第39回 静岡ご当地グルメ(その2) 今日もお仕事、もつカレさま!

豪雪を乗り越えた鳥取の「きずな」(一芸)


イベントについて議論する「若い鳥取県応援団」のメンバー
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イベントについて議論する「若い鳥取県応援団」のメンバー

「雪が強いな。交通に影響が出なければよいが――」

 2010年12月31日深夜。鳥取とうふちくわ総研所長の植田英樹さん(第16回「鳥取県実食編」に登場)は、鳥取市(鳥取県東部)内でカレーを振る舞う一風変わったカウントダウンイベントに参加しながらそう感じていました。

 自宅に戻ったのが午前2時ごろ。正月に米子市(鳥取県西部)に向かう予定があったので、道路状況が心配になりインターネットで「とっとり雪みちNavi(鳥取県積雪情報観測システム)」を見ると、ライブカメラが雪の中で止まっている車を映し出していました。これは大変、と情報を集め始めたところ、しばらくしてテレビに「琴浦町から大山町(鳥取県中部〜西部)にかけて、国道で車1000台が立ち往生」のニュース速報が流れました。

◇         ◇

 年末年始に中国地方の日本海側を襲った記録的な大雪は、鳥取県中西部や島根県に交通の分断、集落の孤立、停電、漁船の沈没といった多数の被害をもたらしました。

 そうした中、ふるさとを元気づけようと首都圏在住の鳥取ゆかりの人たちが集う「若い鳥取県応援団」がイベントの準備にとりかかりました。「雪に負けるな!鳥取応援プロジェクト」と題したインターネット生中継イベントを、2月13日(日)午後に開催します。

 当日は鳥取県東京事務所の会議室をスタジオにして、被害の大きかった県西部の現在の様子や人々の声を紹介しながら、寄付の呼びかけ、チャリティーオークションなどを行う予定です。動画中継サイト「USTREAM」で配信し、インターネットを通じ誰でも視聴できます。また放送に連動して簡易ブログ「ツイッター」上で意見や応援メッセージを募集。鳥取県の人口(約59万人)を超える、60万ツイート(書き込み)を目指すのだとか。

 1月18日夜、鳥取県東京本部で団長の岸浩之さんらメンバーが集まって開いた企画会議。何をどう見せるか、誰が何をするのか、ということを手際よく決めながら、イベントの目的、方向性についてじっくりと意見を交わしていきます。「チャリティーだけに終わらせない。今回の災害を通じて改めて感じた鳥取の人々の強い『きずな』や、災害時におけるツイッターなどの活用方法といった知見を、全国にメッセージとして発信する機会にしよう」。

2010年9月に行ったネット中継イベントには、鳥取県の平井伸治知事も出演した(「若い鳥取県応援団」提供)
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2010年9月に行ったネット中継イベントには、鳥取県の平井伸治知事も出演した(「若い鳥取県応援団」提供)

 車1000台が立ち往生した国道では、沿道に住む人たちがおにぎりを配ったり、店舗を夜通し開放して暖を取る場にしたり、といった光景が見られたそうです。トイレを借りにきたドライバーに「お正月だから」とお餅をふるまった民家もあったといいます。

 そしてツイッター上には、被害状況や交通情報をリアルタイムに伝える書き込みが相次ぎました。ツイッターで特定の話題について書き込むときに添える記号(ハッシュタグ)を「#sanin_snow」とすることがユーザー間の議論で決められ、このハッシュタグのついた発言は1月19日現在で1万を越えています。

 このようにリアル、ネットの両方で見られた「きずな」を振り返りながら、将来、そして他地域の参考になるようなイベントにしたい、と応援団メンバーは意気込んでいます。

◇         ◇

植田英樹さん

植田英樹さん

 1月2日、米子に移動した鳥取とうふちくわ総研の植田さん。3日に米子市内で交通渋滞に巻き込まれました。何かあったのかと思っていると、数台前にいた車のドライバーが歩いてきて「この先でトラックがスリップ事故を起こし、道をふさいでいる」と教えてくれました。伝言ゲームの要領です。すると状況を把握したドライバーたちが、それぞれ迂回したり、協力して除雪し道を開けたり、と行動を開始したそうです。

 「親切で、あれこれ文句を言わずに行動を起こす、という鳥取人の長所が出た事例だ」と植田さん。さらに「非常時でも、情報の共有ができればスムーズに『行動』が起きる」ことに気付いたとも話します。「普段から地域内で情報を共有する体制ができていれば、災害時の備えになる。自分たちはとうふちくわやホルソバといったB級ご当地グルメによるまちおこしを手がけているが、その基本動作は地域内の細かい情報を持ち寄って、共有していくということ。そう考えると、まちおこしと防災とは無関係ではないのかもしれない」。

 植田さんは現在、打撃を受けた農業や水産業を応援するために、地元の食材を食べ、そのうまさを全国に発信していく活動も考えています。「自分たちの力と、そこにあるもので何とかしてしまおう、という『B級精神』でこれからもがんばりますよ」。

■ネット中継イベント概要

「目指せ60万Tweet! 雪に負けるな! 鳥取応援プロジェクト」

主催 若い鳥取県応援団 / 共催 鳥取県東京本部

期日 2011年2月13日(日) 13時〜16時30分(予定)

配信ページ(USTREAM内)

http://www.ustream.tv/user/wakatori_ouen

■若い鳥取県応援団の紹介ページ

http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=32213



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