おかわり なると金時、お菓子になると



なると金時
<写真を拡大>

なると金時

 サツマイモの一大ブランド「なると金時」。徳島県北東部の温暖な気候と砂地を生かして栽培されているもので、甘くてホクホクした食感が人気を呼んでいます。

 「すだち」「鳴門わかめ」「阿波尾鶏(あわおどり)」と共に「徳島4大ブランド」の一角をなしており、2007年には地域団体商標として登録されました。

 徳島のサツマイモについては面白いデータがあります。県別の収穫量で見れば、鹿児島、茨城、千葉、宮崎に次いで第5位ですが、1位鹿児島の10分の1にも届きません(2012年)。

 しかし同じ年の家計調査を見ると、県庁所在地間の比較で、徳島市のサツマイモ購入金額は2位以下に2倍以上の差をつけた圧倒的な1位なのです。

 この点について徳島県農林水産部もうかるブランド推進課に聞いてみると「贈答品として購入するケースが多いので、その影響かもしれない」としながらも、「スーパーでも量販店でも、必ずといっていいほどなると金時は置いてあるし、相当な量が地元で消費されているのも確か」とのこと。地元で食べるにせよ、他県へ送るにせよ、徳島の人がなると金時を大いに愛しているのは間違いありません。

味噌汁にサツマイモ
<写真を拡大>

味噌汁にサツマイモ

 では地元でどんな風に食べているのか質問したところ「天ぷら、ふかしイモなどですかね」と比較的ノーマルな答え。しかし「そうそう、味噌汁にも入れますよ」と続きました。サツマイモを味噌汁に入れるかどうかは個人の好みにもよりますが、地域性もあるのでしょうか。

 なると金時は従来、県外では京阪神地域など西日本で主に流通していましたが、近年は首都圏への出荷も増えているとか。「生産量を増やすことも大事だが、砂地の耕作地は限られている。品質をさらに高めることでブランドを強くしていきたい」と県の担当者。数年に一度、畑に新しい砂を加える「手入れ砂」など、手間ひまをかけて大切に育てられています。

 また、徳島ではなると金時を使ってたくさんのお菓子が作られており、これがブランドの認知度向上に役立っているとも話していました。そういえば徳島県編第2回、Poco@焼きまんじゅうさんの投稿にも、なると金時のキャラメルが登場しています。ひょっとしたらデスクの目に入らなかったお菓子がたくさんあるんじゃないか。そう考えて自分も「徳島・香川トモニ市場」に行ってみました。

 すると、さほど大きくはない店舗で、しかも香川県との共同ショップなのにもかかわらず「なると金時」の文字がそこかしこに踊っているではありませんか。これは私も踊らにゃ損損とばかりに、おやつに軽く食べられる分だけ購入してきました。

 その姿と味わいをご紹介していきましょう。

<写真を拡大>

●孔雀「なると金時」

栗まんじゅうの栗をイモに替えたような味わい。どこか懐かしく、郷愁を誘います。新聞記事をあしらった包装紙が、昔焼きイモを新聞紙で作った袋に入れていたのを思い出させるのでしょうか。

<写真を拡大>

●あとりえ市「スイートポテト」

洗練されたスイーツでありながら、甘さだけではない、イモの複雑な味わいをリアルに伝えてくれる一品です。


<写真を拡大>

●イルローザ「ポテレット」

サクサクのパイ生地とスイートポテトが融合。甘さをたんのうするだけでなく、2つの異なる食感を楽しむことができます。


<写真を拡大>

●栗尾商店「なると渦きん」

これぞイモ菓子の王道、という味。長崎の「かんころもち」のようなずっしりとした食べ応えがあります。


<写真を拡大>

●栗尾商店「芋ようかん」

イモの風味を生かしつつも、羊羹らしい強烈な甘さがたまりません。小腹の空いたときのために常備しておきたくなります。


<写真を拡大>

●栗尾商店「和風スイートぽてと」

デスクのアンテナショップリポートで紹介した一品。食べてみますと上部はサクサク、中はほくほく。砂糖には和三盆を30%使用し、上品な甘さに仕立てています。


<写真を拡大>

●栗尾商店「鳴門うず芋」

原料は「サツマイモ、砂糖、はちみつ」のみ。口当たりから後味まで、隙のない直球勝負の甘さです。まるで野球マンガ「ドカベン」に登場した、「鳴門の牙」の異名を持つ犬飼小次郎の剛速球のよう。


<写真を拡大>

●和田の屋「芋ころろ」

「鳴門うず芋」と同じ材料構成ながら、味わいも食感も全く異なる一品。キューブ状のキュートなお菓子です。富士宮市の鱒(ます)の押し寿司「鱒コットキューブ」を思い出します。


<写真を拡大>

●鳴門のいも屋「芋けんぴ」

四国で芋けんぴと言えば高知ですが、この芋けんぴはちょっと金時の赤い皮が残っているところがチャーミング。そういえば「鳴門の牙」と呼ばれた犬飼小次郎はなぜか高知県代表でした。


<写真を拡大>

●こもれび「いとしい」

なると金時の干しイモです。以前「おかわり」でリポートしたように、最近は干しイモ王国・茨城でもやわらかい干しイモが主流なのですが、これは昔ながらの歯ごたえが魅力。噛めば噛むほど、甘さがにじみ出てきます。


<写真を拡大>

●岩佐製菓「なると金時飴」

「焼きそばドロップ」のようなびっくりキャンディーを想像していたらとんでもない。口当たりはレトロな甘さ、そして舌の上で転がしているうちに、じわじわとイモの味わいが広がってくる楽しいキャンディーです。イモを詰める段ボール箱をイメージしたパッケージもお見事。


 

 さあて、おやつも食べたことだし、イモ天でも食べにいきましょうかね。

(一芸)

2013年4月12日
 

【PR】

【PR】

【PR】

大人のレストランガイド

大人のレストランガイド

NIKKEI×ぐるなびが提供する、大人のためのグルメガイド。接待や会食、ビジネスシーンなどにおすすめのお店情報をご紹介。

ぐるなびWoman

ぐるなびWOMAN

女性のための女子会・デートのグルメ情報サイト。おすすめのレストランや居酒屋をこだわりやシーンに合わせて検索できます。

ぐるなびWedding

貸切パーティコレクション

企業向け貸切、OB会etc… 少人数〜大人数でも貸切OKのレストラン

結納・顔合わせ

特別な日を過ごすための完全個室のお店情報や、マナー・段取りまで

このサイトについて

日本経済新聞社について