールが手元にある。速足で紹介しよう。

 その前に次週からテーマは鳥取県に移る。ご関係の皆さんはご準備を。

 それと文末で「野瀬に食べさせたいもの」VOTE(投票)を開始する。投票数が最も多かった食べ物を求めて青森に行き、リポートする。紙の新聞の仕事も佳境に入っているので、いつとはお約束できないけれど、必ず行って食べてくるつもりである。

 では参ろう。下北情報から。


イカのすし(OAKさん提供)
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イカのすし(OAKさん提供)

MNo(メールナンバー).39

 青森県下北地方のB級じゃないかもしれない情報を提供したく存じます。それは「イカのすし」です。このすしは、主に下北の大畑で食されます。普通のすしと違うのは、なんとイカの中身が野菜なのですっ! 昔はお米を入れていたらしいのですが、なぜか中身に野菜を入れてすしにするようになりました。
 野菜の種類は、キャベツ、人参、生ショウガなどが普通ですが、人によってはキャベツの代わりに大根を使います。イカの胴に野菜を詰めたものを樽に敷き並べ、重石をのせて、冬場で2週間、春は4〜5日で食べられるようになります。
 で、食べると、これがうまいのなんの、でございます。いくらでも食べられる軽い感じ。本州最北の地まで来てしまったなぁ〜なんてシミジミ感じながら、食べていただけることでしょう(OAKさん)


べこもち(せんべさん提供)
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べこもち(せんべさん提供)

MNo.40

 現在青森市に在住しておりますが、実は今日もいただきました下北の「イカのすし」が好物です。ゆでたイカにキャベツとニンジン、生ショウガを詰め、酢でしめて漬けたものです。
 それから、むつ市周辺でも「みそ貝焼き(むつでは『みそかやき』という)」が食べられます。昔は確かに大きなほたて貝が家にあり、ストーブの上で味噌と大きく切ったネギ、溶き卵を混ぜて食べることが多かったようです。ホタテを入れるようになったのは最近のことでは、と思います。
 それから、下北ではイカの刺身がおいしいのは当然で、函館と同じように、横方向に短冊切りにして生ショウガをすって(わさびではなく)混ぜてたくさんご飯の上にのせて食べます。アワビやウニが新鮮でおいしいのも下北半島の特筆すべきところでしょう。
 餅では、「べこもち」という甘く色をつけた柔らかなもちがあり、大間、奥戸(おこっぺ)地区で特に様々な絵柄を切り餅で表現して作られています。子どもだけでなく大人にも人気のあるおいしいお餅です(かさまい下北さん)


べこもち(せんべさん提供)
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べこもち(せんべさん提供)

 中身が野菜のイカのすし。郷土料理ではあろうが、実によさそうである。食べたいものの候補にしよう。

 「べこもち」は東京で開かれた「下北の食材を食べる会」でいただいたことがある。様々な色をつけて見事な模様を描いたもち。子どもへの愛情があふれる食べ物である。


 HNの「かさまい」は「いらっしゃい」の意。

 下北でこれを外すわけにはいかないだろう。B級ではないけれど。


大間のマグロ(斎藤さん提供)
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大間のマグロ(斎藤さん提供)

MNo.41

 津軽海峡は日本海から太平洋に流れるしょっぱい川のようなもの。このルートをゆく魚で最も有名なのが大間のマグロです。
 本州最北端大間崎では10月ごろから翌年1月ごろまでの間、津軽海峡を日本海から太平洋に進む本マグロの一本釣りを行っています。
 それぞれの漁師が工夫を凝らした仕掛けやえさ、漁場の知識を持ち、300キロを超えるような大物もあるこの本マグロと格闘しています。
 特に12月ごろからは大時化になることもしばしばで、荒波にもまれながら、針一本にかかったマグロをばらさないように、暴れすぎて身焼けしないように釣り上げているようです。
 時期になると1キロ1万円以上することもしばしば。しかし漁師によっては1月に1本も上がらないこともある。そんな大勝負のような漁でもあります。
 かつては大間の港から築地に直送されていたようですが、最近では大物でも地元でいただけるようになりました。「浜寿司」さんでは、いつでも大間のマグロを召し上がっていただきたいと、きちんと保管してお客様を温かく迎えてくれています。
 高級牛肉を超えるような芸術的な紅白の模様。 口に入れると、体温でみるみる甘〜い脂が溶け出して、赤身部分の香りと溶け合い、あっという間に口の中から姿を消してしまいます。この世のものとは思えない(斎藤直樹さん)


 いやいや、この世のものとは思えないほど美味いのではあろうが、大間は下北半島の北端。鉄道も通っていないし、どうやって行けばいいのさ。フェリーかな?

 というより、簡単に行けたらありがたさも半減する。少しばかり「幻」である方がいいのだろう。まあ、私は食べましたけどね。

 それと下北半島の対岸、津軽半島の先っぽ近くにある「三厩(みんまや)」に揚がるマグロは大間のものと同じもの。津軽線で行ける。まあ、これも私は食べていますけどね。


 鉄道ならば。


大間のマグロの大トロ部分(斎藤さん提供)
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大間のマグロの大トロ部分(斎藤さん提供)

MNo.42

 フリーきっぷでの北日本放浪中の話。青森駅到着! 風呂は八戸で入ったし、北海道に渡る夜行急行の入線までは(自由席の列に並ぶ必要があるんですが)かなり時間あるし、駅前で一杯やることにしました。
 で、駅を背にして左手の…あれは古参の飲食店街を移築したものでしょうか? 何となく捕まってしまったお店に入れば、お姐さん方の平均年齢は70代? いや、それ以上? 何だか母親、いやさ祖母のお酌で飲むみたいな。ただ青函連絡船時代の話など、興味深い話を伺えたのはラッキーでしたが。
 まあ、こゆ場合は相手に身を委ねて、相手の得意分野の範囲内でインタビューすれば充実した時を過ごせますよね。相手も喜んで話して下さいますし。日本って好い国ですよね(中林20系さん)


 やはり、あそこに捕まってしまいましたか。私も青森に行くたびに捕まっている。「焼け跡闇市」という言葉を思い出す。

 青森駅のそばと広島駅の2階が私の2大難所である。


 青函連絡船かあ。


しそ巻き梅干し。"梅干し"といえば当然のようにこのしそ巻き梅でした(あどはだりすとさん提供)
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しそ巻き梅干し。"梅干し"といえば当然のようにこのしそ巻き梅でした(あどはだりすとさん提供)

MNo.43

 ウチはその昔、石炭がアジャパーになったので北海道から内地に移住したクチです。ですので青森というと「帰省の時は青森駅から青函連絡船に乗り換えて…」ということになります。
 その青函連絡船に乗っていたころの青森駅で記憶に残っているのは、(確か)ホームに熱々の味噌汁の自動販売機があったことでした。子ども心にも「へー」でした。
 私は味噌汁の自動販売機をよそで見た記憶がありません。果たして青森では、味噌汁をソフトドリンクのように自動販売機で買って飲むのが当たり前なのか、それとも私の行動範囲がある特異性を持っているのかは、未解決の問題であります(みなみ@神奈川さん)


 どなたかご存じの方は……とはいかないのである。今回が青森の最終回。未解決のまま迷宮入り?


 赤くて甘いヤツのこと。


ナスのしそ巻き。ナスに味噌を塗って、その上から赤じそまたは青じそを巻いて焼くもの(あどはだりすとさん提供)
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ナスのしそ巻き。ナスに味噌を塗って、その上から赤じそまたは青じそを巻いて焼くもの(あどはだりすとさん提供)

MNo.44

 青森のいなり寿司は赤いのですか?
 実は、我が家のいなり寿司は紅生姜入りで赤いんです。炊きあげたご飯に紅生姜を汁ごとぶちこんで混ぜます。我が家の定番はN社のお好み漬け。
 曾祖父・曾祖母の代まで遡って東京住まいなんですが、どこからこの「赤いいなり」が乱入したのか、いまだに不明。どうやら父方から伝わったモノらしいということしかわかっていません。
 市販のいなり寿司や友人の家でお呼ばれしたときに出たごはんの白いいなり寿司に子どものころ、強い違和感を抱いていたのは言うまでもありません(こばりんさん)


 東京にも赤いいなりがあったが、極私的な存在であるらしい。でも貴重なので子々孫々まで伝えていただきたい。


津軽地方で"当物(あてもの)駄菓子"と呼ばれるくじ付きのオリジナル菓子。最もポピュラーな「いも当て」(あどはだりすとさん提供)
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津軽地方で"当物(あてもの)駄菓子"と呼ばれるくじ付きのオリジナル菓子。最もポピュラーな「いも当て」(あどはだりすとさん提供)

MNo.45

 先日某番組で青森県野辺地(だったと思うが)の○ーソンで販売していたお赤飯のおにぎり。北海道では甘納豆と小豆の両方が販売されています。当然、甘納豆の方は甘いです。
 番組で「甘いお赤飯」って言うからてっきり甘納豆かと思いきや、お赤飯にお砂糖を山のように入れて混ぜ、おにぎりにするというものでした。あの量はお汁粉および餡を作るくらいの量ではないでしょうか。年配の方が好んで購入されるとか。
 その地方だけなのでしょうか? 知りたい……(北海道のみーやん)


 番組は「ガイアの夜明け」だったそうである。テレビ東京系の番組は明らかにするのである。

 あどはだりすとさんからのメール(MNo.15)でも赤いいなりは「甘い」となっている。私が食べたものはほんのり甘いという感じであったが、番組に登場した物件の甘さは半端ではない。

 赤飯の非日常性と「甘い」の非日常性が結びついたのであろうか。

アミー隊員 食べ物新日本奇行で「赤飯は甘い?」というVOTEをしていましたね。(食べ物日本地図 〜03年の地図


 前回、質問が寄せられた「ニラ玉」。


イカメンチ(上)とつぶ貝(東京都 立川市 ごんたさん提供)
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イカメンチ(上)とつぶ貝(東京都 立川市 ごんたさん提供)

MNo.46

 ニラ玉ですが、我が家では味噌醤油、どちらもありました。出しは同じで、母の気分次第だったようです。
 たまにはフライパンで塩味(隠し味に砂糖が入っています)で焼き上げたものもありました。卵を1個ずつ揚げるといい味になるそうです。
 お花見の季節になると弘前公園のおでんの「つぶ貝」がいつも楽しみです。缶ビールの直径ほどの大きさでこれがまた美味いんです。あとは、津軽地方のマーケットで売っているイカメンチ…ああ食いたい…イカゲソ、タマネギ、ニンジンなどのメンチです。お酒のつまみに最高です。
 いまは東京在住なのでこの季節になると田舎がすごく恋しくなります(東京都 立川市 ごんたさん)


イカメンチに斎藤さんが自宅で挑戦(斎藤さん提供)
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イカメンチに斎藤さんが自宅で挑戦(斎藤さん提供)

 はーい。ごんたさんの「食べたい」にお応えして、イカメンチを作ってみましょう。ではなく、斎藤さんが自宅で挑戦した画像をどうぞ。

 量販店の「イカメンチ売り場」の様子もお届けする。

 このイカメンチ、現地で食べたはずなのに味を覚えていない。水しかなかったせいであろう。飲活の友にしたらしっかり味わいが舌に刻まれるはずである。これも食べたいものの候補に。

イカメンチ売場(斎藤さん提供)
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イカメンチ売場(斎藤さん提供)

MNo.47

 青森といえば「けの汁」です。豆や野菜を細かく刻んだ煮物というか汁物です。その昔、東京の大学を卒業し愛媛に帰った後輩に、青森のお嬢さんを嫁にもらうために走り回ったことがありました。めでたく結婚し青森から愛媛に来てくれたお嬢さんが、正月、友人たちが集まったときに作ってくれたのが「けの汁」でした。
 2〜3ミリ角に細かく刻まれた大根、ニンジン、大豆、コンニャク、シイタケ。もっとあったかと思います。それらから出た出しのおいしいこと。南の者どもには初めての味でした。こんなに細かく丁寧に切って、作るのにどれだけ時間がかかったろうか。やはり、いい嫁だった、と皆で感心したものです。
 それから20年、清楚な十和田のお嬢さんは4人の男の子を育て上げ、しっかりと四国の山の中のおばさんになりました。今も正月には必ず松前漬けを作って皆に配ってくれ、時に「けの汁」を作ってくれますが、このごろは8〜9ミリ角の大根、ニンジン等々です(毎日が二日酔いの酔猿さん)


八戸にて。左上から時計回りに蒸された?貝、まんぼう、漁港なのにミンチカツやコロッケの揚げたてが食べられました。焼き魚もうまかった(大阪の原さん提供)
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八戸にて。左上から時計回りに蒸された?貝、まんぼう、漁港なのにミンチカツやコロッケの揚げたてが食べられました。焼き魚もうまかった(大阪の原さん提供)

 「けの汁」は新年早々、黒石でいただいた。栃木、茨城の「しもつかれ」に似ているような似ていないような物件であった。


 毎日が二日酔いの酔猿さんにオススメのものが。

 7時11時便利商店の栄養ドリンクの棚に白いものがあったら、試してみていただきたい。我が飲活の必需品である。


 大阪の原さんからは、今週もこんな写真を送っていただいている。


 話は一転してローカルパンに。


「イギリストースト」(東京のサイトウさん提供)
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「イギリストースト」(東京のサイトウさん提供)

MNo.48

 私が通っていた高校には学食がなく、ちっちゃな購買があるだけ。売っているのはパン、おにぎり、牛乳くらい。
 そんな購買でよく買っていたのは、工藤パンの「イギリストースト」です。薄切りのパンの間に、砂糖とマーガリンがぬられているだけなのですが、これがほどよい甘みとグラニュー糖のザラザラ感で絶妙にウマい。
 青森ならたいていどこでも売っていますが、県外ではなかなかお目にかかれず、似たようなパンも見つけられません。でも、どうしても食べたい…。
 そんな私は青森へ行くたび、ごっそりと買い込んで東京へ戻ります。先日帰省した際には、スーパーの棚にちょっとだけ残して10個も買い込んできました。家で並べてみてにっこり。
 そのまま食べるのが普通ですが、半分は冷凍保存したのでこれからはトースターで温めて、カリフワ食感も楽しめます。あと5回は楽しい朝食です(東京のサイトウさん)


 どうもトーストといいながら焼いていないらしい。そういうところが良い。

 スーパーで大胆に買い占めるところも良い。


 次回から始まる鳥取県編でも市民のソールフードとなっているパンが登場するのではないかと期待している。


"当物駄菓子"「大王」(あどはだりすとさん提供)
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"当物駄菓子"「大王」(あどはだりすとさん提供)

MNo.49

 青森市出身です。さて、青森では"ところてん"は、"おかず"です。 酢の物のような感じで、普通に食卓に出されます。
 しかし東京では "ところてん"は、甘味処で食べるお汁粉やみつ豆と同じで"おやつ"なのだそうです。ビックリ!
 東京出身の友人に笑われましたが、やはり"ところてん"は酢の物です。だってスーパーでも 豆腐やコンニャクと同じ棚にならんでいるもの(のへさん)


 西日本ではおおむね「寿司」の一員とされるいなりが、東京辺りでは甘味処のメニューに編入されている。東京の回転しない寿司屋でいなりを食べることはほぼ不可能でもある。

 青森ではおかずのはずのところてんが、東京で甘味処に置かれている問題と位相は同じである。もっとも関西ではところてんに黒蜜をかけて食べるから、問題はさらに複雑になる。

 要はおかずと信じていれば、おかずとして食べればいいのである。いなりが私にとって寿司であり続けているように。

 わが家の近くのスーパーでも、ところてんはコンニャクの隣にあって、おかず扱いを受けていることを付け加えておこう。「おきゅうと」と同格である。


左が「いちご煮」の缶詰(夢多きおやじさん提供)
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左が「いちご煮」の缶詰(夢多きおやじさん提供)

MNo.50

 県単位でのお題は楽しくはありますが、なかなか難しいですね。早速参戦しなければと思い、ごそごそと家中を捜し、やっと見つけました。
 当然のこと? ながら「インスタントせんべい汁」はありましたが、このような缶詰を発見。底には90年と92年の印字がしてありました。
 そういえば、だいぶ前に母からもらったのですが、貧乏性でもったいなくて食べれずに置いてあったものです。いちご煮は通常はB級ではないですが、缶詰になればB級の仲間入りではないでしょうか(夢多きおやじさん)


 八戸の郷土料理「いちご煮」。名前についていろいろ説明は受けるけれど「果物のイチゴに似た香りがするから」という説にはどうもすんなりとうなずけない。

 だって、何度かいでもウニのにおいしかしないのである。


インスタントせんべい汁(夢多きおやじさん提供)
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インスタントせんべい汁(夢多きおやじさん提供)

MNo.51

 青森県三八地方(旧名川町)に生まれ育ち40年近くがたちます。そんな私でも知らないことが多くて、大変楽しく読ませていただきました。
 今回、いろいろな地域グルメが紹介されておりましたが、私の中ではやはり「せんべいのみみ」でしょうか。当然、焼きたてのものに限ります。1日たったらもうだめです。
 焼きたてのモチモチとした食感がたまりません。食べ始めたらとまらない代表格です。
 このあたりでは「せいべい」ではなく「せんべいのみみ」を主体に作っているのはないかという店もあるぐらいです。
 あまりにシンプルすぎて都会人には受けないだろうなと思いつつ、いつかこの味の素晴らしさをわかってほしいなあと思っております(松本さん)


 せんべいのみみの美味さを知ったら、せんべい本体はどうでも良くなる……というのは困るが、それほど美味いものであることを否定しない。みみ好きがミミっちいということはないのである。

 ただ現在の私の歯の状態では「みみ」は無理。


 貝焼き味噌の「貝」。


「貝焼き味噌」(あどはだりすとさん提供)
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「貝焼き味噌」(あどはだりすとさん提供)

MNo.52

 MNo.18の「貝焼き味噌」の「貝」についてご質問についてお答えします。
 昔はご指摘の通り、家の人数分…とは限りませんが、何枚もの貝が常備されているのが普通でした。きちんと食器棚に重ねられている様子は、まさに食器。きれいなもんです。
 しかし最近はご家庭で貝焼き味噌を作る機会も減ってきているようで、残念ながら貝を常備しているお宅は少なくなってきているのではないかと思います。
 貝焼き味噌用の貝は、普通に身が入ったホタテよりも高い値段で売っています。その要因はもちろん大きさにもありますが、フジツボをはじめとした貝への付着物をきれいに落とさなければならない、というところにあるのだと思います。
 蛇足ですが津軽の「貝焼き味噌」の主流は大きなホタテ貝を鍋として「卵味噌」を作る、というものです。
 下北方面の「味噌貝焼き」は発祥が若干違っていて、漁師さんが貝を鍋代わりとして近海で獲れる豊富な海産物を焼いたのが起源とされています。なので卵と味噌以外にも具(主に海産物)が豊富に入っているのが特徴です(あどはだりすとさん)


 津軽と下北では呼び名も中身も発生も微妙に違うのであった。


 あどはだりすとさんからは「葉くるみ」「津軽当物駄菓子」についてもメールをいただいていたが、紹介できずに申し訳ないことである。

アミー隊員 写真は使わせていただきました。ありがとうございました。


MNo.3で登場した「おでんやきそば」(縄文人さん提供)
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MNo.3で登場した「おでんやきそば」(縄文人さん提供)

MNo.53

 黒石市の隣、平川市に住んでいます。MNo.3に登場した黒石の愛宕さんとは同業です。詳しく言うと愛宕さんは神社ではなくお寺です。あの記事をプリントアウトして愛宕さん(清水さん)に見せたら、大変喜んでいました。
 その昔、お小遣いの少ない子どもたちが安くたくさん食べられるようにと「おでん焼きそば」を工夫して作ったそうですが、子どもたちでお金を貸し借りして焼きそばを買うことが問題になり、店をやめ心を痛めていたそうです。でもこの記事を読んで、あの味を評価してくれる人がいたことに大変喜んでおりました。
 私は夏になるとお祭りの手伝いに行くのですが、そのときは必ずおばあちゃんが手づくりの焼きそばを振る舞ってくれるのです。これが本当に美味いのです。
 しかしおばあちゃん曰く「本当に美味いのはからし焼きそば」だそうです(蒔田さん)


 いいおばあちゃんだなあ。優しいなあ。「からし焼きそば」は辛そうだなあ。


五所川原あげたい(ミルフォードさん提供)
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五所川原あげたい(ミルフォードさん提供)

MNo.54

 食べてみたいもの(願望の羅列でスミマセン)。
 ■大鰐温泉もやし 大鰐温泉の熱を利用して栽培するという秘伝のもやし。津軽藩御用達で350年以上の歴史があるとか。栽培方法や品種は門外(温泉外?)不出だそうで希少品。豆もやしとそばもやしの2種類あって、シャキシャキ感がたまらないとか。
 ■サモダシ 一般に「ナラタケ」と呼ばれるキノコだそうで、青森以外にもこの名前で分布しているようです。ぬるっとした味がたまらなくおいしいとか。
 ■身欠きニシンに生味噌 北海道の日本海側でも見られるそうですが、ちょっとあぶった身欠きニシンに生味噌をつけて食べる。白髪ネギを巻いたりもすると聞きました。こりゃあ、たまりません(ミルフォードさん)


左上から時計回りでいがめんち、味噌カレー牛乳ラーメン、あずきばっと、八戸の朝市、イカのすし
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左上から時計回りでいがめんち、味噌カレー牛乳ラーメン、あずきばっと、八戸の朝市、イカのすし

 ミルフォードさんには申し訳ないが、大鰐温泉もやしはすでに何回か食べている。キノコは時期ではない。身欠きニシンは硬くて食べられない。以上のような理由によって私が食べたいものは次の5品である。私に食べさせたいものを選んでVOTEしていただきたい。(VOTEは終了しました。ありがとうございました。結果はこちら


 一言付け加えれば、私の風呂好きは世界的に有名である。


 では次回から鳥取県。そこんとこよろちくわ。

(特別編集委員 野瀬泰申)




 


●筆者(特別編集委員 野瀬泰申)へのお気軽メールはこちら(tabeb@nex.nikkei.co.jp

2010年4月23日


■青森県編
その1 花見にバナナを持って行くカニ?
その2 赤くて甘い○○寿司
その3 十和田には「栄作堂」があった
最終回 下北半島の「すし」はシャリ抜き
実食編 「イカのすし」をシーサイドで 一芸クンの食べB修行記動画で見る実食

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