番外編 久しぶりに鯨に、馬になりました デスクの静岡県実食編(前編) 

ニジマスおまかせコース(拡大するともっとありますよ)
<写真を拡大>

ニジマスおまかせコース(拡大するともっとありますよ)

 富士宮やきそば学会IT推進担当・宮サンの誕生日の祝いに、一足早く自腹で静岡県入りしていました。祝いの膳は、富士宮がやきそばに続くご当地グルメとして売り出し中のニジマスです。養殖場に隣接する「鱒の家」で、昼からニジマスのコース料理をいただきました。

 甘露煮こそ川魚っぽいですが、土佐造りやフライを見ればわかるように、ニジマスは大ぶりで赤身の味もサケそっくりです。皮酢がサケ、じゃない酒のツマミに合うんですよ。納豆和えや燻製なんかもまさに「酒の友」です。


朝霧高原のミルク菩薩
<写真を拡大>

朝霧高原のミルク菩薩

 その後、アミー隊員の強い要望を受けて、朝霧高原のミルク菩薩をお参りしてきました。大仏とまでは言わないもののそれなりの大きさを想像していたのですが、意外なほどかわらしいい菩薩様でした。女性は「なでる」とご利益があるそうです。

 東京・富士宮間は直通高速バスの「ヤキソバEXPRESS(通称:やきそバス)」が便利なのですが、帰り道は必ず身延線から富士で東海道線に乗り換えて帰ることにしています。富士駅前のそば店「金時」に立ち寄るためです。もちろん、この日も行きました。


金時の(左上から)昆布そうめん、ゆで春キャベツ、アジの干物、かつ皿
<写真を拡大>

金時の(左上から)昆布そうめん、ゆで春キャベツ、アジの干物、かつ皿

 「食べ物 新日本奇行」時代からの読者には説明不要でしょう。僕はもちろん、多くの読者の皆さんが「常連」扱いをしていただいているお店です。昆布そうめんやアジの干物で焼酎のそば湯割りをぐいぐいと飲(や)りました。

 昼からフルコースを食べてしまったのと、翌日からの「仕事」に備えて、名物のかつ皿を食べられなかったのだけが心残りでした。

 というわけで沼津に前泊し、朝から時間をかけて仕事に専念することができました。


マルコのナポリタン
<写真を拡大>

マルコのナポリタン

 あんかけスパは、野瀬が食べた「ボルカノ」の他に2店が要注目とのことで、まず午前10:30からあんかけスパが食べられる「マルコ」を訪問、ナポリタンを注文しました。ゆで置き麺で量が多く、東京のいわゆる「ロメスパ(路面店のスパゲティ屋)」に近いイメージです。ピーマン、トマト、タマネギ、マッシュルームにエビ、アサリ、イカなどが入ったあんに麺を絡めるようにして食べます。名古屋と違って、あんにスパイスは効いていません。

 これを食べ終えたところで、ご主人に声を掛けました。

 本来はゆでたてを食べてもらいたいが、ランチタイムの忙しさを乗り切るためにはどうしてもゆで置き麺にせざるを得ないとのこと。あんのとろみはコーンスターチ、量の多さは約8割を占めるという男性客のニーズにこたえたものだとか。

マルコのボロニア、テーブルで調味してよ〜くまぜまぜしてから食べる(拡大するともっとありますよ)
<写真を拡大>

マルコのボロニア、テーブルで調味してよ〜くまぜまぜしてから食べる(拡大するともっとありますよ)

 ここでご主人、すっくと立ち上がり「ゆでたてがいかに美味しいか、ぜひ試してほしい」と店イチオシというボロニアを作ってくれました。テーブルではオリジナル調合のスパイスをパスタの中心にざっと掛けまわし、あんにはたっぷりの粉チーズ、そしてタバスコを数滴。それを思いっきり混ぜ合わせるのが「ベスト」な食べ方だそうです。

 個人的にはタバスコをもうちょっと、ええっと、本当は手首が腱鞘炎になるくらいかけたかったのですが、さすがにご主人の前では理性が働きました。


伊太楼のカルーソ
<写真を拡大>

伊太楼のカルーソ

 全部平らげなかったとはいえ、1軒目から大盛りあんかけスパ2皿。いきなり満腹状態ですが「仕事」はまだまだ始まったばかりです。満腹感が脳に伝わらないうちにと急いでもう1軒の人気店「伊太楼」に向かいました。

 注文したのは「カルーソ」です。レバーとシイタケ、タマネギを炒めてパスタにのせ、そのまわりにオリジナルのあんを掛けまわしてあります。火を通すと、食感も含め、どうしてもレバー独特のくさみが出やすいものですが、ソースとの相性がいいのか、不思議にくさみがないレバーでした。

 ご主人にお話をうかがったところ、マルコも伊太楼もいずれも「ボルカノ」の調理法を学び、それに独自のアレンジを加えて、差別化を図っているといいます。胃袋に自信のある方なら食べ比べも面白いかもしれません。


CBカレーのポークカレー(拡大するともっとありますよ)
<写真を拡大>

CBカレーのポークカレー(拡大するともっとありますよ)

 さて、胃袋はすでに限界を超えていますが、時間的には「もうひと仕事」できそうです。そこで、宮サンが「あんかけスパと並ぶ沼津人のソウルフード」と教えてくれたCBカレーを最後に食べることにしました。

 働きすぎでしょうか、もっともシンプルなポークカレーにしか食指が動きませんでした。味はいたってシンプル、激辛でも、本場インド風でも、スープカレーでもなく、昔ながらの小麦粉を使ったもっちりとしたカレーでした。ルーがカレーポットで出てくるスタイルも、ラッキョウと福神漬けの薬味も、どことなく懐かしさがあるカレーです。

 かつてはカレーやラーメンは、周辺地域から沼津のような繁華街に「おでかけ」してくる家族連れにとって「晴れの日の食事」だったのだそうです。しかし、カレーもラーメンも自宅でごくあたりまえに食べられるようになり、さらには外食も日常化し、お店の客足は下降気味だそうです。それでも、ご主人「これからも昭和の味を守っていく」とのことでした。

(2011年5月13日) このエントリーをはてなブックマークに追加


●関連記事
第49回 静岡県実食編(前編) 「昔話『はなさんか!じじい』」は名作である
番外編 一芸クンの静岡県実食編(前編) もつカレさま!で広がる地域の輪


静岡県実食編<映像リポート・前編>


■静岡B級グルメ
・その1 セリそばと朝ラー食べてスマシ顔パンを振り返る
・その2 今日もお仕事、もつカレさま!豪雪を乗り越えた鳥取の「きずな」
・その3 うなぎはメスでも「ぼく」と言う「長崎県 食べるぞ! B級グルメ」VOTE結果
・最終回 「月見氷」の冷たい幸せサクラとカノジョとイカメンチ


■入門編:「食べBって何?」という方はこちらからご覧下さい
■実食編:<映像リポート>はこちら
食べB修行記、今週のリポート一覧
料理・素材名から探す(インデックス)ページはこちら
県別に見る(インデックス)ページはこちら


【PR】

【PR】

【PR】

大人のレストランガイド

大人のレストランガイド

NIKKEI×ぐるなびが提供する、大人のためのグルメガイド。接待や会食、ビジネスシーンなどにおすすめのお店情報をご紹介。

ぐるなびWoman

ぐるなびWOMAN

女性のための女子会・デートのグルメ情報サイト。おすすめのレストランや居酒屋をこだわりやシーンに合わせて検索できます。

ぐるなびWedding

貸切パーティコレクション

企業向け貸切、OB会etc… 少人数〜大人数でも貸切OKのレストラン

結納・顔合わせ

特別な日を過ごすための完全個室のお店情報や、マナー・段取りまで

このサイトについて

日本経済新聞社について