おかわり 進撃の巨大スイーツ



迫りくる巨大スイーツ
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迫りくる巨大スイーツ

 今年はウマ年。ウマいは甘い。というわけで、今年は甘いもの強化年間であります。

 古都にはおいしい和菓子があるに違いない。そうにらんでいましたが、果たせるかな、奈良県編では続々と魅力的な物件が登場いたしました。奈良へと向かう野瀬特別編集委員のお供を買って出たのは当然の成り行きと言えましょう。たとえるなら三蔵法師に同行する孫悟空か沙悟浄か。猪八戒は間に合ってます。

怒りのデスク 誰が猪八戒だ!

 しかし、その道中は予想以上に険しいものとあいなりました。ホテルに入り、各所で買い集めたスイーツの数々を並べ悦に入ろうとしたところ、明らかにサイズ感の異なるものがあります。しかも3つ。

大仏プリンまでの道ははるかに遠い
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大仏プリンまでの道ははるかに遠い

 ひとつは、奈良県編第2回で投稿のあった「大判三笠」。名指しで食べるようリクエストされていますから、素通りはできません。

 そしてやはり第2回に登場した「大仏プリン」。これにも「大」があることが分かり、調子に乗って買ってきました。

 さらに、奈良市内で見つけた「大仏メロンパン」。大きければいいというものではありませんが「大仏」と名がついていればそれなりに名物に見えてしまう奈良マジックです。

 とりあえず大きさ順に並べてみました。彼方に鎮座する大仏プリンはガンダーラより果てなく遠い。そこに行けばどんな夢も叶うと言うのでしょうか?

 まずは手前にある、小さなものからコツコツといただいていきます。

御城之口餅(おしろのくちもち)
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御城之口餅(おしろのくちもち)

 最初は「御城之口餅(おしろのくちもち)」。実食編に登場した弊社の社員から、おいしいと聞いて買い求めてきました。

 やわらかなお餅で餡を包んだ一口サイズの上品なお菓子。ソフトな口あたりと味わいが印象的です。

 かつて豊臣秀長が兄・秀吉をもてなすための菓子を、とこの店の開祖に命じ、そこで作ったものが起源とのことで、チラシには「豊臣秀吉公が大絶賛!」のキャッチコピーが。

埴輪まんじゅう
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埴輪まんじゅう

 著名人の賛辞を宣伝文句にするのはよくあることですが、さすがは奈良、著名人のレベルが違います。

 続いては、橿原市で購入した「埴輪まんじゅう」。その名のとおり、埴輪をかたどった太古のロマンあふれるお菓子です。

 カステラ生地でこしあんを包み込んでおり、東京の「人形焼」を思い出させる懐かしい味は誰にでも喜ばれそう。

蘇やねん橿原
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蘇やねん橿原

 これも橿原で買った「蘇やねん橿原」。本編第2回で情報を寄せていただいたように「蘇」とは古代のチーズのような乳製品。これを復元し、洋菓子の素材として使用しています。

 チーズケーキではチーズが味の奥行きを演出しますが、その役割をここでは「蘇」が担うのです。

 はるか古代にさかのぼる歴史の重みに思いをはせれば、その奥行きがいっそう深く感じられることでありましょう。

葛餅
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葛餅

 本編では、吉野葛を使ったお菓子について多くの投稿がありました。代表的なものといえば、やはり葛餅。

 魅力は何といってもぷるんぷるんとした適度な弾力です。それを口の中で存分に楽しむには、きな粉や黒蜜をかけすぎないほうがいいかもしれません。

 と、かけすぎた人が申しております。

ぶと饅頭
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ぶと饅頭

 これも第2回に登場した「ぶと饅頭」。ひとことで言えば「あんドーナツ」に近いのですが、和洋折衷であるあんドーナツの「和」の割合をぐっと高めたような一品です。

 食べてみると、外側のカリッとした食感と、しっとりとしたこしあんのバランスが心地いい。

 食べごたえも十分なので、若い人や男性にも人気が出そうな一品です。

わらび餅
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わらび餅

 そして本編第3回に登場のわらび餅。いただいた投稿には「これを食べたら他のものは食べられない」とありましたが、なるほど、これは言葉で表しにくい。餅でもゼリーでもない、まったく別次元の、食べ物では未経験の感触です。

 その不思議な感覚の向こうに、かすかな味わいが確かにあるのですが、その味をつかみかけた瞬間にすっと口の中で消えてしまう。そこでもう一口、と手が伸びるのです。

大判三笠(スマートフォンはつきません)
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大判三笠(スマートフォンはつきません)

 いよいよ巨大スイーツの領域に足を踏み入れます。まずは「大判」の三笠。大きな三笠はいくつかの店で扱っていますが、私が購入したものには奈良らしく鹿の姿が刻印されていました。

 以前、岐阜県実食編の際に購入した大判どら焼き「恵那えびす」は、あんこに加えて生クリームなども入っていたのですが、こちらはあんこ一筋の直球勝負。

 おいしいのですが、同じ味をえんえんと食べ続けるのはなかなかの苦行です。3分の1ほど食べたところで、残りは明日の新幹線でのおやつにしよう、と決めました。

大仏メロンパン(右)と通常メロンパン
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大仏メロンパン(右)と通常メロンパン

 続いてのビッグ案件。巨大メロンパンです。大仏の名にふさわしい大きさは、通常サイズのメロンパンと比較すれば一目瞭然。そして、大仏様の螺髪(らほつ)を思わせるチョコレートチップが添えられています。これはおいしそう、といつもの自分なら思うことでしょう。

 何を隠そう、自分はメロンパン同盟の信奉者でもあります。メロンパン同盟とは、かつてSKE48の松井玲奈とAKB48の島崎遥香らが結成していたグループ横断非公認ユニット。特に、HKT48から松岡菜摘、宮脇咲良、村重杏奈が参加してからはもう私のためにあるんじゃないかと思えるほどの……

デスク こらっ、ごまかすな。メロンパンはどうなったんだ?

 はい、正直に言います。一口かじろうと手にとった瞬間、その重みで自分の中の何かが音を立てて崩れました。

 無理。無理無理無理。パスします。まるっと明日の食事に回しましょう。

大仏プリン(大)
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大仏プリン(大)

 禁じ手の「パス」を使いながらも、ようやく大仏プリンが目の前に姿を現しました。天竺に到達した三蔵法師一行のごとく喜びを感じたいところではありますが、その圧倒的な大きさの前に、しばし呆然として黄色い物体を眺めます。

 しかし、プリンはプリン。気合を入れれば胃の中に流し込めないことはないはずです。食べ物と思うからいけない。プリンは飲み物。プリンは飲み物だ。そう自分に言い聞かせながらスプーンを口に運びます。

源泉を掘り当てた!
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源泉を掘り当てた!

 飲み物じゃない。ぜんぜん飲み物じゃないよ。

 おいしいけど、液体か固体かと言われたらやっぱり固体。そうだ、何か食べづらいと思ったらカラメルシロップがないんだ。

 どうやら底に沈んでいるようです。そこで上からホリゾンタルに食べ進める作戦を止め、ボーリングよろしく一点に絞って鉛直方向に掘り進めます。

 するとそこにできた穴に勢いよく、シロップが泉のように湧き出てきました。そうか、井戸や温泉を掘るってこういう原理なのか!

 食べ物で遊んではいけませんね。これも明日に回しましょう。賞味期限が短いので、これを明日の朝食、メロンパンを昼食、三笠をおやつ、ということで。延長戦の模様は、また別の機会に……。

(一芸)

2014年1月24日

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