第90回 埼玉県実食編(3) We can フライ! 時空を超える行田のたび


B級グルメと城のあるまち。それが行田
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B級グルメと城のあるまち。それが行田

 

「『いがまんじゅう』ありますか?」

「すみません、売り切れなんですよ。もうちょっと早ければねえ」

 この瞬間、掴みかけたまんじゅうが私の手のひらに赤飯つぶだけ残し、無情にすり抜けていったのでした――。

導かれし者たち

 「みんなで埼玉実食編」熊谷・行田チームは午前11時に熊谷駅に集合。秩父鉄道に揺られること9分、行田市駅に到着しました。gyou1さん、椿さん、中野区方南から引っ越した加藤さんの3人に、私・一芸がお供として参加。4人ともお互いに初対面という顔ぶれです。

駅名に微妙な手書き感が漂う
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駅名に微妙な手書き感が漂う

 加藤さんは秩父の出身で熊谷の学校に通っていたそうですが、行田にはほとんど来たことがないとか。私は五家宝論争の際に登場した友人に一度連れてこられた記憶がありますが、実に20年前の話。椿さんも通りかかったことがある程度、gyou1さんにいたっては完全に「未知の世界」。見知らぬ4人が見知らぬ土地をさまようという、スター・トレック並みの驚異に満ちた物語が始まったのであります。

 この地で私たちは何を食べなくてはいけないのか。まず「フライ」。そして「ゼリーフライ」。さらに、デスクから「『いがまんじゅう』買ってきて〜」と依頼されています。クリアすべきミッションは多いのです。

 とはいえ、五月晴れののどかな土曜日。なんとかなるでしょ、とのんびり歩き出しました。

いが饅頭帳

 駅前からまっすぐ伸びる通りを歩き、商店街へ。「あっ、だんご屋さんの看板がありますよ」と椿さん。これは早くも『いがまんじゅう』ミッション達成か? 勇んで店に飛び込んで遭遇したのが冒頭に書いたシチュエーション。

「観光情報館 ぶらっとぎょうだ」前の巨大な看板。記念撮影に最適
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「観光情報館 ぶらっとぎょうだ」前の巨大な看板。記念撮影に最適

 いがまんじゅうとはそんなにも人気商品だったのか…。自らの甘さを思い知り心が折れそうになりましたが、他の3人はいたって冷静。「まずは情報収集をしましょう」と街中にある「観光情報館 ぶらっとぎょうだ」へ向かうことになりました。何とも心強いメンバーです。

「観光情報館 ぶらっとぎょうだ」は、行田市駅から忍(おし)城へ向かう途中の行田市商工センター1階にあります。中に入り各種の観光ガイドや「ゼリーフライマップ」を首尾よく入手。「いがまんじゅうマップ」はないかいな、とまた甘いことを考えていると、後ろからgyou1さんがスタッフの方に尋ねる声がしました。「この辺りで『いがまんじゅう』は手に入りませんか?」。さすが社会人、動きが迅速です。いや、自分も一応社会人ですが。

ゼリーフライ。ソース味がついているのでそのまま食べられる
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ゼリーフライ。ソース味がついているのでそのまま食べられる

 すると、週末に忍城址で地元の物産を販売しているので、そこにあるかどうか確認してみましょう、と電話してくれました。「こしあんタイプが2パック残っているそうです。どうしますか?」「買います!」「じゃあ取っておいてもらいますね」。実にありがたい展開。

 いざ忍城。ですが沿道の「行田ゼリーフライ」ののぼりが視界に飛び込んできました。城を攻める前にあいさつ代わりの一食といきましょう。1つ100円のゼリーフライを人数分購入すると、思ったよりも立派な外見。少し大きめのコロッケサイズでしょうか。「いきなり食うのかよ!」という視線を感じつつ皆さんにすすめ、自分もいただきます。ゼリーフライは、おからとじゃがいもを混ぜ、衣を付けずに揚げたもの。小判のような形をしているので「銭(ゼニ)フライ」が「ゼリーフライ」に転じたとの説もあります。

忍城址
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忍城址

 食べてみると味はまさにコロッケ。しかしほくほくとしたジャガイモの食感に加え、ねっとりとした舌触りが印象的です。これはおやつにもってこいですね。

 足取りも軽く忍城址へ。物産販売のテントに向かうと、観光情報館からの連絡を受けた方がいがまんじゅうを用意してくれていました。赤飯とまんじゅうが融合したものです。もち米と小麦粉、炭水化物と炭水化物の融合は、青森実食編で見かけた「赤飯せんべい」を思い出させます。これは確実にお腹にたまりそうなので、ここでは食べません。

フランダースのフライだす

古沢商店のフライ
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古沢商店のフライ

 さて、次の目的地をどうしようかと思案していると、椿さんが「フライの元祖の店へ行ってみませんか?」。本当にみなさん頼りになりますなあ。

 ゼリーフライマップを頼りに、有名な「古沢商店」へたどり着きました。店に入ると、常連さんとおぼしき方々が3人ほど、フライや焼きそばを楽しんでおられました。

「こちらへどうぞ」という老紳士の案内に従い、店の奥に一直線に座ります。その後お茶も出してくれたので、てっきりお店の方かと思っていたらこの老紳士も常連客の一人でした。

(上)横並びの実食。テーブルクロスの下からゲーム機のレバーがのぞく(下)皿に描かれたネロ、パトラッシュ、アロア

(上)横並びの実食。テーブルクロスの下からゲーム機のレバーがのぞく(下)皿に描かれたネロ、パトラッシュ、アロア

 映画「家族ゲーム」よろしく横並びになって待つこと約5分、「フライ」が焼きあがってきました。行田のフライは、小麦粉を溶いて鉄板に伸ばし、ネギや肉、卵などとともに薄く焼き上げた、お好み焼きに近いご当地グルメです。この店ではソース味と醤油味の2通りの味付けが楽しめて、1枚300円から。400円、500円のものもあります(サイズと具が変わる)。

 薄く焼き上げ二つ折りにして提供するのは、兵庫県編でいただいた「にくてん」と同じクレープのスタイルです。兵庫県編でお好み焼きは「混ぜ」か「重ね」かが話題になりましたが、あらかじめ小麦粉と具を混ぜたものを焼くのではなく、小麦粉を焼きながら具をのせていく行田のフライは「重ね」に分類されることになります。

 もちもちとした小麦粉の食感を楽しみながら一気に食べ終えると、下から「フランダースの犬」の絵柄が出てきました。「ごめんよパトラッシュ。もうお腹がいっぱいで動けないんだ」。天使の手で地獄に叩き落とされそうなセリフを頭に浮かべながら席を立ちました。

 「もちもちというより、そこはかとなくふんわり感もありましたね。もちふわです。粉と水の配合、混ぜ加減、焼き加減、押さえつけ加減に職人技を感じました。シンプルだけど繊細な味」とは加藤さんの分析。ビールを置いてなかったのがちょっと残念そう。

パンがなければゼリーフライを食べればいいのに

駒形屋のゼリーフライ
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駒形屋のゼリーフライ

 ゼリーフライ、フライといいペースでフライングゲットを重ね、お腹もいっぱいになってさらに南へと歩きます。すると忍城の外堀を利用して造営された水城公園が見えてきました。何とも気持ちのいい場所です。

 ふと気が付くと、左手に大きな「十万石」の看板。「十万石まんじゅう」で知られる十万石ふくさやのお店です。立派な店内には洋菓子のコーナーも。

 水城公園のほとりに、食べBにも投稿のあったゼリーフライの有名店「駒形屋」がありました。お腹がいっぱい、と言いつつ食指が伸びるのはいたしかたのないところ。ここのゼリーフライは1個60円でやや小ぶり。「なるほど、『銭フライ』と呼びたくなる小判サイズだわ(加藤さん)」。割り箸が挿してあるので歩きながら食べるのにぴったりの一品です。

ゼリーフライとともにアフタヌーンティー

ゼリーフライとともにアフタヌーンティー

 「さっき食べたゼリーフライより、ねっとり感が強いですね」「おからとじゃがいもだけでこの感じが出るかな?まるでレンコンとか長芋をすりおろして混ぜてるみたい」と盛り上がる皆さん。味覚も洞察力もただ食べるだけの私やデスクとはレベルが違います。

 公園の東屋に腰を降ろし、やわらかな木漏れ日の差す中でゼリーフライをいただく大人4人。そばに噴水もあり、その光景はまるでマリー・アントワネットやフェルゼン伯爵でも出てきそうな、優雅なひとときでありました。

 まあ、ときどき突風が吹きましたが。

行田トワイライトゾーン

江戸時代後期の建設と推定される「今津蔵」は現存する行田最古の店蔵。所有する今津印刷所は田山花袋の小説「田舎教師」に登場する「行田印刷所」のモデルという
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江戸時代後期の建設と推定される「今津蔵」は現存する行田最古の店蔵。所有する今津印刷所は田山花袋の小説「田舎教師」に登場する「行田印刷所」のモデルという

 ここで折り返し、行田の町をウォッチしながら駅へと戻ります。かつて足袋の生産がさかんで、昭和10年代には全国の8割にも及ぶ足袋を作り出していた行田市。今も市内には当時の面影を残す蔵が立ち並んでいます。昔懐かしいたたずまいの店舗も多数あり、ノスタルジックな気分を味わうことができます。

 ノスタルジックといえば、古沢商店でフライをいただいたテーブルはビデオゲーム機でしたし、駅前の玩具店ではすでに市場から消えて久しい家庭用ゲーム機の名前をウインドーに張り出していました。それらには70年代から80年代が垣間見えます。行田のまちにはバブル期や高度成長期、そして戦前までの「昭和」が残っているのです。

欄干だけが残る「新兵衛橋」
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欄干だけが残る「新兵衛橋」

 昭和だけではありません。忍城に行けば「おもてなし甲冑隊」が観光客を出迎え、今年11月公開予定の映画「のぼうの城」の舞台となった戦国時代へとタイムスリップさせてくれます。

 さらに市内には5世紀後半から7世紀初めにかけての古墳が集中する「埼玉(さきたま)古墳群」があり、種子の状態で出土した古代の蓮が咲き誇る「古代蓮の里」もあります。古代から昭和まで、さまざまな時代の息吹を感じ取れるとともに、それらが時空を超えて調和しているのが行田という町の魅力と言えるかもしれません。

市民の水
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市民の水

 不思議な光景も目にしました。

 まず「水のない川」。橋でもない道路の両脇に欄干だけが残っていました。かつてここに川が流れていた、あるいは堀があったのでしょうか。アスファルトの下から欄干が突き出した格好になっています。その銘には「新兵衛橋」「昭和7年5月」とありました。

 そして「市民の水」。商店街の道路わきに、唐突に水飲み場が設置されていました。ペリカンがモチーフと思われるアバンギャルドな造形にも目を見張りますが、後ろに立つ看板の「市民の水」という毅然とした筆致には、まるでローマ市民の誇りにも似た行田市民のアイデンティティーを感じます。行田市民ではない私は、もちろん飲むのを遠慮しました。

そして熊谷へ

行田市駅ホームにある、木製の待合室
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行田市駅ホームにある、木製の待合室

 興味津々のまち歩きを終えて行田市駅へ。何やら映画の1シーンに出てきそうな待合室で電車を待ちます。ほどなく到着した電車で熊谷に戻りましたが、夜の集合地点である川越に向かうにはかなり時間に余裕があります。

 「熊谷にもフライがあるらしいですよ。行田のフライが足袋工場の女工さんたちに親しまれてきたように、繊維工業のさかんだった熊谷では製糸工場の人たちが食べていたという説があるそうです」と椿さんから実に食べB的な情報が。

「あと、熊谷は最近『暑い』ことを逆手にとってまちおこしをしているんですが、その一環として『雪くま』というかき氷のブランド化を推進しています。これも食べてみたいですね」。

小山食堂のフライ
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小山食堂のフライ

 おお、ちょうどデザートが食べたいと思っていたところです。

 しかしどこに行けばいいのか情報がありません。すると加藤さんが「熊谷のフライなら、私の後輩がよく行っていた店がありますよ。確かそこで氷も出していたんじゃないかな」。何と素晴らしいチームワークではありませんか。さっそく加藤さんのナビゲーションで熊谷駅近く、星川通りの「小山食堂」へ。

 店に入り、フライと雪くまを注文します。400円のフライ(並)はなかなかの大きさ。具にも立派な肉が入っていて、おやつというより食事感覚です。「ミックス」「キムチ」といったフライのバリエーション、焼きそばやカレーをセットにした豪華メニューもありました。

小山食堂の「雪くま」
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小山食堂の「雪くま」

 この日2枚目のフライを食べ終えたところに登場したのが「雪くま」。このブランド化を推進している熊谷市のウェブサイトによれば、雪くまの定義は(1)熊谷のおいしい水から作った氷を使っていること (2)氷の削り方に気を遣い、雪のようにふんわりした食感であること (3)オリジナルのシロップや食材を使っていること、の3点。

 ここの雪くまは、ブルーベリーをぜいたくに使ったシロップと練乳をかけたもの。圧倒的なボリュームながら、一度シロップをかけてさらに氷を盛っているので、中までシロップたっぷりです。この日は天気がいいわりに気温は低めで風も強かったのですが、熊谷が“本領発揮”した日には、雪くまの食べ比べも楽しそうです。

 さまざまな時代に思いを馳せながら、フライ×2、ゼリーフライ×2、そして素敵なデザートまでいただいて、大満足の行田・熊谷ツアー。gyou1さん、椿さん、加藤さんに支えられ、実に充実したものとなりました。

いがまんじゅう。一見赤飯のおにぎりだが、中にまんじゅうが潜んでいる
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いがまんじゅう。一見赤飯のおにぎりだが、中にまんじゅうが潜んでいる

野瀬 どうも話を聞いていると君はフライやゼリーフライを食べていただけのようだね。

一芸 うへえ、ひどいや野瀬さん。ギャフン。

野瀬 反応が昭和になってるよ!

 そうそう、川越についてから「いがまんじゅう」もいただきました。赤飯とまんじゅうが融合したいがまんじゅう、その食感はいかなるものか。口に入れると、まるで赤飯とまんじゅうを一緒に食べているかのようでした。

デスク そのまんまじゃん!

 

〜参加者からひとこと〜

◆おもてなしの街、行田〜gyou1さん


青大豆を使ったおにぎり(gyou1さん撮影)
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青大豆を使ったおにぎり(gyou1さん撮影)

 埼玉県名発祥の地・行田といえば、フライやゼリーフライが有名だが、石田三成(豊臣秀吉)の水攻めを耐え切ったことでも知られる忍城(水城)は外せない。

 五月晴れとはいえ風は強く、上州の空っ風を連想させる中、4人の集団は行田駅から町のあちこちで写真を撮りながら忍城方面へ歩く。地元の人達が怪しいと思うのは充分に正しい判断である。

 フライやゼリーフライだけでなく、ご当地銘菓である「十万石まんじゅう」もある。そして青大豆おこわ、枝豆おかき、豆腐など大豆文化が発達していたのは新たな発見である。

 新たな発見といえば、すぐ品薄になる人気商品のいがまんじゅうを探し求めているとの依頼に、観光情報館の担当者が嫌な顔ひとつせず親切に応対してくれたこと。しかも外まで追いかけてきて追加情報まで教えてくれた。

 忍城の門の所では「おもてなし甲冑隊」が出迎えてくれ、商店街には「市民の水」と名付けられた公衆水道があったことからも、おもてなしの気持ち(Hospitality)を十分感じられる町だった。

 フライとゼリーフライの看板前で写真を撮るもよし「甲斐姫」と名づけられたラズベリーらっきょうを食べるもよし、フライをツマミにビールを呑むもよし、水城公園で西条八十作詞の「行田音頭」を踊るもよし。

 行田、再訪問したくなる町であった。


◆椿さん


ゼリーフライをもぐもぐ(椿さん撮影)
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ゼリーフライをもぐもぐ(椿さん撮影)

 行田&熊谷は過去にチラっと滞在しただけで、きっちり訪ねたことがなく、B級ご当地グルメとして有名な「フライ」「ゼリーフライ」以外に見るものないんじゃないの?? とタカをくくっていたのを猛反省。

 ゼリーフライは一度食べたことがあり、味の想像もついていましたが、フライもゼリーフライもそれぞれ2軒ずつ、できたてを食べたら驚きの美味しさ!

 また、地元の人達が日常生活の中でそれらを食べている姿を見て、やはりその場所で食べることに意味があるなぁと改めて感じました。

 背後にあるエピソードや作っている人たち、常連さんなども味の決め手のひとつですね。

 意外な発見は、町歩きがおもしろいこと。行田の町の所々に見られるレトロな建物や蔵、忍城、不思議なものに出合うたびに心が躍りました。今回は時間がなかったので、熊谷の街はゆっくり歩くことができなかったけれど、水路沿いなど、もっとよく見てみたかったです。

 歴史やご当地グルメなどをよく知る、町歩きのツアーガイドさんなどがいらっしゃれば、ぜひお話をうかがいながら歩いてみたいです。


◆中野区方南から引っ越した加藤さん



「大和運輸」の表記が時代を感じさせる(中野区方南から引っ越した加藤さん撮影)
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「大和運輸」の表記が時代を感じさせる(中野区方南から引っ越した加藤さん撮影)

 日本の郊外で見るロードサイドの風景は均質化されてしまった。歩道もない、歩行者にやさしくない道路をトボトボ歩いても、面白みが感じられることは少なくなった。それでも、路地裏、あるいはさびれた商店街にさえ、さりげなく地域の宝は眠っている。

 初めての土地でもたいていは下調べもせず、地図を片手にトボトボ歩く。名所・旧跡にはあまり興味がなく、土地の人の生活が垣間見れる風景が好きだ。

 行田もご他聞に漏れず、忍城、蔵、武蔵野銀行行田支店など立派な建築物がいくつも保存されている一方、放置され、朽ち果てそうな住宅がいくつも散見された。そのような中で、右から左へ屋号が表記された「宮川商店」「揚巻足袋株式会社」などは、歴史とともにまだまだ生気を感じさせるが故、人目を引く。

 昭和30〜40年代のものと思しき「大和運輸」取扱店の看板は、行田レトロにふさわしい光景だった。一見さびれているかと思えた駅前の商店街だったが、予約のお客様の名前を黒板に書いて迎える美容院、お年寄りで繁盛している苗屋などの光景を見ると、まだまだ地元の人に支えられ、必要とされていることがわかる。よそ者がうっかり「さびれた」なんて言葉を使ってはならない、と思わされた。

 行田の町歩きもなかなか収穫が多かった。だから町歩きはやめられない。その傍らに、地元のB級ご当地グルメとビールがあれば、無上の幸せだ。

 そのご当地グルメのひとつ、フライ。行田と熊谷のフライを1軒ずつ食べ歩いたが、これで行田と熊谷のフライの特徴があぶり出せた訳ではない。発祥の背景こそ違えど、当初は似たようなものであった可能性がある。あるいは大阪のたこ焼きが、明石の卵焼きの影響を受けてラヂオ焼きにタコを入れるようになったと言われるように、双方が影響を与えつつ、また差別化を図りつつ、だったのかもしれない。

 同じ市内でも店舗ごとに特徴があるはずで、熊谷には「うちは行田風」と名乗る店もあるそうだ。近隣の吹上、鴻巣でもフライは食べられているようで、実は奥が深いのだ。県北のフライの全貌を解明するには、まだまだ時間を要するであろう。我々は、その一断片を切り取ったに過ぎない。

  
 埼玉県実食編(1) 「ごちゃき1.5玉」に平伏する

  
 埼玉県実食編(2) 巨食3兄弟がだんご4兄弟を食べまくり

  
 埼玉県実食編(3) We can フライ! 時空を超える行田のたび

  
 埼玉県実食編(4) 6Lとわらじ、どんだけデカいの?

  
 番外編 スタミナラーメンとスタカレー食べてみました(デスク)



埼玉県編(その1) いがまんじゅうは、いががですか〜

埼玉県編(その2) さぬきに負けるな! かてうどん

埼玉県編(その3) サツマイモ、うなぎの下からコンニチハ!

埼玉県編(その4) スタカレー、食べたことありまスタ?


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