番外編 バラ焼きと鳥もつ煮の関係 北海道・東北B−1グランプリ(デスク)


北海道・東北B−1グランプリin青森
<写真を拡大>

北海道・東北B−1グランプリin青森

 9月17日(土)、18日(日)の2日間、北海道・東北B−1グランプリin青森が青森市の青い海公園で開催されました。当初は5月に開催予定でしたが、東日本大震災の影響でこの時期の開催となりました。

 B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(愛Bリーグ)渡辺会長の「ビー・ワン・ダー!」の発声を合図に始まったイベント、今にも降りだしそうなあいにくの天気にもかかわらず、多くの来場者が東北各地のB級ご当地グルメに舌鼓を打ちました。北海道・東北地区以外からも厚木シロコロ・ホルモン探検隊、甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊(とりもつ隊)、富士宮やきそば学会の人気3団体が参加しました。

被災地3団体にまず折鶴が手渡された
<写真を拡大>

被災地3団体にまず折鶴が手渡された

 被災地である東北での大会です。他の支部大会にも増して「復興」への思いを強く感じさせる運営方法でした。まず今回、B−1グランプリ恒例の食べ終わった箸の投票を行ないませんでした。

 代わりに11月開催の全国大会、B−1グランプリin姫路に向け、北海道・東北地区から出展する団体に幟を1本ずつ用意、来場者にエールのメッセージを書き込んでもらうとともに、復興への祈りを込めて折鶴を折ってもらいました。東北の思いを、各団体に姫路に持っていってもらいそこから全国へと発信する試みです。

あなたも八戸せんべい汁になってみませんか?
<写真を拡大>

あなたも八戸せんべい汁になってみませんか?

 そもそもB−1グランプリは、八戸せんべい汁研究所の皆さんの「八戸だけでやっていてはなかなか広がらない。ご当地グルメを核にまちおこしに取り組む同じ志を持つ各地の団体と手を携えて全国的なイベントができれば、日本中の多くの人たちに自分たちのまちを知ってもらえるようになる」という考えからスタートしました。投票による順位付けは、あくまで話題づくりであり「ひとりではできないことを仲間と手を取り合うことで実現させる」ことこそが、B−1グランプリの趣旨なのです。

 被災地から3団体が出展する今回のイベントでは「競い合い成長していく」ことよりも「助け合い復興していく」ことがより重要になってくるのは言うまでもないことでしょう。

十和田の魅力をプレゼンテーション
<写真を拡大>

十和田の魅力をプレゼンテーション

 そして知ってもらう主役は「料理」ではなく「わがまち」であることも再認識しました。目指したものとは違う形なのかもしれませんが、浪江焼麺太国の活動が、浪江の焼そばを通じて、新聞紙面やニュース番組とは別の面から、浪江町の厳しい現状を伝える役割を果たしていると思います。

 また今回、十和田バラ焼きゼミナール(バラゼミ)は地元高校生をブースに登場させました。でも、制服アイドルじゃありません。十和田西高校は、全国でも珍しい「観光科」を擁する県立高校です。行列の待ち時間に、日ごろの勉強の成果を「十和田の魅力の紹介」に生かしてもらおうという試みです。行列している人たちを飽きさせないために始まった各出展団体のパフォーマンスですが、歌や踊りではなく「観光プレゼンテーション」にしたことにも「B−1グランプリの趣旨」への原点回帰を感じさせました。

とりもつ隊が食べた食道園のバラ焼き
<写真を拡大>

とりもつ隊が食べた食道園のバラ焼き

 さらに感じたのがB−1グランプリ出展団体同士の「絆」の深まりです。

 8月にリポートしましたが、B−1グランプリを主催する愛Bリーグの加盟団体が、東北各県の団体を中心に毎月、被災地への炊き出しを行っています。自分のまちを元気にしたいとがんばっている皆さんたちには、元気を取り戻すはずだったわがまちが破壊されたり立ち入りできなくなっていることのつらさをひと一倍強く感じられるはずです。それが「仲間意識」をより強めているのではないかという気がします。

十和田で円陣を組むとりもつ隊とバラゼミ
<写真を拡大>

十和田で円陣を組むとりもつ隊とバラゼミ

 今回も甲府と十和田との交流を目の当たりにしました。青森から甲府まで夜通し車で帰るというとりもつ隊が、わざわざ本場のバラ焼きを食べに十和田に立ち寄りました。十和田も横殴りの雨の中で青森での撤収をすばやく終えて戻り、地元の人気店を貸切にして甲府の来訪を待ちました。

厚木でゴールドグランプリをいただいたときに僕らよりも大きな声で『ラビアンローズ』の連呼で喜んでくれたのはバラゼミだった」と語るとりもつ隊の調理を統括する「アニキ」こと名取信造さん。B−1グランプリは勝った負けたではないのだと確信したといいます。ひとりではできないことでも誰かと一緒に、ひとつのまちではできないことも、同じ志を持つまちが手を携えて取り組めばできる。

 それを証明してきたのがB−1グランプリです。

ふと気づくと必ずいる、「キャベツマン」を探せ!
<写真を拡大>

ふと気づくと必ずいる、「キャベツマン」を探せ!

 最終的には大雨ずぶぬれの北海道・東北B−1グランプリin青森になってしまいましたが「B−1グランプリとは何か」を改めて考えさせてくれるいい機会になったように思います。

 そうそう、いわてまち焼きうどん連合艦隊の「キャベツマン」、面白かった。気さくな人柄で、多くの団体ブース、ステージパフォーマンスに顔を出し、すっかり人気者になっていました。夜の部も大活躍で、僕もすっかりファンになってしまいました。

 こんどまた遊ぼうねレタスマン、じゃなかったキャベツマン!

 P.S. いけずな京女さんから今回の北海道・東北B−1に参加した感想が届いていますので紹介します。

秋田・大曲をアピール
<写真を拡大>

秋田・大曲をアピール

感想

「北海道・東北B-1グランプリ」に行ってまいりましたよ。

 あいにくの強い雨で人出はイマイチだったようですが、B−1の価値は来場者数ではないですよね。参加者(出展者と来場者)がいかに一体となれるかどうか。食を通じて、皆が幸せを感じられるかどうか。

 はい、確かに会場は、あたたかなオーラに包まれていました。オカルトじゃないです。

 そういう意味では、物理的にも心理的にも巨大化してしまったここんとこのB−1と違って、あの第1回八戸大会、B−1グランプリの原点がここで蘇ったように感じました。

 何よりも印象的だったのは、出展者の皆さんの「元気」です。すべての出展団体の皆さんが、笑顔で誇り高くわが街をアピールされていましたよ。

 取材はどうしても石巻と浪江の2団体に集中してましたけど、経済的には北海道・東北全体が被災地なわけで。風評被害で農作物が売れない、観光客が激減して苦しいとの話も聞きました。けれどもだからこそ、今こそ元気を出したいと。

子供たちを元気づける
<写真を拡大>

子供たちを元気づける

 東日本大震災を乗り越えて、再び「この街と」生きていく決意をされた方々の笑顔。きっと、私たちには見せない悩み悲しみ苦しみ怒りがあるのだとはおもいますけれど…。

 そしてもうひとつ感動したのは、来場者への「おもてなし精神」です。ブース前での手作りのパフォーマンスや、料理を購入した人を太鼓で祝福してくれたり(笑)。きっと、現地に行ったらもっとあたたかく迎えていただけるのだろうなあ。

 たかが京都から来たというだけであんなにも強く手を握ってくださって。嬉しい嬉しいと繰り返されたら、心で涙がちょちょぎれるじゃないですか。青森駅からたつ時には、本当に泣きそうになってた私です。

 そんなわけでつい長くなってしまいましたが、「北海道・東北B−1グランプリ」はとてもいい大会でした。雨の中大奮闘された皆様に、よろしくお伝えくださいませ(いけずな京女)

*映像はflashビデオです。一部機種では再生できないことがあります。ご容赦ください。

2011年9月22日

※これまでに掲載したB−1グランプリ関連情報もぜひご覧ください
熱い血潮の真っ赤なタンタンメン 関東B−1グランプリ(デスク)  焼そばとハムフライで「つながる東北」(デスク)  B級ご当地グルメで被災地に笑顔とにぎわいを(デスク)  B−1グランプリの人気メニューがお台場に(デスク)  特別編 石巻・石ノ森萬画館の再開はいつに  近畿・中国・四国のB級ご当地グルメ食べまくり(デスク)  特別編 被災地から青森、そして東和へ  SNSで発掘、B−1へ 世界を目指す姫路おでん(一芸)  翔べ!天正遣欧少年の夢〜大村あま辛黒カレーの挑戦(一芸)  特別編 「第5回B級ご当地グルメの祭典! B-1グランプリin ATSUGI」を終えて  行ってきました! B−1グランプリ in ATSUGIの下見(アミー隊員)

【PR】

【PR】

【PR】

大人のレストランガイド

大人のレストランガイド

NIKKEI×ぐるなびが提供する、大人のためのグルメガイド。接待や会食、ビジネスシーンなどにおすすめのお店情報をご紹介。

ぐるなびWoman

ぐるなびWOMAN

女性のための女子会・デートのグルメ情報サイト。おすすめのレストランや居酒屋をこだわりやシーンに合わせて検索できます。

ぐるなびWedding

貸切パーティコレクション

企業向け貸切、OB会etc… 少人数〜大人数でも貸切OKのレストラン

結納・顔合わせ

特別な日を過ごすための完全個室のお店情報や、マナー・段取りまで

このサイトについて

日本経済新聞社について