第41回 静岡ご当地グルメ(最終回) 「月見氷」の冷たい幸せ

特別編集委員 野瀬泰申  このエントリーをはてなブックマークに追加


あらすじ

 昨年3月に青森県からスタートした、全国のB級グルメをめぐる「食べB」の物語。新年最初の舞台となった静岡県は、朝からラーメンを食べる「藤枝の朝ラー」に始まり、清水の「もつカレー」、沼津ではなぜか名古屋名物のあんかけスパと、謎のB級グルメがひしめくワンダーランドでありました。いよいよ迎えた最終回も東部・中部・西部入り乱れての混戦模様、果たして無事に大団円を迎えられるでしょうか? (その1)、(その2)、(その3)へ。
(「食べB」へ初めて訪れた方は「食べB入門編」をご覧下さい。食についてのメール投稿先はこちら


生卵が入ったかき氷(神奈川県:takapuさん提供)
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生卵が入ったかき氷(神奈川県:takapuさん提供)

 昨年末に勃発して、突如私に降りかかってきた緊急プロジェクトが終了した。緊張の2カ月であったがようやく肩の荷が下り、今朝は鼻歌交じりの目覚めであった。

 これで休みが取れる……かというとそうではなく、今週末から6泊7日の取材旅行が始まる。前半は一芸クンと一緒、後半はカメラマンと同行取材である。

 体はきついが、やはり旅は楽しい。今回の取材には約40年ぶりに再訪するところ、初めて行く島が含まれている。どんな風景、空気、食べ物に遭遇するのだろうか。おいおいリポートしたい。


 では早速本題に入る。静岡県は東西に長く広い地域だけに食の文化も多彩である。たとえば、こんなもの知ってますか?


生卵が入ったかき氷(神奈川県:takapuさん提供)
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生卵が入ったかき氷(神奈川県:takapuさん提供)

MNo.31

 一昨年に、富士宮市の隣にある富士市に伺った時のことですが、とあるお好み焼き屋さんで、焼きそばやしぐれ焼きをいただきました。
 市が隣同士ということもあってか、焼きそばやしぐれ焼きは富士宮のそれと同じく、とても美味しいものだったのですが、一番驚いたのが、食後に食べたかき氷。
 なんと「すい」に生卵を落としたものだったのです。
 ミルクセーキのようにコクのある甘さが、氷と混ぜて食べることですっきりと食べやすい味になり、食べ始めの時点から、すでに卵がちょっと凍っているという、すごい状況だったのです。
 おばあちゃんが丁寧に焼いてくれる焼きそばとしぐれ焼き、そしてソース味の口をやさしくほぐしてくれるかき氷。かき氷なのに温かい食後感でした。
 以前の「食べ物 新日本奇行(おかわり編)」に、浜松では「月見氷」という名前で残っていると紹介されていましたが、これは静岡に点在する食文化なんでしょうかね(神奈川県:takapuさん)


 「食べ物 新日本奇行」(食べBの前企画)のときに月見氷に関するメールをくださったのは浜松在住の方であった。ということは静岡県に固有の物件かもしれない。

かき氷メニューに「カンロ」(沼津で)
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かき氷メニューに「カンロ」(沼津で)

 私は同じものを日本ではなく台湾で見ている。そのときは静岡の月見氷のことを全く知らなかったので「ふーん」てな具合で見ていただけなのだが、この類似性はただごとではない気がする。

 というのも台湾の月見氷は日本統治時代に日本から台湾に伝わったという説があるからである。もちろん文献上の根拠はないが、そうであっても不思議ではない似方である。

 また文中に「しぐれ焼き」が登場することにご注意願いたい。この物件についてはぐるなびで連載しているコラム「たべたび」でリポートするのでご参照を。富士市、富士宮市辺りに独特なお好み焼きである。彼の地に出かける機会があれば是非食べてみていただきたい。恐らく驚嘆されることであろう。

 またかき氷にかける甘味を「すい」と表記されていることもポイントである。透明な蜜を何と呼ぶか。「すい」「せんじ」「白蜜」「甘露」「白雪」「みぞれ」と土地によって様々である。「すい」は東北に多く、静岡県は「甘露」と呼ぶのが主流。愛知県に行くと「せんじ」となる。


 どうしても名前が出てこなかった水戸の米粉でつくった餅の名前。「しんこ餅」で合ってましたか?


しんこ餅
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しんこ餅

MNo.32

 ほんとすっきりしました。たしかに「しんこ」から作った餅ですもんね。
多くは草餅だったので、なんで普通の餅じゃないんだと思っていました。きっと自家製が流通してたんですね。
 白と緑のセットが多かったですが、中には豆入りもありました。これが大きくて、来るとしばらく食べさせられるのが苦痛でした。ちなみに、普通の草餅が大好物だったので、もっと上手に作ってくれればと子ども心に思ったものです(のべさん)


 喉のつかえが降りた気分ですか? よかったですね。

 私の場合、ものの名前がどうしても出てこないときには、その辺の同僚を捕まえる。

「はい、ここで問題です」

「え?」

「いや、ちょっとしたクイズね」

「はい」

「では問題です。ブロッコリーと同じ形をしていて色が白いものはなんでしょう」


 ここですぐに回答が出ればいいのだが、相手も名前が出てこないことがある。

「ああ、あれ。あれね。えーっとえーっと」

 2人で「ええっと」と繰り返していると、そばで見かねた別の同僚が、

「カリフラワー」

 と大きな声で教えてくれるので、助かるのである。

 この手で随分、急場を切り抜けてきた。


しんこ餅。焼いて、砂糖しょう油でいただく
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しんこ餅。焼いて、砂糖しょう油でいただく

MNo.33

 確かに水戸では「おはたき」と同じものが「しんこ餅」と言われてます。私の子どものころから(記憶では40うんねん前)、親がその餅が好きで、田舎でそれをもらってくると、父は甘党なので砂糖醤油につけ美味しそうに食べていました。でもそれが「しんこ餅」の食べ方だったようです。
 そして、その楕円形のお餅は町の団子屋さんでもお赤飯やお団子と一緒によく売っていました。他にも、建てまいの時大工さんがまく紅白の平べったい直径6センチほどの餅も、お米でできていてそれも「しんこ餅」と呼び、神社で節分の時まいていたお餅も同じぐらいの大きさでそれも「しんこ餅」というと親から聞いていました。やはり砂糖醤油でそれを食べていました。美味しいですよ(水戸のおけいちゃんさん)


 「建てまい」「建前」、つまり上棟式。

しんこ餅。あんこやきな粉でも。雑煮もいけます。ヨモギを入れた草餅タイプもありました
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しんこ餅。あんこやきな粉でも。雑煮もいけます。ヨモギを入れた草餅タイプもありました

 私の子どものころ、どこかで上棟式の「餅まき」があると近在の老若男女が集まったものである。人だかり全体が興奮していて出走前の競馬馬みたいに鼻息が荒くなっていた。中には風呂敷を頭上で広げるおじさんとか、傘を上下逆にさして大量確保を狙うおばさんとかもいた。でもあれは反則だ。

 当時は日本全国で、なにかにつけて餅まきが繰り広げられていたのではないだろうか。いまでも地方に行くとお祭りのポスターの隅に「餅まき」の文字を発見することがある。

 水戸の餅まきに「しんこ餅」が活躍していたことを知って、なんだか懐かしくなった。

 一芸 話を聞いたら食べたくなって水戸に里帰りしてきました。しんこ餅は他の地域にもあると思いますが、茨城で昔から食べていたのは確かです。母方の祖母が好きで、よく買いに行った和菓子店では今もしんこ餅を売っています。久しぶりに食べましたが、うまいですね。名前が出てこないのは「喉につかえる」思いかもしれませんが、しんこ餅はもち米の餅ほど喉につかえないのがいいところです。


MNo.34

 またまた浜松へ出張する機会がありました。仕事の後、浜松駅近くの水産物屋さんへウナギを買いに行ったところ、お店の人に「おはたきもち」を勧められました。「のびないお餅というか、五平餅のようなもの」「若い人は食べないけど、年寄りは好んで食べる」とのお話でした。家に、旦那の実家(佐世保)から送られた「かんころ餅」がまだあるし……と思って買いませんでしたが、「おはたき」はうるち米、「かんころ餅」はもち米(さらにサツマイモも入ってますが)と、材料が違ったんですね(ミルクセーキは飲み物ですさん)


野瀬 一芸クン、里帰りして買ってきたしんこ餅はもうないの? 何だか急に食べたくなった。


一芸 はァ食べちったっぺ…もとい、全部食べてしまいました。茨城編のお楽しみということで。


落花生入り豆餅
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落花生入り豆餅

MNo.35

 静岡県は横に長い県でして、カップ麺のきつねうどんのスープで関東のかつお出しと関西の昆布出しの境界線が県の西部の方にあったり、こちら(東部)では蛍光灯スタンドを買う時に店員から「川向うで使いますか?こっちですか?」と聞かれます。川とは富士川のこと。川を隔てて東電(50Hz)と中電(60Hz)と周波数が違うので、蛍光灯や洗濯機などは使えなかったことがあります。今はヘルツフリー製品が増えたのですが。テレビコマーシャルも両方の電力会社のものが見られるほどです。
 海にも山にも関東や関西にもほど良い影響を受ける静岡県の食文化は複雑です。B級グルメも先進県と言われるのは、このような環境がそろっているからでしょうか。前ふりが長くなってしまいました。
 豆餅はご存じのとおりですが、富士・富士宮地区では豆は大豆ではなく落花生を入れます。富士山南麓は落花生の生産地でもあり餅には昔から落花生を入れる風習です。秋の小中学校の運動会では落花生は必需品でお弁当のお供です。大人も子供も大好きです。また山梨へ行くと豆餅の豆がクルミになったりします。山梨側の富士川沿いにはクルミの木が多くあるようで土地柄が豆餅から伺われます。 富士・富士宮地区の豆餅はナマコ形で甘い餅に青海苔と落花生が入ってます(富士宮やきそば学会IT推進担当、宮サン)


 土地によって餅に入れるものが変化する。わかりやすくて面白い現象である。宮さん、マメにメールをくださって、ありがとうございます。


MNo.36

 小生は浜松の出身ですが、子供の頃に親が近所の葬式から帰ってくるのが楽しみでした。それは親が「葬式饅頭」と呼ぶ巨大な焼き菓子が楽しみだったのですが、長じてからはそれを「平パン(ひらぱん)」と呼ぶことを知りました。この正月に浜松に行った際に地元物産館で見かけて思い出しました。昔は紙の箱に入って大きく感じたものでしたが、今はビニールに包まれ、割と小振りだったので驚きました。
 後に清水出身の女性と結婚し、その家の法事に参加した際に仏壇に供えられていたのが「ちいちい餅」。珍しいですねと言うと、その場に居た皆さん全員が全国どこにでもあるものだと思われていて、今度はこちらがビックリ。「ちいちい餅」は簡単に言うとラグビーボール型をした大福餅で、皮にあたる餅はやや薄め、あんこ多めの和生菓子です(館林在住渡辺さん)


 「平パン」の部分を読んで、中国地方の「法事パン」(法事の時に配るパン。詳細は鳥取県編)を思い出した。地域が違っても発想が似る面白さ。


源氏パイ。おっ、ハート型?
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源氏パイ。おっ、ハート型?

MNo.37

 はいはいアミー隊員、浜松にもローカルで愛されてるパン、ありますよ。その名も「かにぱん」。「源氏パイ」でおなじみ(?)の三立製菓が作っているパンで地元のコミュニティFMでは「かにぱんの唄」というミニ番組が流されてるくらい、おなじみなのです。
 それから野瀬さんには是非「浜松おでん」(普通のおでんに味噌だれがかかっています。これが浜松のみそおでん)と「浜松風お好み焼き」(関西風のお好み焼きに刻んだたくあん(!)が入っています。これが浜松風)を実食編で食べていただきたいなと、かように思う次第であります。
 とにかく静岡は東西に長い分、食文化もバラエティ豊かです。ここは是非「食べB」の静岡編・パート2をやっていただきたいなと(浜松市東区 小鳥遊いづみさん)


 かにぱんは文字通り、カニの形に焼いたパン。ありそでなさそなウッフンパン。

 「かにぱんの唄」は聴いてみたいようなそうでもないような……。

 「浜松おでんは味噌だれで食べる」という話は聞いている。「浜松のコンビニに行くと、おでんコーナーのところに味噌だれの小袋が置いてある」という話も耳に入っている。現地で確認しなければなるまい。

 しかし浜松も「だし粉」と青海苔をかけるのかな。味噌だれだけ?


ようかんパン(ぎずもさん提供)
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ようかんパン(ぎずもさん提供)

MNo.38

 第3回で沼津「桃屋」の惣菜パンが登場しましたが、あの店はB級食べ歩きでは有名なお店です。メンチやハムサンドをはさんだパンに、ソースと「甘いたれ」の2種類があるんですから面白い。個店メニューではありますが、ご当地パン調査の際にはぜひコレクションしていただきたいものです。
 もう1つ、静岡県東部に根付いている「ようかんパン」。北海道のようかんパンとは違い、へそアンパン型で、生地の中にあんこ、へそにバタークリーム、表面に溶かしたようかんコーティングの甘さの三重奏。昨年の「第1回日本全国ご当地パン祭り」で3位入賞をした実績があります。渋茶必須です(ぎずもさん)


 ようかんパンの写真を見て、青森県三戸町「加藤パン」の「あんかけパン」を思い出した。あんパンの頭頂部(この言葉は嫌いだ)にこしあんを塗ったもの。冷めるとようかんのような光沢がでる。似てるなあ。


 ところで、ぎずもさんからは「前回登場した静岡おでんの糸こんをぐるぐる巻きしたものは、串に糸こんを手巻きしたものであって、最初から結んだ糸こんを串に刺したものではないのではないか」との指摘をいただいた。メールを送ってくださった「いためしばばあ」さんの文面からうかがえる時代背景を考えると、確かにご指摘の通りであろう。

 ところが私が静岡で食べた糸こんは、すべて後者であった。たまたまそうだったのか、それとも手間がかかる昔ながらの糸こんを出す店が減っているのか。静岡実食編で検証したい。


なまり節
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なまり節

MNo.39

 ふと思い出しました。焼津に親戚がいて、小学生のころにはよく遊びに行っていました。そこの食卓に出たのが「なまり節」のねこまんま。
 なまり節を包丁で削って、醤油を回しかけて、ちょっとゴマを振ったものをあつあつご飯にのっけただけなんですが、美味しかった記憶があります。
 最近では茨城でもなまり節が手に入るようになりましたが、残念ながらあの時の美味さには及ばないような気がします。単に記憶が美化されているだけのことかもしれませんが(こばりんさん)


 手元の「食品総合事典」(同文書院)の「なまりぶし」の項を引くと「生利節 かつお節をつくるのと同じように調理したかつおを煮熟し、うろこ、骨、皮の一部を除き、20〜30分間焙乾したもの。関西では<なまぶし>という。〔調理〕水分が多いため長期の貯蔵には耐えず、だし汁用には使わない。煮付けとしたり、サラダなどに混ぜるとかなりおいしい」とある。

 なぜ全文を紹介したかというと、文末が「かなりおいしい」という微妙な表現になっていたので、そこに至る過程を読んでいただきたかったからである。

 事典のたぐいで「かなりおいしい」というような半歩下がった表現は珍しい。文章を書いた人の好みであろう。


MNo.40

 塩カツオもお忘れなく、西伊豆の限られた地域で食べられています、冬の郷土食です(後藤さん)


 塩カツオはカツオの塩蔵品。歴史は古い。保存食であった。これをつかってまちおこしをしようという「西伊豆しおかつお研究会」が愛Bリーグ東海支部に加盟した。メンバーと話す機会があったが、観光が以前ほど振るわず苦しいらしい。健闘を祈っている。


深海魚寿司店にて(Poco@焼きまんじゅうさん提供)
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深海魚寿司店にて(Poco@焼きまんじゅうさん提供)

MNo.41

 しぞーかネタで出そうで出てないのは袋井のたまごふわふわ? まだ実物は食べたことがありませんが、袋井市のHPレシピで作ったところ、んっまい! 子どもたちにもお父さん飯好評です。
 で地域性なのか個店ネタか不明ですが、ツーリング先で食べた深海魚寿司店、美味かったですよ。土肥市内の寿司屋「かね半」でいただきました。わんぱくフリッパー君も美味かったです(もやしニラと炒めてある物件)。
 自家製の海水から作った塩をチョッともらったのは秘密。これだけで酒が飲める、イッヒッヒ!(Poco@焼きまんじゅうさん)


たまごふわふわ
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たまごふわふわ

 たまごふわふわは、かつお出しをしっかり取ればそこそこのものはできる。しかしながら現地で食べると店によって味が相当違う。

 難点は急いで食べないと、すぐにぺちゃんこになって何が何だかわからなくなることである。


 次のメールのタイトルは「朝からカレーで華麗じゃない結末」。


ホテルの朝カレー(上)、初めて食べた富士宮おでん(Two Pumpsさん提供)
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ホテルの朝カレー(上)、初めて食べた富士宮おでん(Two Pumpsさん提供)

MNo.42

 先日、「高砂酒造」の蔵開きのため初めて富士宮市に行きました。朝9時からの蔵開きのため群馬県前橋市在住の私は前泊して蔵開きに備えた次第です。
 しかし前夜、初対面の地元の若者たちと意気投合してしまい豪快に飲んでしまいました。その上、ホテルのバイキング朝食にあったカレーを大盛りでかき込んでしまいました。おかげで肝心の「高砂酒造」の蔵開きには泥酔状態で、しかも満腹という有り様でした。
 「おいしい酒を試飲するため朝食は軽めに」と考えていましたが、カレーと見ると大盛りにしてしまう自分の性(さが)が恐ろしくなりました。
 朝からカレーを食すしぞーからしくスパイシーで美味いカレーでした(Two Pumpsさん)


 要するに二日酔いしたと。抑制が効かずに朝からカレーを大盛りで食べたと。失敗したと。まあそれも旅の思い出。また出かけてください。


 次は出そうで出なかった物件情報。


「つけナポリタン」(ミルフォードさん提供)
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「つけナポリタン」(ミルフォードさん提供)

MNo.43

 富士市の「つけナポリタン」。吉原本町に到着したのが夜でしたので、目当ての「喫茶アドニス」は閉店後。開いている店を探しつつ「はしごナポ」にいそしみました。
 JR吉原の駅と商店街が離れているので、移動にそれなりに時間がかかります。帰るころには、岳南鉄道も1時間に1〜2本ペース、油断がなりません。トコトコ走る電車、かわいいですね。今度は昼間に行ってみたいものです(ミルフォードさん)


 つけナポリタンは歴史が浅い創作料理ながら、意表を突く斬新さのせいか地元では急速に定着してきた。知名度も急上昇中。

 これでまちおこしを目指す「富士つけナポリタン大志館」も愛Bリーグ東海支部に加盟した。

 見た目もいいので、つい食べる歩きがしたくなるのではないだろうか。


 最後にラーメンに関する興味深いメールが届いている。


MNo.44

 静岡県の即席ラーメンと言えば、「金ちゃんラーメン」ではなく、東洋水産の「ハイラーメン」ではないでしょうか? 何といっても同社の「焼きそば」ともども、静岡県限定販売なのですから。
 「もはや戦後ではない」年に生まれた私の記憶の最深部にある即席ラーメンは、昭和35年5月発売の「トノサマラーメン」です。これはお隣の愛知県春日井市で作られていましたが、メーカーが倒産してしまったようです(ちなみにネットで、トノサマラーメンは他社品が@30円の時代に@10円だったと知りました。道理でこればかり食べていた訳です)。
 「トノサマラーメン」の次に来るのが、昭和37年5月発売の「ハイラーメン」。何と言っても、スープを別添にしたのが画期的でした。スープ別添方式自体は同年4月発売の明星食品の「支那筍入明星ラーメン」が初めてらしいのですが、茹で麺だったようです。いずれにせよ、私は食べた記憶がないので判断できません。
 その後、スパイスを別添にした「ハイラーメンダイヤ」が出たと記憶しますが、東洋水産のホームページでは確認できませんでした。
 「金ちゃんラーメン」は徳島製粉のホームページによると昭和40年に「キンツルラーメン」として発売されたそうですが(1ヵ月後に「ナルトナミキンツルラーメン」に、昭和42年に「金ちゃんラーメン」に変更)、全く記憶にありません。
 なお、即席ラーメンではありませんが、中京人のソウルフード「寿がきやラーメン」は、首都圏から撤退してしまったため、現在は静岡県東部が勢力圏の東端です。ちなみに「寿がきや食品」のホームページによれば、日本で始めて中華スープの粉末化に成功したのは同社だそうです。
 また、静岡県西部地区の人間にとって、「寿がきや」はウドンのことを意味しています。念のため(skydogさん)


 即席ラーメンの草創期には全国各メーカーがこぞって商品を開発し、発売した。やがて淘汰が進み現状に落ち着くのだが、このメールは当時の事情を物語る貴重な内容である。


 静岡編はこれでお終いずら。登場するかなと思っていた物件で、ついに出てこないものもあった。実食編のときにできるだけカバーしよう。


 恒例の「野瀬に食べさせたいもの」VOTE。

 (V0TEは終了しました。皆様ご協力ありがとうございました)


掛川市の南部のほうは芽キャベツの一大産地という話が静岡県(その2)に登場しました。「オランダでは幹から外して網袋に詰めて販売、シンガポールでも幹からはずしてパック詰め。英国では何と幹付きでした(写真)」(星のあいすさん提供)

掛川市の南部のほうは芽キャベツの一大産地という話が静岡県(その2)に登場しました。「オランダでは幹から外して網袋に詰めて販売、シンガポールでも幹からはずしてパック詰め。英国では何と幹付きでした(写真)」(星のあいすさん提供)

 次回は建国記念日で祭日なので休載する。その間を利用して、最初に書いたように2月第1週の週末から翌週後半まで東京を離れる。長崎実食編のため長崎県各地と、「紙」の文学関係コラムの取材で沖縄のある島を訪ねる。

 その次は兵庫県編である。静岡に続いて大きな県をターゲットにする。東日本と西日本の食の違いが浮き彫りになるのではないかと期待している。


 では、列島の南側を旅しながら、兵庫県メールを待っている。

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>> ★今週のリポート「サクラとカノジョとイカメンチ」はこちらからどうぞご覧下さい。



 


●筆者(特別編集委員 野瀬泰申)へのお気軽メールはこちら(tabeb@nex.nikkei.co.jp

2011年2月4日


■静岡B級グルメ
・その1 セリそばと朝ラー食べてスマシ顔パンを振り返る
・その2 今日もお仕事、もつカレさま!豪雪を乗り越えた鳥取の「きずな」
・その3 うなぎはメスでも「ぼく」と言う「長崎県 食べるぞ! B級グルメ」VOTE結果
・最終回 「月見氷」の冷たい幸せサクラとカノジョとイカメンチ


■入門編:「食べBって何?」という方はこちらからご覧下さい
■実食編:<映像リポート>はこちら
食べB修行記、今週のリポート一覧
料理・素材名から探す(インデックス)ページはこちら
県別に見る(インデックス)ページはこちら


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