番外編 新潟B級ご当地グルメ食べ歩き(デスク)


新潟のB級ご当地グルメ
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新潟のB級ご当地グルメ

 佐渡を中心にした実食編に続き、番外編では、新潟県内各地に点在するB級ご当地グルメの数々をご紹介します。今回の実食編、B−1グランプリin姫路の取材ですっかり疲れ切り「デスクの保養が目的」とまで言われ、さらには新潟県人の日本酒好きにすっかり圧倒され、写真を取り逃すなど数々の失態を演じてしまいました。

 しかし、幸いにして事前に新潟県を食べ歩く機会を得ていました。行ってて良かった…。実食編での出張帰りにも、食べ逃したところを、二日酔いの体に鞭打って補足取材してきました。さぁ、新潟県ならではの味を、テーマ別にご紹介しましょう。

イタリアン

「フレンド」のイタリアン
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「フレンド」のイタリアン

 イタリアンは新潟県特有の麺料理です。名前からしてパスタっぽいですが、実はやきそば、つまり中華麺を炒めたものにパスタソースがかかっています。

 で、そのイタリアンの2大人気店が、新潟市の「みかづき」と長岡市の「フレンド」両チェーンです。

 まずは長岡の「フレンド」から。圧倒的な量は写真からおわかりいただけると思います。味は、イタリアンかなぁ…。って、名前の通りなんですけど「やきそば+パスタソース=イタリアン」だとすれば「やきそば≦パスタ」のイメージを強く感じました。

「フレンド」の「辛口カレーイタリアン」
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「フレンド」の「辛口カレーイタリアン」

 ただし、いまどきのイタリアンなパスタではありません。ゆで麺にミートソースをかけて食べる「スパゲティミートソース」に近い感覚ですね。決して「ボロネーゼ」じゃない。

 だからなのか、フォークではなくお箸で食べます。本格パスタに行き着く前の昭和の味といったところでしょうか。

 期間限定メニューの「辛口カレーイタリアン」も食べてきました。ゆで麺とカレーって合うんですよ。東京の、ゆでおきパスタを炒めて食べる「ロメスパ」でも定番です。なかなかどうして、イイ感じの辛さでした。やはりやきそばと言うよりは「インディアンスパゲティ」な感覚でした。

「みかづき」のイタリアン
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「みかづき」のイタリアン

 続いて新潟の「みかづき」です。写真でもはっきり分かると思うのですが「フレンド」に比べやきそば感が強いイタリアンです。もやしとキャベツが入っていて、パスタソースがかかっていなければそのまんまやきそばです。あと白い生姜が添えてあるのもやきそば的ですよね。そういう意味では「やきそば≧パスタ」です。

 お店のロゴにも使われているのですが、フォークで食べます。この点も長岡との違い。パスタっぽい「フレンド」がお箸で、やきそばっぽい「みかづき」がフォークというのが興味深かったです。

「みかづき」のカレーイタリアン
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「みかづき」のカレーイタリアン

「フレンド」との比較を徹底する意味で、カレーイタリアンも食べてみました。「フレンド」のカレーイタリアンがスパイシーだったのに対し、もっちりした「家のカレー」といった味わいでした。そういう意味でも「インディアンスパゲティ」に対して、やきそばとカレーライスの融合、かな。

 個人的な感想ではありますが、長岡の「フレンド」は全体的にパスタ寄り、新潟の「みかづき」はやきそば寄り、と同じイタリアンでも好対照だったのが印象的でした。場所や店によって微妙に違いがある。どこに行ってもどの店でも同じ味、じゃ面白くありません。いろいろな店を食べ歩き、食べ比べることがB級ご当地グルメの楽しみでもあります。

バスセンターのカレー

まさに「看板メニュー」
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まさに「看板メニュー」

 イタリアンと並ぶ新潟B級ご当地グルメの代表選手がバスセンターのカレーです。レトルトカレーにもなっていて、カウンターでおみやげに買うこともできます。

 バスセンターというのは、正しくは「万代シテイバスセンター」と言って、新潟市街の中心地にある大型のバス乗り場です。ビルの1階が広大なバス乗り場になっていて、その一角にある立ち食いそば店で食べるカレーライスが「バスセンターのカレー」なのです。

 全国的に有名ではありますが、カレーがメインではなく、あくまで立ち食いそば店です。

まっ黄っき
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まっ黄っき

 その人気ぶりはかなりのもので、僕が行ったときもすでに昼時を過ぎていたにもかかわらず、行列ができていました。目の前でご飯がなくなってしまい、炊き上がるまでしばらく待たされるハプニングも。食券の販売機には「売り切れ」のランプが点灯していました。ちなみにカレーの「回数券」まで売ってました。新潟の人は毎日食べるのかなぁ…。

 特徴はその「黄色さ」。イマドキのカレーって茶色いですよね。スパイシーで。でも昔の家で作るカレーってもっと黄色かったと思いませんか? タマネギも細かく刻んで飴色になるまで炒めるんじゃなくて、鍋物みたいに四つ切りにしてどぼんと鍋に入れていたように思います。で、ジャガイモがごろん。

 そういうカレーなんです。量もかなり多い。すぐ近くで大盛りを食べていた人がいたのですが、ぎょっとするくらいの量でした。まっかな福神漬けとのコントラストもステキです。

燕三条系ラーメン/三条カレーラーメン

「杭州飯店」の中華そば
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「杭州飯店」の中華そば

 人気店が東京に進出、一気に首都圏での知名度が上がったのが燕三条系ラーメンです。大量の背脂がその特徴です。

 まずは地元の人気店という「杭州飯店」に行ってきました。

 丼には受け皿がついてきて、あふれたスープと背脂を受け止めています。すごいボリュームでしょう? でも、見た目よりは食べやすかったです。スープは醤油味で、強烈な背脂にも負けていない。「あぁ、スープおいしい」って味わえるのです。ネギではなく、みじん切りにしたタマネギがイイ感じに脂っこさを打ち消しているように思いました。

「杭州飯店」のカレー中華
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「杭州飯店」のカレー中華

 極太麺も燕三条系の特徴です。ほぼうどんです。中華麺ですけど。

 燕三条と言えば「背油ちゃっちゃ」ラーメンだろう、と当初は思っていたのですが、地元では三条カレーラーメンの方がB級ご当地グルメとして盛り上がっているようです。新幹線の駅でもカレーラーメンの幟が目立っていました。三条カレーラーメンのホームページ(http://www.curry-ramen.com/)を見ると店舗数もかなり多いようです。

「杭州飯店」にもカレーラーメンがありましたので食べてみました。三条カレーラーメンは、ラーメンとカレーの組み合わせであれば、味付けや調理法は各店に任されているようです。「杭州飯店」のものは、燕三条系ラーメンにそのままカレーをのせたものでした。

燕三条駅から「酒麺亭潤」への長い道
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燕三条駅から「酒麺亭潤」への長い道

 ちょっと異質な組み合わせに見えるでしょう? でも合うんです。これが。ゼツミョーに合っちゃうんです。野菜が細かく刻まれているのが特徴的で、カレーライスで食べるならニンジンをここまで細かく刻むと食感が悪くなると思うのですが、不思議とラーメンとは合うんです。

 店によるバリエーションが豊富と言うことなので、また改めて食べ歩きに行きたいですね。

 首都圏で燕三条系ラーメンの名を広めたのは「ラーメン処潤」です。その本店を表敬訪問しようと最寄の燕三条駅に降り立ってびっくりしました。

「酒麺亭潤」の岩のり中華
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「酒麺亭潤」の岩のり中華

 燕三条というまちはありません。燕市と三条市の中間点に駅があります。お店が新幹線の線路沿いにあることは事前に確認はしていたのですが、見渡す限りそれらしいお店は見えません。駅は明らかにまち外れなのです。てくてくてくてく数十分。

 本店は「酒麺亭潤」というお店でした。東京でも人気メニューの岩のり中華を頼みました。岩のり中華はトッピング無料で、半熟煮卵、温野菜、背脂、マー油(焦がしニンニク油)を追加で入れることができます。迷わず「全部入れ」を注文しました。どうですこの岩のりの量、そして背脂の量。スープが見えない…。

「ぷはーのぷはーのぐいぐい」の翌朝、つまりかなりの二日酔いでこれを食べたのでした。根性あるでしょう?

たれカツ丼と洋風カツ丼

新潟B級グルメ横町
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新潟B級グルメ横町

 新潟市郊外にある、新潟県の文化や歴史を紹介するアミューズメント施設・新潟ふるさと村の中にできた「新潟B級グルメ横町」にも行ってきました。フードコート形式で、新潟県内各地のB級ご当地グルメを一度に味わえます。

 注目は新潟ならではの2種類のカツ丼。新潟のたれカツ丼と長岡の洋風カツ丼です。

 たれカツ丼は、小さいカツを数枚、甘辛い醤油だれにさっとくぐらせ、白いご飯の上にせたものです。おなかの具合によって、カツの枚数を増減できるお店もあります。

 卵とじのカツ丼ともソースカツ丼とも違う、醤油味が特徴です。

新潟たれカツ丼
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新潟たれカツ丼

 カツは小さく薄めで、ゆるくてからみにくい醤油だれを、衣の面積でキャッチする構造のようです。また、揚げたてを油切りせずたれにくぐらせるのも、味を染み込ませるための工夫といえます。衣が油で失った水分を瞬間的にたれで取り戻そうとするのです。

 卵とじで煮込んだカツ丼に慣れ親しんでいるので、さくさく感が新鮮です。醤油だれもすっきりしていておいしいです。

 一方、長岡の洋風カツ丼は、見ての通り洋皿に盛りつけられて出てきます。一芸クンも食べに行った、長岡の洋風カツ丼の元祖店「小松パーラー」の味を継承するという「レストランナカタ」の味付けだそうです。

長岡洋風カツ丼
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長岡洋風カツ丼

 ご飯にのせたカツの上に、カツカレー風のタレというかルーがかかっています。名前はカツ丼ですが、平皿で福神漬けもついていて、見た目はまさにカツカレーです。味噌汁・お新香とセットにすることが「丼もの」のアイデンティティーなのでしょうか。

 念のため、長岡の「レストランナカタ」にも行ってみました。本家本元は味噌汁・お新香付きではありませんでした。福神漬けもなし。セットメニューもあったのですが、味噌汁ではなくスープとの組み合わせでした。

 う〜ん「洋」と「和」の間の微妙な立ち位置です。

「レストランナカタ」の洋風カツ丼
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「レストランナカタ」の洋風カツ丼

 肝心の味ですが、ソースはカレー同様、小麦粉をラードで炒めたものかと思います。もっちりしています。ケチャップベースの味と言うことなのですが、食べてみると、ちょっと甘ずっぱい。

 さくっと軽さを感じさせてくれたタレカツ丼とは対照的に、もっちりと甘い重さが印象に残りました。

「新潟B級グルメ横町」では他に、柏崎鯛茶漬けと村上牛丼も食べました。ヘビーなメニューが多かったので、鯛茶漬けは最後のシメに最適でした。

糸魚川のブラック焼きそば
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糸魚川のブラック焼きそば

 ほかにも糸魚川にブラック焼きそばを食べに行ったり、栃尾で油揚げを買ってきたり、サンドパンやカステラサンドを探してみたりと、新潟県内あちこち寄ってきました、食べてきました、堪能しました。

 皆さんからメールでいただいた情報を元に、それをたどって歩くのはやっぱり楽しいです。実際に足を運んでみると「そうか、なるほど」と思うところがたくさんありました。

 たとえ駆け足になろうとも、僕は好き。もっと時間があればいいのになぁ。

栃尾の油揚げに梅干、シソ、ネギをはさんで
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栃尾の油揚げに梅干、シソ、ネギをはさんで

 これからも僕の知らない地元のおいしい情報、どしどし送ってください。

 新潟県、思っていた以上に東西に長く、さらに北部は海に面し南部は山岳地帯という南北の差もあり、県内でもまちによって様々食べ物に特色があることが分かりました。

 新幹線、関越自動車道と首都圏からは比較的交通の便がいいところ。また食べ歩きに行きたいですね。日本酒の飲み過ぎには注意しつつ。

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